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正統派大和撫子いとこンニャク 第五本目・右京がエンジェル隊の研修生に 初日編
作者:カメ大王   2014/08/03(日) 15:46公開   ID:QhEwEXGePKY
☆ヴォイス・メッセージ☆
ミルフィーユです
今日は中佐から研修生がやって来るって聞かされました
で、研修生さんはちとせさんのいとこのお姉さんだ〜
じゃあちとせさんのいとこのお姉さん、お料理教室の先生としてよろしくお願いします


ルポはちとせを含めた全員が軍服姿のエンジェル隊に軍服姿のウォルコット中佐がいるエンジェルルームから
ヴァニラはノーマッドを抱えている
「みなさん、本日は我々エンジェル隊に研修生がやって来ます」
ウォルコット中佐は粛々とちとせ達に研修生がやってくることを話す
「研修生…誰なんだい」
中佐の話をマジマジと聞いているフォルテはポツリとつぶやき疑問に思う
「それは来てみてのお楽しみ。ではどうぞ」
ウォルコット中佐はしっかりとした口調で話し研修生の入場を許可する
「はい」
エンジェル隊の研修生は力強く返事をした
ちなみにエンジェル隊の研修生は河原町 右京
右京はエンジェル隊へ研修生としている時の軍服姿
軍服姿の右京はエンジェルルームの入口へゆっくりと足を踏み出す
ガー
エンジェルルームの扉が開く音がした
エンジェル隊の視線はディレクションの影響でエンジェルルームの扉へ向けられる
で、ミルフィーユが着ている軍服とまったく同じ形の紫紺主体のブランドスーツとタイトスカートを着用している右京がエンジェルルームに入場
入場後も右京はスタスタとエンジェルルームの中を歩く
「河原町」
ノーマッドを抱えているヴァニラが右京を見つめながらポツリとつぶやく
「姉さん」
ちとせも右京を見つめながらしっかりとした口調でつぶやく
「わ〜ちとせさんのいとこのお姉さんだぁ〜!!」
ミルフィーユが笑顔になって楽しそうにつぶやく
で、右京がウォルコット中佐の横に立ちちとせ達に顔も身体も向けると左手で敬礼をし
「今日からエンジェル隊の研修生として1週間お世話になります。河原町 右京と申します!!エンジェル隊の皆様なら既に承知の通り烏丸 ちとせがいとこのお姉様でもあります。そういうことですので何卒よろしくお願いします」
右京は背筋を伸ばした状態でハキハキとあいさつなどをした
ちとせとミルフィーユとヴァニラは右京がエンジェル隊の研修生として来たことには歓迎しているがランファ達は不満顔
「ぶっ、無礼者〜!!」
右京はランファ達の頭を木刀の先で叩きつけるように成敗をした
で、今日のエンジェル隊は仕事が入ってこないまま午前11時前になろうとしている頃
「ねぇねぇちとせさん。いとこのお姉さんって料理上手なんですか?」
「もちろん。河原町家の食事係の一軍のメンバーですもの」
ミルフィーユは楽しそうな口ぶりでちとせに右京のことを尋ねる
ミルフィーユに訊ねられたちとせはハキハキと答えを返し解説した
「うわ〜すごいです〜!!☆☆」
ミルフィーユはちとせの言葉を聞いて感嘆し
「ちとせさんのいとこのお姉さん」
「何だ、ミルフィーユ・桜葉」
ミルフィーユは感情が高ぶりながら右京に話しかける
話しかけられた右京は丁寧な口を聞くように話しかけた理由を求める
「今日の昼ご飯、私の代わりに作って下さい!!私、ちとせさんの話を聞いてちとせさんのいとこのお姉さんの手料理が食べたくなりましたから」
「おう、任せておけ!!」
ミルフィーユは右京に対して楽しそうな口ぶりで話す
ミルフィーユの話を聞いていた右京は力強く返事を返した
で、右京はゲストルームに行って料理を作り始める
その一方でいつの間にか立ち上がったランファ達
ランファ達はミルフィーユが早く料理が出来上がらないかなぁ〜と楽しみにしている光景に疑問めき
「ねぇ、ミルフィーユ。今日の昼ご飯は何でアイツに任せたの?」
ランファは疑問めきながらミルフィーユに訊ねる
「アイツって誰ですか?」
天然ボケをかますミルフィーユ
「ちとせさんのいとこのお姉様のことですわ!!」
ミントが強気にランファの言っていることを解説する
「だって、ちとせさんが料理上手って話してましたから」
ミルフィーユはダダをこね気味に喋る
「あのな、アタシらはいつもお前の料理を食ってるワケだから舌が肥えてんだ!河原町 右京の料理がアタシらに通用するワケないだろ」
フォルテは呆れ気味につぶやき最後は力強く言い放った
「そんなの食べてみなきゃわからないじゃないですか〜」
ミルフィーユはグチるように言い放った
ガー
エンジェルルームのゲストルームの扉が開く音がした
「皆の衆!!昼食が出来上がったぞ」
軍服姿に白のエプロンをいつの間にか着用している右京が両手にフワトロ卵のオムライスを持ってエンジェルルームに姿を現した
その後右京はちとせ達に着席を求める
するとちとせ達は各自、自分らしい感情の下で着席をした
ミルフィーユにはフワトロ卵のオムライス
ちとせにはビフテキ
ランファには辛さX倍のカレーライス
ミントにはピクルスが円周上に4枚真ん中に1枚入っているハンバーガー
フォルテにはおでん
ヴァニラには数種類の野菜だけのサラダ
そしてウォルコット中佐にも料理があり全員に置かれる
「いただきま〜す」
ミルフィーユ達は自分の目の前に置かれた料理を見て食前のあいさつ
で、各自料理を自分の舌へ運んだりすると
「美味しいです〜」
ミルフィーユは大きな声で感嘆する
「ホント、美味しいわね」
「美味しいですわ」
「確かに河原町 右京の料理も美味いな」
続いて上からランファ、ミント、フォルテの順番に彼女達も感嘆する
っていってもランファとフォルテに言わしてみればミルフィーユの手料理ほどというワケでもなくミントに言わしてみればこれでも河原町家の食事係の一軍の方が作った手料理のレベルなんですの?と言ったところだ
で、全員完食が終わると
「皆の衆、私の手料理の味はいかがだったろうか?」
右京はアンケート用紙に記入して下さいといわんばかりの口調で問いただす
「美味しかったです〜!!」
素直に感想を述べるミルフィーユ
「でもミルフィーユほどのレベルでもなかったわ」
「アタシに言わしてみてもミルフィーユほど美味いレベルでもなかった。」
「なんだと」
ランファは率直な感想を述べる
フォルテもランファに続く
ランファとフォルテの感想を聞いた右京は苛立ちを覚え始める
「確かに河原町さんの手料理も美味しかったですけど河原町家の食事係の一軍のメンバーとは肩書きだけじゃありませんこと?」
ミントは右京に鋭い感想を突きつける
「まぁまぁみなさん。右京さんの手料理もミルフィーユさんに負けないぐらいのレベルだったじゃないですか」
ランファ達のセリフを聞いてウォルコット中佐が苦笑交じりの笑顔で仲裁に入る
「お褒めに預かり光栄です中佐!」
ウォルコット中佐に対して敬意を払う右京
「そうだ、右京さん。今日はミルフィーユさんのお料理教室の先生になってあげて下さい」
「わかりました」
中佐はいいことをひらめき右京に提案する
それを聞いていた右京は快く引き受けた
「ミルフィーユ・桜葉!!」
「なんですか?」
右京は厳粛にミルフィーユに話しかける
話しかけられたミルフィーユは楽しそうな口ぶりで問いかける
「今日は私がミルフィーユ・桜葉の御料理教室の先生になるぞ」
「ホントですか?ワ〜イ、ワ〜イ、やったぁ〜、やったぁ〜!!」
右京はミルフィーユのお料理教室の先生になることを約束しようとする
するとミルフィーユはマジで?という感情になり本当だと知ったかのようにおおはしゃぎした
で、右京はミルフィーユをゲストルームに連れて行く
ミルフィーユは右京について行った
「では、今日は鮭の塩焼きを作るぞ」
「は〜い、わかりました」
右京はしっかりとした口調で内容を説明する
ミルフィーユは説明を受け承知した
「今日使うのは甘塩鮭だ!予め塩がかかっているので後から塩を振らない方が良い!!甘塩鮭に後から塩を振ると余計に塩分を取り過ぎてしまうからな」
右京は今日使用する鮭の種類を説明し解説も加えた
「へぇ〜勉強になりますね」
良い意味でトリビアだと感じるミルフィーユ
「その一方で…辛塩鮭はお茶漬けの具などに使うのが望ましい」
右京は辛塩鮭についても適確に解説した
「ではまず鮭の皮に熱湯をかける」
「でも〜熱湯をかけたら焼く意味がなくなっちゃうじゃないですか〜」
右京は淡々と作り方を説明する
説明を聞いたミルフィーユは天然ボケぶりをかます
「馬鹿者!!皮にだけ熱湯をかけるのだから焼く意味がなくなるなどということはない!!」
「エ〜そうなんですか〜!!?知らなかった」
右京はミルフィーユの言葉を聞いて一喝し解説した
右京の言葉を聞いていたミルフィーユは驚愕しながらつぶやいた
で、ミルフィーユは鮭の皮だけに熱湯をかける
「続いて、鮭の皮に熱湯をかけたら冷水にかけながら鮭の皮に指を乗せて指をスライドさせる」
「なんでそうするんですか?」
右京は淡々と鮭の塩焼きの作り方を解説する
解説を聞いたミルフィーユは疑問に思って質問する
「ならばよく見ていろ」
というワケで右京が実践する
するとアラ不思議ウロコが簡単に取れていくところを見て
「ウワ〜すごいです〜!!ウロコがこんなにいとも簡単に取れちゃうなんて」
吃驚(ビックリ)しながら感嘆するミルフィーユ
「というワケでミルフィーユ・桜葉もやってみろ」
というワケで右京はミルフィーユにも実践権を与える
その後ミルフィーユは本当に鮭の皮だけに熱湯をかけた直後に冷水にかけながら皮に指を乗せ指をスライドさせるとウロコがいとも簡単に取れることがわかった
「では焼くぞ」
というワケで適当な火の強さに調節して鮭を焼き始める
で、鮭の油が出始めると
「では、キッチンペーパーで鮭から出た油を拭き取る!!」
右京はしっかりと説明した
「でも〜油を拭き取るのはもったいないじゃないですか〜」
ミルフィーユは1人グチをこぼす
「馬鹿者!!魚から出る油は肉から出る油とは違って生臭くなる原因になるのだぞ!!」
「エ〜そうなんですか〜」
右京は再びミルフィーユに喝を入れた
喝を入れられたミルフィーユは驚愕する
というワケでミルフィーユが油を拭き取り皿に盛る
「さぁ、実食だ」
右京がしっかりとした口調で喋る
「こんなに美味しい鮭の塩焼き食べるの初めてです〜」
「だろ。これがプロの教える正しい鮭の塩焼きの作り方だ!!」
ミルフィーユは味わいながら感嘆する
で、右京も最後の一解説をした
「ちとせさんのいとこのお姉さん。今日は美味しい料理の作り方教えてくれてありがとうございました」
ミルフィーユは右京にあいさつをして締めくくった
で、右京はエンジェル隊の研修生としての初日についてのレポートをまとめた


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■作者からのメッセージ
甘塩鮭などの使い道は2007年の4月から数年間毎週日曜の18時からテレビ朝日系列で放映されていたウチゴハンという番組を見て知りました
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