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超混沌!のコウマの過去の話 7回目「東方混沌勇者伝episode0……前日談」
作者:ポトガス   2014/09/24(水) 14:23公開   ID:N1ICKIkMRAM
時は東方混沌勇者伝のちょっと前のお話

甘味処『萌杏』
パラガスの部下モアが店長の人里の名物店。
ガララ

モア「いらっしゃいませ……ナズーリンじゃないか」

ナズーリン「予約していたチーズケーキはできてるかい?」

モア「出来てるよ……3銭になります」

ナズーリン「前より値段が下がってるけど何かあったのかい?」

モア「外の世界に支店ができた記念だよ」

ナズーリン「良かったじゃないか!それより奥のあの3人…………」

モア「ああ、あの二人と…………龍神様だよ」

ナズーリン「りゅ、龍神様!?」

モア「何やら話があるようだからね……そろそろ行かなくていいのかい
?あ、そう言えばこれ」

ナズーリン「あー!ご主人の宝塔じゃないか!!」

モア「朝庭に落ちてたよ」

ナズーリン「全く…………ご主人はー!」

モア「まぁ星に宜しく」

ナズーリン「うん、ありがとう!」

ガララ……

一方で……

コウマ「他の世界の幻想郷に行けと?」

???「まぁそうなります」

トウマ「いいけどよ、その世界のお前とは話はつけたのか龍神?」

龍神……幻想郷の守護神で古の龍の神。
コウマの弟子一号

龍神「他の世界の私はこっちの幻想郷の住民の力を知りたがってました」

コウマ「それは面白い…………よし!ほかの世界に行くか!!」

龍神「ありがとうございます!!」


トウマ 「ロージェノムとシモンとカミナとブロリーを連れてくぜ」


龍神「あ、わかりました」

1時間後

月の都の地下



シモン「しかし此奴が並行世界の幻想郷への入口だったなんて……」

依姫「同感だ…………とゆうかロージェノム、なんでロープでてゆうか姉さん何で袋を用」

アッー!

カミナ「シモン、今の声はなんだ?」

シモン「いや、俺にもわからないよ」

コウマ「しかし、まさかゴーストが時空間ゲートになるとは……」

トウマ「大方企業連が魔改造したんだろう」

目の前に浮いている赤い戦闘機はゴーストX9
プロジェクトスーパーノヴァで生み出された究極の無人戦闘機
詳しくは超混沌な奴らの幻想入りに詳しく乗っています。
元々は超銀河ダイグレンのプログラムデータに保管されていたがそれを対is用に改造したものである。


コウマ「依姫パス」

豊姫「3Dアクションバトルゲーム」

ロージェノム「バトルドーム!!……ボール(依姫)を相手のゴール(ゴースト)に」

ブロリー「シュュュュュュュュュュュト!」

ロージェノム、豊姫、ブロリー「イェーイ」

5分後


並行世界の幻想郷

コウマ「俺は俺の世界の幻想郷の創世に関与し、最も長く生き、オリジナルの『俺』であり博麗神社の博麗の巫女の博麗霊夢の兄をしている博麗神社の神主の神崎コウマ!」

トウマ「俺はそんな『俺』の並行世界の同一人物で霊夢の式をしていた神威トウマだ。…………そこに隠れていないでこっちに来たらどうです四季映姫・ヤマザナドゥさん?」

四季映姫「よく分かりましたね……」

トウマ「この世界の奴ら弱すぎwwwwwww気配ダダ漏れだったwwwww」

コウマ「草は生やすな……全く!まぁ弱いのはそうなんだけどな」

幽香「それは聞き捨てならないわね?(怒)」

コウマ「だってなぁ…………霊夢は修行不足だし……遊び感覚の弾幕ごっこはぶっちゃけ問題だらけだったし……結界が弱い!!」

トウマ「妖力も扱い方が雑……魔力も皆まだまだ甘いぞ……」

霊夢「なら、弾幕ごっこをやってみない?」

コウマ「あぁ遊んでやるよ…………『本当に遊んでな』」

ブロリー「俺も混ぜろっっっっっっっトオオオオオオオ!!!」

勇儀「お、あんたが出るなら私もやらせてもらうよ!!」


10分後

ロージェノム「…………暇だ」

カミナ「暇だぜ」

シモン「もう少し待てないのか?」

依姫「わたし達の説明が省かれたな……」

魔理沙「まあ依姫は知ってるしな、その三人は誰なんだぜ?」

ロージェノム「私の名は螺旋王ロージェノム、そこの射命丸文よりは長い間生きている男で、今は」パカ

ロージェノムは首を外した!!

妖夢「みょーん!?」

霖之助「まるで、赤蛮奇みたいだ」

カミナ「セキバンキだぁ?何だそれ?」

ロージェノム「頭だけになることで、超絶螺旋超演算機(ハイパー・スパイラルコンピュータ)ロージェノム・ヘッドになる事が出来るのだ!!」

文「あのぉ……なんで私の年齢がわかるんですか?」

ロージェノム「私も並行世界の幻想郷の住人だ。それくらいわかるわ」

カミナ「次は俺だな……ジーハ村に悪名轟くグレン団が名を挙げて!!銀河に轟く大グレン団が初代鬼リーダー!!カミナ・ジーハとは俺のことだ!!」

レミリア「グレン団ねぇ…何人いるの?」

シモン「え?他の世界の住人や他の銀河の人々入れると数千兆人以上の構成員がいて本拠地は地球のカミナシティとフェンリル極東支部と並行世界の幻想郷で戦力的には並行世界を渡る能力を持ってて…………」

レミリア「待って、それ以上はもう訳が分からなくなりそうよ!」

永琳「てゆうか、依姫は何でいるの?」

依姫「私は豊姫様についていくように言われたので……因みにわたし達の方の幻想郷と月の都は関係は良好です。」

永琳「険悪な筈の月の都と幻想郷に何があったの?」

依姫「月が超弩級人型変形戦艦だったりそれを制御してるのがシモンにロージェノムだったり革命を起こしたり…………数える限りに限りがありません」

永琳「…………もしかして今の月もその超弩級戦艦なのかしら?」

依姫「わかりません…………それが起動するには人類の人口が百億人になって、現れるムガンを撃破して『人類殲滅システムフェイズ2』になって初めてその姿を現すので…………」

永琳「…………さらりとやばそうな言葉が出てきてるけど……」

シモン「次は俺だな……俺はシモン・ジーハ。皆には穴掘りシモンて呼ばれてる。武器はドリルとサングラスと螺旋力だ。超銀河大グレン団のリーダーをしている。」

幽香「螺旋力って何?」

シモン「俺達、二重螺旋遺伝子構造を持つ生命体が持つ銀河と一つの生命体を繋げる無限エネルギーで理論上は体内構造を大きく変えることができ宇宙空間での生身での活動……更には『真の螺旋力』………… すべての次元と空間と可能性の世界と無限と全ての狭間を乗り越えた奴は『天元突破』に到達することができる…………ここまでで理解できた?」

幽香「…………全くわからないわ」

シモン「そうだな……例えば!」
シモンの姿が七色のエネルギー体に変化して、赤いエネルギーのマントとサングラスを付けていた。

シモン「こんな感じになることができる…………これは『天元突破』を超えた『天元突破』…………『超天元突破グレンラガン』と呼ばれる状態……本来の大きさは宇宙の数十倍なんだが力をセーブしてるから変わらないけどね」

幽香「……綺麗」

四季映姫「凄いエネルギー量……貴方は一体何者ですか?」

シモン「俺は俺だよ……穴を掘って後から続く者の道を掘る……穴掘りシモンだよ」

シモンから緑の光が溢れ出て地面に溶け込むとそこから花が咲いてきて小さな花畑になったのを幽香達は見た。

植物たちの心がわかる幽香は即座に理解した。
シモン達の心と言葉には嘘偽りが無いこと…………そしてシモンは植物たちにも愛されて……いやこの星自体がシモンを愛している事を。

幽香「…………貴方、花に興味はないかしら?」

シモン「花か……花は生きている事を…………喜びを表してるから好きだよ見せてくれないか?」

幽香「ええ、見せてあげるわ私の最高の花達を」

カミナ「花か………俺もいいか?」

幽香「いいけど、それより貴方達飛べるの?」

カミナ「大丈夫だ!シモン!!」

シモン「ああ!わかったよアニキ!!」
その瞬間シモンとカミナの姿が変わり顔に手足が生えた赤いロボットが2体現れた。
片方はサングラスをかけた大きな機体、片方とても小さいが人が数人は乗れるスペースは持っていた。

シモン「これが俺達の戦闘をする時の姿のガンメン」

カミナ「俺は『グレン』!!」

シモン「俺は『ラガン』になるんだ」
カミナのグレンには元々は螺旋王四天王の神速のシトマンドラの部隊の可変式高性能ガンメン『カトラ・リーダー』を取り込んだグレンウィングが装備されており重装甲ながら高機動を手に入れた。

ラガンは元々全領域で使えるスペシャルな機体なので飛べる。

幽香「なら、私のあとについてきて」
ヒュン

シモン「いいぜ!」

ヒュン!!

カミナ「鬼ごっこか?おもしれえ!!」

ヒュン!!

ロージェノム「元気な奴等だ……」

文「あの人達も取材してみたいですねぇ……」

ロージェノム「そう言えば弾幕は終わりそうだぞ」

文「え?」


コウマ「おーいまだスペル宣言してねーぞ」
コウマの周りには弾幕の跡が残っており焦土になっているが本人はなんの疲れも見せていない

霊夢「まだ……まだよ!」

紫「こっちのスペルが効かないなんて!?」

トウマ「あったり前だのクラッカーだ。こっちは一年三百六十五日毎日戦場なんだよコノヤロー」

ブロリー「ふっふっふっふっ!!なんなんだぁ今のはぁ……?」

勇儀「まさか……今のが効かない?」

ブロリー「効かんなぁ?」

魔理沙「鬼の一撃だぞ!?なんで効かないんだよ!」

ロージェノム「…………あの鬼はどれくらいのものを破壊できた?」

文「…………巨大な岩石や山なら破壊できましたよ……」

ロージェノム「甘い」

妖夢「…………鬼の一撃が……甘い!?」

ロージェノム「…………ブロリー…………宇宙最強の戦闘民族のサイヤ人の伝説の存在である『伝説の超サイヤ人』からしたらそんな一撃はサイヤ人からしたら子供からも『遊び』の範疇に収める……奴は銀河を破壊尽くし……星を一撃で光にした事もある」
実際サイヤ人は生まれた時から戦闘に特化しており恐ろしいほど強い
実力がある者は一人で星を制圧することもあるのだ。
代表者としてはバーダックやターレスだ。

ブロリー「なら、本当の一撃を見せてやろう!」ブゥウウウン!!
ブロリーの右腕に光が灯され集まってゆく!!

トウマ「っ!!ブロリー、それを使うなーー!勇儀を殺す気かーー!」

レミリア「何が起きるの!?」

ロージェノム「緊急事態だ、このままだと地球が消滅……いや手加減してるだろうが幻想郷の8割が消滅する!!」

依姫「地球がー!!地球そのものがー!!」

幻想郷住民(……ちょっと待て!?手加減しないと地球が消滅!?)

勇儀「……ははは、体が動かないや」

ロージェノム「っ!!…………コウマ、トウマ、『あれ』を使わせてもらうぞ」

コウマ「おーう、宜しい」

トウマ「許可する」

霊夢「あなたの相手はこっちよ!!」

魔理沙「霊夢!そんな場合じゃないぜ!!」

ロージェノム「…………少し黙ってモラオウカ?」

ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!!

大地が震える

空気が痺れる

呼吸が詰まる

意識が混濁する

目が霞む

トウマ(あちゃーまたやってるよロージェノム)

コウマ「こらー覇王色の覇気で無理やり黙らせるな」

霊夢「…………な、なんなの……なんなの『コイツ』は!?」

ロージェノム「話を聞いていたか……博麗の巫女?私は螺旋王ロージェノム……宇宙存亡をかけ地球の王として戦った『王』の一人だ」
ロージェノムの体が光り輝き赤い炎と緑の炎に包まれてゆく

その炎が晴れるとそこにいたのは限りなく黒の鋼の巨人だ。

その体は細身だが装甲を付けていた分厚く見える二つの顔を持ちながらも、黒き角と尻尾と何かの発射口を持つその姿は恐怖と絶望を感じさせる。

文「な、なんなんですかあれは!?」

依姫「……ラ…………ン」

永琳「依姫、あれの名前を知ってるの!?」

コウマ「知ってる所の話なんかじゃないだな……それは月の戦力を片手で全滅させた……手加減してな」

依姫「あれは、八百八の神々の力を指一つで砕き破壊してきた絶対なる『奈落』…………!」

鋼の巨人の体からメーターが空間投影され名前が表示された。

[真螺旋王専用機ラゼンガン]

ロージェノム「我が名はラゼンガン…………地球の王なり!」

ブロリー「…………面白い、久しぶりにやりたいところだあ!」

瞬間二人の姿が消えた

と思った瞬間、近くの山が文字通り『消滅した』

ロージェノム「よけるな、山が消えてしまうだろう?」

ブロリー「それがどうした?」

ラゼンガンが腕を振るうと空間を黒く塗りつぶす数え切れない程のドリルがブロリーに向かっていた。

ブロリーはエネルギー弾で弾き返す。
その瞬間ラゼンガンがブロリーの懐に潜り込む。

ロージェノム「おおおおおおおお!!!!」

ブロリー「うおおおおおおおおお!!!」

拳と拳がぶつかり合い空振が起きる。
その衝撃は大地を砕き自然を八つ裂きにし空気を切り裂く!

ロージェノム(超竜神達を連れてくれば良かったか?)

ブロリー(今夜の飯は何なんだぁ?)

二人はそんなことを考えていた。


コウマ「お前らは隔絶宇宙でやってろ」

コウマが何かを放つと二人の姿が消えた

コウマ「博麗始祖空間術『神空』」

紫「は、博麗結界術!?」

コウマ「これくらい容易い…………スペル宣言をさせてもらおう」

トウマ「俺もだ」

依姫「っ!全員離れろぉぉぉぉぉぉーー!!『神憑[ラーゼフォン]』!!」

コウマ「スペル、『博麗結界術零式[無双神罰]』」

右手の指先に現れた陰陽珠から白いエネルギーが霊夢に向かう
問題はそのエネルギーの数…………よく見ると数万程の細かい塊である


トウマ「スペル、『博麗結界術壱式[無限螺旋大結界]』」

左手の指先からドリルのような結界が貼られそこから博麗大結界以上の弾幕が紫の方に向かってゆく


カッ!!

コウマ「邪魔をするな依姫…………しかし神聖ラーゼフォンを纏うか。しかし、ラーゼフォンの適合者でもないお前が使えば、お前の肉体も持たないぞ?」

依姫の姿は頬には青い装甲を付け、背中や頭には翼を生やし服が黄色に近い白や装甲を付け足した姿をしていた。
しかしその力が大き過ぎるのか体中から出血してるのが分かる。

依姫「はぁ……はぁ……!」

トウマ「済まない、少しやり過ぎた」

コウマ「お前なぁ……やれる時にやるんだよ命のやり取りを……。回符[リザレクション][ぶらり廃駅列車の旅][博麗大結界]」

霊夢「私と紫のスペルカード…………!」

コウマ「この世界の博麗の巫女よ、お前は覚悟をしているか?」
コウマは右腕を向けた…………凝縮しエネルギーの暴風となった弾幕を放つために

コウマ「命を『誰かのために捨てる』覚悟を!!」

ボッ!!

霊夢「知らない……けど最後まで抗って見せる!!」
エネルギーの暴風と封魔針…………明らかに勝てるレベルではなかった。

コウマ「……ッククククッッッハッハハハ!!!」
ボシュウ……エネルギーを消した

コウマ「ギリギリ合格って所だな」
ドサッ
コウマ(霊夢の奴…………立ってるだけでもギリギリだったわけだがその姿勢は敬意を示すぜ。)
霊夢「何よ…………ギリギリ合格って?」

コウマ「根性の話だ…………これじゃあほとんどの奴は気絶してるな。ちぃっと耳塞いでくれよ!!」

ボシュン………………

ゴオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアーーーーーーー!!!!!!

「「「「「何だ!?地震か!?」」」」」

霊夢「…………今の何?」

トウマ「変態企業集合組織…………通称企業連特製音爆弾極小サイズ」

霊夢「…………うん、とんでもないものなのは理解できたわ」

コウマ「とりあえず、話したいから中に入っていい?お賽銭あげるから」

霊夢「どうぞどうぞ!!なんなりと申し上げて!!」

トウマ(やっぱりコウマがいない世界の霊夢は守銭奴、貧乏栄養不足なのは共通しているようだな。)


博麗神社
コウマ「で、俺たちが来たのは龍神に頼まれてからだ『この世界の住民を鍛えてくれ』とな」

紫「確かに…………あなたの攻撃は無かったとはいえスペルも体術も簡単に避けるのを見せられると気が滅入ります」

藍「しかし、どうやってきたんですか?」

依姫「それは私たちが開発した無人GF(ゴーストファイター)ゴーストX9に認識転移システムを使ったんです…………説明しますか?」

永琳「超弩級戦艦の話でも理解できないから遠慮するわ……」

ギュルルルル
ボコ
地中から床下を突き抜いて赤い顔…………ラガンが現れた

シモン「まぁ螺旋力を使うやつしかわからないしな」

魔理沙「床下からラガンが出てきた!?」

シモン「ラガンはドリルで地中を潜れるんだ、まあ俺も穴掘りは得意だぞ」

パシュウ

カミナ「久しぶりに見たぜラガンの穴掘り!」

幽香「よ、酔いそう…………」
ビキビキ……バリィィィン!!

ロージェノム「技術的にも数十世紀も先のオーバーテクノロジーだ、理解も解析も不可能な代物だ」

ブロリー「今みたいに空間を力ずくで破壊すればいいのではないのかぁ?」

ロージェノム「それができるのはブロリーと我々だけだろうが」

空間を割り砕きロージェノムとブロリーが戻ってきた。

コウマ「とりあえずだ………………今回は根性試しだから合格だがそのほかの点では不合格…………本当の戦場を知らないそれと、鬼人正邪のことは聞いた」

鬼人正邪
能力は物事の法則を反対にする[反対にする程度の能力]
天邪鬼ゆえか騙して異変を起こしたらしいがそれに対し…………

コウマ「すべてを受け入れるはずの幻想郷の住民全員からの集団リンチ…………これはどういうことだ?」

幽香「それ、ほんとなの?」

カミナ「ん?幽香は聞いてないのか?」

幽香「ええ、異変に関わってないし一人の妖怪がお尋ね物になったとかしか聞いてないわ」

紫「確かにすべてを受け入れるはずの幻想郷においてはそれはおかしいと思うでしょうがクーデターは」

トウマ「だめってか?」

紫「…………」

ロージェノム「無言は承知したとみなす…………なぜだ?地底の妖怪もそれと同じくらいのことをしたのだろう…………なぜ鬼人正邪だけは別なのだ?もし異変の中心人物が知り合いや有名人だからということで許してきたというのなら…………」


ロージェノム「ここで貴様らを皆殺しにする。一人残らず……な」

シャン!

異変関係者の首元にはドリルが展開されていた。

コウマ「後ひとつ…………今回見させてもらった弾幕ごっこだが…………巫山戯んな」

トウマ「このルールは妖怪と人の戦いを楽にする…………というコンセプトだが、決めたのは一部の奴ら…………『能力持ち』しか参加してねえだろ、巫山戯んな!!」
弾幕ごっこ
このルールは多くの問題がある……その一つとしては参加できるのがほとんど……全員能力持ちしかいないのだ。
しかもこの世界では能力持ちは女性しか殆どいないのでそれ以外では圧倒的に不利だ……誰だろうと。

トウマ「本気で弾幕ごっこをやるならまずルールの改正を必要とするぞ…………男女関係無く等しく平等にやれる決闘がな。それとも何か?自分達能力持ちの暇つぶしのために始めました〜男の人は無理です〜…………とかなら…………殺すぞ餓鬼共が!!何もできない普通の奴らからしたら圧倒的に不利だ!出切る奴からのリンチになるんだよ!」
ブシュ!
その手から垂れるのは怒りの血……激怒の血だ。

コウマ「俺からも言わせろ…………ここまでの問題点を残しながら解決しないから俺達は龍神に頼まれたんだよ…………お前らが忘れちまった『本当に誰もが手を取り合って生きて行ける理想郷』の姿…………それが幻想郷だろうが!!それがどうだ!能力持ちしか生きて行けず一部の者に頼り切る情けない奴ら!!活気を無くす人間…………弾幕ごっこでやる気をなくし生きる気力もなくした男!!それに対立する女!!悪循環の負のスパイラルは俺の世界でのis…………世界そのものも歪めたモノたちと同じ末路になるぞ!!そして力を乱用し理不尽に殺される力無き者たちの叫び!!わかるか?貴様らがどれだけ我儘なのかが判るか!?すでにその最後のスパイラルに落ちる寸前なんだよこの世界はな…………もう疲れちまってるんだよ命も草も花も大地も…………皆限界に向かってるんだよ。今の貴様らは欲望の塊だ…………復讐されるのを待つだけの哀れな養豚だ!力無き者たちがクーデターを起こしたら?力有る者達がそれに手を貸したら?今度こそ幻想郷は終わりだな…………最後の審判者が…………『ビッグ』が世界をリセットするからな。博麗の巫女は覚悟を覚えた、しかしお前も避けられんぞ!!その仲間も!!どれだけの恨みを重ねてきたかその今のちっぽけな脳髄で考えるがいい!!押し込められた恨みもな!!異変で苦しみ続けた人間の……妖怪の……怒りもな!!」

コウマは叫んだ、責任から…………最初の願いから歪んで堕ち続けた結果を示すために…………誰もが見て見ぬふりをして起きている最悪の結果を示さんとこの世界の叫びを!!
怨みを、怒りを、嘆きを!!
そして思い出す……最悪の結果を

紫「わ……私は……私は!!」

霊夢「……………………」

カミナ「…………コウマ、そんな話じゃあこいつらには負担がでかいぞ」

コウマ「…………お前らは『一発』やるんだろ?」

シモン「それしかないな…………」

トウマ「…………頼む」

ガシャ!!
幽香「ガンメンを纏って二人は何をするの?」

ロージェノム「単純な話だ…………」
ロージェノムとブロリーは右腕を上げた

幽香「ちょっとそれは…………!?」

ブロリー「荒療治だが、今のあいつらには必要なのだぁ……」

シモン、カミナ 「「お前ら…………歯ぁ食いしばれぇ!!」」

ゴギャ!!

ゴロゴロ……ドガシャア!!

魔理沙「霊夢!紫!…………あんたらなーー!!」

ガシッ!!

ブロリー「待て……あいつらなら大丈夫です」

魔理沙「だ、だけど!「大丈夫です」…………わかった」

二人は鞠のように跳ね飛ばされた

紫「……っ!一体何を!「煩え!!何ぼさっとしやがるんだお前らは!!」っ!?」

カミナ「お前は最悪の結果を知ったんだ!それに最後まで抗って見せろよ!!『もし』とか『たら』とかそんな事でうだうだすんな!!お前の願いはなんだ!?」

紫「私の願い…………」

カミナ「そうだ!そんな所で何もせずに終わるのかお前は!?」

シモン「お前もだ霊夢…………失敗を知ったならそれを糧にすればいいんだよ!」

霊夢「でも…………」

シモン「でもでもねぇんだよ!ごちゃごちゃ言っても始まらないぞ!!お前はもう何もできないか?出来るだろ!お前はまだ生きてるんだよ!!お前はまだ終わってないんだよ!!お前は!『博麗の巫女』でも『博麗』の霊夢でもねえんだ!!霊夢は霊夢なんだよ!!『博麗』じゃねえ……一人の人間としての博麗霊夢はまだ此処にいるだろうが!!」

依姫「博麗の巫女…………妖怪の賢者……言わせてもらうが今のお前たちは情けない…………だがな、お前達はそれを支えてくれる『仲間』や『友』がいるだろう!」

ブロリー「それでも…………出来ないかぁ?」

幽香「…………あーあ、情けない……私も手を貸してあげるわよ」

勇儀「幻想郷が滅ぶのは嫌だからな…………あたしも手を貸すよ、無論地底の奴らもね」

魔理沙「私たちがどこまで出来るのかわからないぜ……けどよ霊夢は友達だから手伝うぜ!」

文「私は文々○新聞で手伝ってくれる人を探しますね!」

妖夢「半人前ですが……サポートさせてもらいます!」

レミリア「面白そうだから…手を貸してあげるわよ」

藍「私も手伝いますよ、主をほっとくわけにもいかないですし」

永琳「私や姫様も支援させてもらうわ」

四季映姫「私も今回の事で善行を働けるなら支持します。」

霊夢「皆…………!」

コウマ「もしなんかあったら俺たちの方に連絡してくれ……うちの幻想郷の奴らと俺達が手伝うぜ」

紫「私に…………この幻想郷に力を貸して下さい!!」

トウマ「ああ!」

カミナ「…………壁にぶつかったら誰かが導き道を作り……後から続くものの希望となる……」

シモン「それが俺達大グレン団のやり方だぜ」
もうこいつらには怖い物がない…………根っこが曲がったら誰かが真っ直ぐに直してやる

人は誰でも一人では何もできない……しかし誰かとならきっと出来る!

シモン「そうと決まったら……この幻想郷でやる事はただ一つだろ?」

コウマ「…………やっぱりね螺旋創造『パーティ料理風呂敷』世界の銘酒付きver.」

パーティ料理風呂敷
ドラえもんのグルメテーブル掛けのアップデート版
一度に出せる量の限界を突破したのでパーティver.とも呼ぶ

ロージェノム「螺旋空間認識転移及び空間拡張……完了」

すると博麗神社の敷地がさらに広がり、居なかったはずの人里の人間や妖怪などがいた。

魔理沙「なんで呼んだんだぜ?」

シモン「直ぐに分かるさ……それよもコウマは酒はダメなんだろ?」

コウマ「バーロー、こっちの世界の奴らは手遅れだ好きにやらせるよ」

霊夢「これ、食べていいの!?」

カミナ「いいも何も、幻想郷改革記念日だぜ?主役はお前らだ、いっぱい食べて寝て、しっかり育て!!」

ロージェノム「祝杯…………八雲紫……博麗霊夢頼むぞ」
ヒュン!!

霊夢「わっ!?…………なにこれ?」

ロージェノム「拡張音声機……マイクだ。」

紫『…………今日は様々な事が有りました……』

霊夢「声が大きく聞こえるわね」

コウマ「霊夢も言ってくれ」

霊夢『ほかの世界の幻想郷からの使者からの話や決闘…………そして幻想郷の未来の話……覚悟を決めることでした』

紫『幻想郷を有るべき形にするために…………本当の『理想郷』にするために……みなさんの力を貸していただきたいのです!!』

「「「「「良いに決まってるだろーがー!!」」」」」

霊夢『………では今から記念して…………宴会を始めるわよ!!みんなコップとか持った!?』

コウマ「おれは酒がダメだから麦茶だがな…………」

霊夢『……乾杯!!』

カチャン!!

カミナ「…………」

幽香「酒飲まないの?」

カミナ「酒飲んだことないんだよ…………」

シモン「俺もなんだ」

魔理沙「おらおらー!!シモンも飲めーー!!」
魔理沙はシモンに酒をぶち込んだ!!


シモン「うぐ!?」

ゴキュ………………

シモン「…………な、なんか眠たくなってきた…………」
バタン!!

幽香「し、シモン!?魔理沙、いきなり飲んだこともない人にイッキをさせないで!!」

カミナ「酒って、こんなにやばいものなのか!?」

カミナは悩んでいた、幽香が注いでくれた人生初のお酒…………飲むか飲まないか?
いや!!善意を無駄にするのが男か!?
俺はカミナだ!!やってやるぜ!!

カミナ「うぐ…………」


魔理沙「お!?カミナが飲んだぜ!!」

カミナ「………………」

幽香「か、カミナ?」

カミナ「…………まいったぜ……俺の負けだ…………」
ドサ!

幽香「カミナしっかりして!!永琳連れてきて、鈴仙でもいいから!!」






カミナとシモンが酔いつぶれた時コウマは一人博麗神社の裏庭に座っていた。

遠くには空に上がる月が見えていた。
まだ微かに肌寒い今の夜は空気がよく済んでいるので夜空がくっきりと見える。


コウマ「…………ふぅ、久しぶりの説教になっちまってたな……そこにいるんだろ先代さん。」

後ろから現れたのは、霊夢を全体的に大きくしたような女性…………名を知らぬ先代博麗の巫女………今回の幻想郷訪問の真の依頼人である人であった。

先代「…………なぜバレたのでしょうか?」

性格は基本的に優しそうな感じだった。

コウマ「俺からしたら皆気配ダダ漏れだ…………これでも無限の時を生きてるんだよ?とゆうか霊夢には酷いことをしてしまった……申し訳ない」

先代「少し話がしたいので、隣良いかしら?」

コウマ「どうぞ…………」

先代「……本来なら私が霊夢に言わないといけないのに……生霊になってもいざとゆうとき勇気がない……母親失格ですね」

コウマ「そんなことねえさ……あんたは霊夢のことを考えてくれてたんだ。それでも……それでもあんたは立派な霊夢の母さんだよ」

先代「…………初めて……ですね。男の人にそう言ってもらえるのは……」

コウマ「そうか…………霊夢は立派になれたのかねこの世界の霊夢は」

先代「わかりません……けど霊夢が歴代最強と呼ばれるようになってからは全てに乾いたような対応しかしてなかったから今回のは良かったです。そちらの霊夢は?」

コウマ「こっちはまぁ…………ブラコンになっちまったが日々成長してるぜ。ぐんぐん伸びる木のように立派なやつになるさ」

先代「そうですか…………そう言えばあなたの名前まだ聞いてないですね」

コウマ「…………そうだな。俺は神崎コウマ、もう一人の俺が神威トウマだ。貴方のお名前はなんでしょうか(チュ)……お…………嬢……さん?」

コウマ…………人生初のほっぺのキス。

先代→霊奈「…………博麗霊奈よ♪プレイボーイさん?」

コウマ「………………プレイボーイが何なのか知らないがほっぺへのキスは生まれて初めてだったな。」
こりゃ一本取られたな女性は時には肉食系になるというがこういう事を言うのか?

霊奈「…………え?キス…………初めてだったの?」

コウマ「む、むぅ…………そうだ。」

霊奈「ご、ごめんなさい!!」

ぎゅ

コウマ「こっちも先に言うべきだったんだ、謝る必要はないぜ?」

霊奈「…………ずるいです、反則です\\」

コウマ「してやったり!……てか?しかし霊夢も霊奈さんみたいに似てるが二人とも美人だねぇ…………」

霊奈「えへへ……自慢の娘ですからね!」
えへへと笑ってる。

女の子は笑顔が一番輝く…………コウタと聖に言われたことを本当に理解できたよ。
コウマ「…………霊夢には合わなくていいのか?」

霊奈「今過去の存在である私がいてもあの娘の足を引っ張りそうです……だから遠くから見守ります。」

コウマ「あいつも言ってた言葉だな…………」
霊奈「え?」

コウマ「シモンも同じような事を言ってた。『俺は道を作る…………作った道にはあとから相応しい奴が進んで道を作ってゆく』…………貴女は静かに守ることに決めたか」

霊奈「…………はい」

コウマ「寂しそうな顔をしないでくれよ……いつでも会えるんだから」

霊奈「うん!」

コウマ「さて、仕事があるし俺は一足先に帰らせてもらうよ。」
転移装置を使い先に戻る準備をする。

霊奈「また……また、会えますか!?」

…………この人も一人でなんでも抱え込んじまう柄か

コウマ「……大丈夫さ…………また会いに行こう、約束するよ……君のために」
かつての俺と同じ……だからこそ支えるんだ。

何を言われようと非難されようと、一緒に支えてやるんだ。

だから抱きしめる……人としての……人ではない俺の人間としての心を……暖かさを伝えるために。


龍神よ…………まだ絶望は防げるようだぜ。
あいつらが…………希望の種が花を咲かす…………それを見届けないといけねえからな。

霊奈「…………本当に…………好きになっちゃいましたよ。」

責任……とってくださいね?


コウマ「いつか……迎えに行くよ」

約束するよ……絶対!!











あれから数日後

あの世界の幻想郷では弾幕ごっこのルールの根本的な変更などの数々の問題に取り組んでいることを龍神に知らされた。
しばらくの間シモン達もあっちの幻想郷に残るらしい。

今日は神機兵が派遣された、

そして今日も俺は忙しい

帰ってきたら艦これの世界から艦娘やらその提督に平穏鎮守府やら深海棲艦やら深海棲姫とかやらも飛ばされてきた。

今ではいろんな奴らが幻想郷での生活に馴染んでいる

「あ、コウマ元帥こんにちはデス!!」

艦娘とやらは戦艦や護衛艦等の擬人化…………いや螺旋力による人に進化したとも言えるようだ。
挨拶してきたのは金剛と呼ばれている帰国子女の艦娘だ。
とゆうか艦娘の服装はなんか独特なんだよな…………なんか最近の女の子はヒラヒラが多のだな。

コウマ「やぁ金剛。榊博士から良い紅茶を貰ったのだがあいにく俺は紅茶に詳しくないのだ、金剛は紅茶に詳しいとアリサからも聞いたのだが教えてくれないだろうか?」

金剛「いいデスヨ〜!ちょっと提督も呼んで来るのネー!!」

ドドドドド…………

コウマ「最近の若い奴らは元気だねぇ…………」

ちょんちょん

コウマ「ん?」

「ヲーヲー」

コウマ「ヲ級じゃないか」

「よう兄ちゃん」

コウマ「頭の人もおはよう」
やってきたのは頭の上に黒くなんか伸びるキャノンを持った生命体を乗せた黒マントと特徴的なアルビノの女性…………深海棲艦と呼ばれるヲ級だ。
頭の上の帽子型生命体(?)は、この娘だけのは喋るらしいが他の深海棲艦のは喋らないらしい。

コウマ「どうしたんだい?」

「ヲー!」
ヲ級は基本的に名前に由来する言葉しか話せないがなれると本能的にわかる。

コウマ「ふむ……霧の湖に行ってくる?わかったほら緊急用Iフィールド付き腕時計」

「ほんまおおきに助かるで」

「ヲー!」

コウマ「行ってらっしゃい」

パタン

ピリリ!!
AMSに通信…………ミリアルド・ピースクラフトから

(どうした)

(どうやら外の世界では人体実験を合法化しているぞ!!)

(それは本当か!?)

(ああ、こちらで拉致された少女…………命とゆう名前だけを覚えている少女を救助した。)

(了解した…………凱に迎に行かせる)

通信途絶

新しい一夏たちがやってきて結構たつが今回の世界はかなりややこしくなりそうだ。

この後新たな物語になる東方混沌勇者伝が始まることとなった。

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■作者からのメッセージ
東方の弾幕ごっこは本当に平等なのか?普通の人は?能力持ちしかいないけどそれ以外の人はどうなるのか?それも含めての疑問でした。

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