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正統派大和撫子いとこンニャク 第四本目・ピッチャーとして活躍
作者:カメ大王   2014/07/07(月) 15:32公開   ID:QhEwEXGePKY
☆ヴォイス・メッセージ☆
私はミルフィーユ・桜葉です
私はちとせさんにいとこのお姉さんがケーキを食べてくれるかどうか聞きました
でも食べてくれないってウソですよね!??
とにかく ケーキ作り、張り切っちゃうぞ〜


ルポはちとせを含め6人全員が軍服姿でいるエンジェルルームから
ヴァニラはノーマッドを抱えている
「ちとせさん、いとこのお姉さんのことなんですけど」
「なんですの?」
エンジェルルームのイスに座っているミルフィーユが自分から1番近くにいるちとせに顔を向けてノリノリ気分で話しかけては訊ねる
ミルフィーユの言葉を聞いていたちとせはそのままの顔の向きで平気な口ぶりで受け答えた
「ケーキ食べてくれますよね?」
ミルフィーユは楽しそうに言葉を続けた
その質問をマジマジと聞いていたちとせはミルフィーユをギロッとにらみつけ
「ムリに決まっているでしょ!!?私のいとこのお姉さんは私が仮病弱キャラだったことを理由にケーキとかのスイーツは一切敬遠しているんですから」
「エ〜そんなぁ〜!!」
ちとせはミルフィーユに対して鬼の形相の口を利くように言い返した
ちとせの言葉を聞いていたミルフィーユはショボくれ気味に残念がる
一方でランファ達はちとせとミルフィーユのやり取りを途中から黙って見ていてちとせに反論したくなり
「右京がケーキとか食べない!!?絶対何かの間違いよ」
「そうですわ!河原町さんはちとせさんのいとこのお姉様ですし」
「そもそもケーキを食べたことのない女なんか聞いたことねーぞ!!」
まずランファが疑問視する口ぶりでつぶやき強気に言い返した
続いてミントがランファの言葉に同感し同感する理由を付け加えた
そしてフォルテがランファより強気な口を利くように反論した
「ねぇ、ちとせさん。みなさんがちとせさんのいとこのお姉さんはケーキを食べたことがないとか言っているんですから間違いなく食べてくれますよね?」
ミルフィーユはランファ達の言葉が聞こえてやっぱり右京はケーキを食べてくれると確信したかのような感情の下で再確認をするが
「だから!!右京姉さんはケーキとか絶対に食べるワケがありません!!」
ちとせはミルフィーユ達の言葉をしっかり聞くも思い切ってミルフィーユに対してキッパリと否定した
「やっぱり…」
ミルフィーユはやっぱりダメかと落ち込みかける
「大丈夫です、ミルフィーユさん」
ヴァニラが救いの手を差し伸べるようにポツリとつぶやき続けた
「フエ」
ミルフィーユはちょっと元気を取り戻しかけるようにぼやき
「河原町は…私の大後輩」
「ようするに右京さんのことはヴァニラさんに任せておけば自分の思い通りになるってことなんだよ」
ヴァニラはしっかりとした口調で主張した
続け様にヴァニラに抱えられているノーマッドがヴァニラの言っていることを淡々と解説した
「ヴァニラさん、ちとせさんのいとこのお姉さんがケーキを食べてくれるポイントって知ってますか?」
ミルフィーユはヴァニラのところに近づき話しかけるとちょっと楽しそうに問いただした
「ケーキを食べた直後の歯磨き、及び適度な運動の徹底」
ヴァニラはミルフィーユの質問に対して丁寧に受け答えた
それを聞いたミルフィーユは再びちとせに近づいては彼女に全力投球をするモードに切り替わり
「ちとせさん、いとこのお姉さんはどんな運動をしてるんですか」
「まぁ、右京姉さんは全宇宙の超強豪で超強力打線を誇る河原町家の野球部のエースピッチャーでもありますけど」
ミルフィーユは楽しみながらちとせに全力投球をする
それに対してちとせは呆然と打ち返すように答えた
「そうなんだ。ちとせさんのいとこのお姉さんがピッチャーとして活躍出来るように」
ちとせの言葉を聞いたミルフィーユは納得し張り切りかける
ガー
いつの間にか右京が河原町家の屋敷にいる時の普段着姿でエンジェルルームに姿を現しており
「誰が“ピッチャー”だと」
ミルフィーユの言葉が丸聞こえだった右京は暗い目元の表情の下で不満をグチった
その一方でミルフィーユはエンジェルルームの扉が開く音が聞こえた瞬間から音の発信源の方に顔を向けお客様が右京だとわかると
「アッ、ちとせさんのいとこのお姉さん。ピッチャーとして活躍出来るように、ケーキを作って来ま〜す!!」
ミルフィーユは右京の表情を無視しては楽しそうに声をかけ調子に乗りまくりな口を利くように張り切って自分の部屋に向かった
それをマジマジと聞いていた右京はギロッとちとせをにらみつけ
「ちとせ!ミルフィーユ・桜葉などという何も理解していない愚か者に余計なことを言っただろ!!?」
右京は鬼の形相でちとせに顔を向けては話しかけキツい言い方で確認を取る
「言ってませんよ?姉さんが“ピッチャー”であること以外は…」
ちとせは苦笑交じりの笑顔で平然と答えた
「思いっきりいっているではないか馬鹿者!!」
右京はちとせの答えを聞いてガミガミとちとせに叱りつけた
右京にしかりつけられたちとせはウッと反応し冷や汗を垂らした
ちなみに何故この話で右京がエンジェルルームにやって来た理由については一切謎である
その一方で、ミルフィーユは白の生クリームを塗った苺のケーキが完成したのでエンジェルルームに両手持ちするカタチで持ち運び
「ちとせさんのいとこのお姉さ〜ん、ケーキ出来ましたぁ〜!!」
「いらない!!私はケーキなど断固として口にしないぞ、この何も理解していない愚か者!!」
ミルフィーユはつぶらな瞳で楽しそうに言葉を発した
しかし右京はミルフィーユに顔を向けハッキリと拒否しケーキを食べることを否定してはミルフィーユの悪口も言った
だがミルフィーユには右京の言葉が全然聞こえなかったかのようにケーキをエンジェルルームの床に置いて十数センチあるケーキを八分の一に切り分ける
切り分けたケーキを小皿に盛って立ち上がっている右京に食べてもらおうと差し出そうとし
「ちとせさんのいとこのお姉さん、絶対美味しいですから食べて下さい!!」
「いらないと言っただろミルフィーユ・桜葉などという何も理解していない愚か者!!」
ミルフィーユは八分の一に切り分けた苺のショートケーキを盛った小皿を右手に持って楽しそうな口ぶりで話しかけては説得する
しかしミルフィーユの説得を聞いていた右京は拒否しまたミルフィーユの悪口も付け加えた
「エ〜、そんなぁ〜!!」
右京に拒否られて残念がるミルフィーユ
「河原町!!」
右京とミルフィーユのやり取りをマジマジと見ていたヴァニラが鋭い口調で右京に声をかける
ヴァニラに声をかけられた右京は前者のそばにスタスタと歩み寄り
「何でございましょうヴァニラ大先輩」
右京は厳粛に対応した
「ミルフィーユさんの作ったケーキを食べなさい!!」
ヴァニラは厳しく鋭い口調で右京に主張した
「そっ、それだけは出来ませんわ!!」
ヴァニラの主張をマジマジと聞いていた右京はハッキリと断った
「何故、出来ないんです?右京さんにとってヴァニラさんはエンジェル隊の中で唯一自分が崇拝するメンバーなんじゃ」
「その通りだ!だが女人がケーキなどの甘い物を口にしようものなら女性ホルモンが過剰反応しついつい食べ過ぎてしまい肥満や糖尿病といった生活習慣病の原因になってしまう!私も河原町家の娘。もし自分がダイエットをしたい時にケーキは我慢しなければとは思うけどやっぱり食べたくて仕方がないというような心の病気にかかるのも嫌だからケーキなど断固として口にする訳にはいかない」
ノーマッドの言葉を聞いていた右京はキッパリと口にし淡々と解説もした
そうレディがケーキを食べるとついつい食べ過ぎてしまうことが多くそれが肥満や糖尿病の原因にもなる
それから自分がダイエットをしたい時にケーキは我慢しなきゃとは思うけどやっぱり食べたいと思ってしまうような心の病気にかかっているといえばGA(ギャラクシーエンジェル)Uのアプリコットが良い例だ
ちなみにアプリコットはミルフィーユの実妹
「もう、ちとせさんのいとこのお姉さん!!」
ミルフィーユは不満を募らせるようにグチり
「私が作ったケーキ食べて下さい!!食べないならちとせさんのいとこのお姉さん失格です!!」
続け様にミルフィーユはグチるように説得した
右京はミルフィーユにちとせのいとこのお姉さん失格という言葉に対してカチンと来て
「いい加減にしろ!!」
右京は火山が猛噴火したように怒鳴りつけ
「貴様の作ったケーキを食べないならちとせのいとこのお姉様失格だと?ふざけるな!!大体、何故私がケーキなど口にしなければならないのだ。そのような食べ物を口にしようものなら私が病気になるだけだ!!事実、ちとせも生まれながらにして病気で苦しんでいた時期があった!!だから私はケーキなどという食べ物は誰が作ったものであろうと一切口にしない!!憶えとけミルフィーユ・桜葉などという何も理解していない愚か者っ!!」
続け様に右京はガミガミとミルフィーユに対して大説教を始めた
それを黙って聞いていたミルフィーユは今にも泣きそうな目つきになり
「ウワハ〜ン!ひどいです、あんまりです〜!!」
ミルフィーユは泣きじゃくりながら喚いた
「泣くな!喚くな!この何も理解していない愚か者め!!」
右京はミルフィーユに対して厳格に言いつけた
その一方で右京達のやりとりを途中から黙ってみていたランファ達は頭に来たので
バン
ランファがエンジェルルームの床を叩きつける音がした
「右京ッ!何も理解していない愚か者はアンタよ!」
「そうですわ!河原町さん、あなたそれでもちとせさんのいとこのお姉様なんですの?」
「まったくだぜ〜テメーがおとなしくミルフィーユの作ったケーキを食べてりゃいいものを!!」
ランファが鬼の首を取ったように言いつける
続け様にミントが強気な反面困った顔つきでランファの言葉に相槌を打ち確認を取る
そしてフォルテが鬼の形相で説教を始めた
さらにその一方で右京達のやりとりの一部始終をマジマジと見ていたヴァニラはノーマッドを抱えている状態で立ち上がるがノーマッドをポトリと落とし右京の元に向かう
「ああ、ヴァニラさん。私を置き去りにしていかないで下さ〜い」
一人嘆き出すノーマッド
だがヴァニラはノーマッドの声が聞こえても聞こえなくても無視して右京のそばに近づく
でヴァニラが右京の背後に到着すると
「河原町」
ご立腹な口ぶりで右京に話しかけるヴァニラ
「なんでございましょう」
話しかけられた右京はヴァニラに顔も身体も向けて何の用があるかを聞く
その直後にヴァニラは右京の頬を右手で痛烈にビンタする
その衝撃で右京の顔はビンタが飛んで来た方向とは逆方向に反射的に反れる
「私は言ったはず。ミルフィーユさんの作ったケーキを食べろと」
ヴァニラは右京に対して厳粛に説教を始めた
「しかし」
それでも否定する右京
それを聞いたヴァニラは切り替えて身体をちとせの方に向き替えてちとせの方に向かう
「ちとせさん」
「何でしょうヴァニラさん」
ヴァニラは優しい口調でちとせに話しかける
ヴァニラに話しかけられたちとせは丁寧に対応する
その後ヴァニラはちとせの耳元でゴニョゴニョと話し始める
ちなみにヴァニラの言葉はちとせにしか聞こえない
そしてヴァニラとちとせのやりとりが終わると
「というワケで河原町に伝達して下さい」
「わかりました」
ヴァニラはちとせに対して強気に主張した
するとちとせは厳粛に対応した
で、ちとせは右京の方に身体を向き替えて右京に近づく
そしてちとせが右京のそばに到着すると
「姉さん」
「なんだ」
ちとせが強気に話しかける
すると右京が普通に対応する
「ヴァニラさんから右京姉さんに対する伝達事項を預かっています」
「それは是非とも聞かせて欲しい!!」
ちとせは引き続き強気に主張する
ちとせの主張を聞いた右京は厳粛に対応した
「もしミルフィーユさんの作ったケーキをたべなければヴァニラさんと姉さんの縁を切るとのことです」
ちとせは粛々とヴァニラからの伝達事項を話した
「何だと」
仰天する右京
その後右京自身にミルフィーユの手作りケーキを食べるべきかどうかの面に迷いが当然生まれる
その後数分右京は迷いに迷って決断を下した
で、右京はミルフィーユが自分のために作ってくれたケーキを盛った小皿を置いてある床のすぐ近くのイスに座る
それから右京はフォークを左手に持ち食べごろのサイズに切る
そしてゆっくりと食べごろのサイズに切ったケーキを口に運ぶ
で、右京が味わってケーキを食べ始めた
右京は生まれて初めてケーキを食べた
その瞬間、右京は幸せな気分になった
で、完食すると右京はミルフィーユのところに近づきどんな味がしたかを伝達すると
「ワ〜イ、ワ〜イ、やったぁ〜、やったぁ〜!ちとせさんのいとこのお姉さんにホメられチャッたぁ〜」
右京の言葉を聞いて大はしゃぎするミルフィーユ
右京は気持ちを切り替えてトランスバールの地上にあるスポーツ公園へと案内することをちとせやヴァニラに求めた
で、ちとせかヴァニラのどちらかがトランスバールの地上にあるスポーツ公園へと案内が終わり
「姉さん、私…ピッチャーをやりたいんですけど」
「人一倍厳しく事細かい指導についていくということか」
「もちろんです!!」
ちとせは強気な眉の形の下で主張した
ちとせの言葉を聞いた右京はちとせに厳粛な覚悟を求める
それに対してちとせはキッパリと言い切った
で右京はちとせの目つきを見つめる
ちとせの目つきが鋭く真剣だと判断すると
「よしわかった」
右京はちとせがピッチャーとしてスタートすることを快く承諾した
「あとキャッチャーも」
ヴァニラがポツリとつぶやいた
「それはもちろんヴァニラ大先輩が」
右京は厳粛に主張した
「ううん、私より適任な人がいる」
「どなた様でございましょう」
ヴァニラは自分がキャッチャーとして適任だと認められたことを蹴り他のメンバーを指名せんといわんばかりにつぶやく
ヴァニラのつぶやきをマジマジと聞いていた右京はヴァニラに確認を求める
「それは」
「それは?」
ヴァニラがポツリとつぶやく
ヴァニラのつぶやきを聞いていたメンバーズが疑問めいたようにつぶやき返す
「ミルフィーユさん」
ヴァニラはハッキリと大きな声で主張した
「エ〜私がですかぁ〜」
吃驚(ビックリ)仰天なミルフィーユ
「何故、ミルフィーユ・桜葉などという何も理解していない愚か者如きに…」
右京は厳しい口を聞くように言い続ける
「大丈夫、私の推薦だから」
「ヴァニラ大先輩の推薦なら差し支え無しですわ!!」
ヴァニラは優しい口調で主張する
ヴァニラの主張を聞いていた右京はあっさりとミルフィーユがキャッチャーになることにOKサインを出した
「という訳で今日からちとせとミルフィーユ・桜葉のエンジェル隊バッテリーの指導を開始しよう」
右京は淡々と言い切った
ちなみにちとせとミルフィーユによるエンジェル隊バッテリーの輝きの度合いについては今後のお楽しみである


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■作者からのメッセージ
ちとせとミルフィーユによるエンジェル隊バッテリーでちとせがピッチャーとして大きな記録を打ち立てる話を作るきっかけになる話をこの正統派大和撫子いとこンニャクの第4話をこういう話にしました
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