〜ちょこっと銀八先生〜
銀八「はい、本編に入る前に皆に伝えたい事がある。 実はこの小説に登場した新たなる敵『七罪騎』ですが、モチーフはキリスト教で有名な『七つの大罪』とTYPE-MOONの人気作品『Fate/stay night』シリーズに出てくるサーヴァントのクラスです。 因みに全員スタンド使いですので、どんな能力が出るのかを期待して下さいね」
新八「あの先生、思いっきりネタバレになってませんか?」
銀八「良いんだよ、逆にネタバレした方が面白いだろ? 因みにスタンドの名前は『ジョジョ』らしさを出す為に実際に存在した外国のバンドの名前から出してるぞ。 以上」
新八「ネタバレし過ぎだろォォォォォォ!!」
―第六話:憤怒の狂戦士と嫉妬の魔術師その@―
ラステイションの教会にて――、
兵士「ブラックハート様、大変です!!」
ノワール「どうしたの!?」
兵士「例の女が、死にました!!」
ユニ「え!?」
ミスタ「何ぃ!?」
フーゴ「なん……だと!?」
ジョルノ「!?」
ジョルノ達は突然の報告に、驚愕しきれなかった。
尋問を行っていた部屋に向かったジョルノ達。
そこには、横一線に切れた首から血を流して死んでいる日音の姿があった。
尋問していた兵士の話によると、突然笑い出したと同時に、隠し持っていたナイフで己の首を切ったそうなのである。
兵士A「ボディチェックで確認した筈なのに……」
落ち込む兵士であったが、ジョルノはナイフを眺めながら考えていた。
ノワール「どうしたのジョルノ?」
ジョルノ「いえ……ただ、何故ナイフを隠し持っていたのかは分かりました」
ノワール「ホント!?」
ジョルノ「ええ。 ですが、まずはボディチェックに携わっていた兵士を集めてくれませんか?」
ノワール「?」
ジョルノに言われ、ノワールはボディチェックに携わっていた兵士達を呼び寄せた。
日音のボディチェックに携わっていた兵士達。
ジョルノ「これで、全部ですか?」
その数は3人――の筈であった。
ジョルノ「二人だけですね? もう一人は?」
兵士A「それが、電話しても部屋から出てこないんです」
フーゴ「それってどういう――」
疑問を感じた一同であったが、まさにその時であった。
兵士B「大変です! 兵士が部屋の中で縛られています!!」
一同「何ぃ!?」
部屋で縛られていた兵士は、医務室のベッドにて上半身を起こしていた。
頭には包帯が巻かれて、ミスタ達は彼から事情を聞いていた。
兵士「迂闊でした。 後ろから頭を殴られて、気が付いた時にはガムテープで縛られていました」
ミスタ「目が覚めたとき、何か変わった事は無かったか?」
兵士「いいえ、頭の痛みでそれどころでは」
すると、彼の部屋を調べていたフーゴが合流する。
ジョルノ「フーゴ、どうだった?」
フーゴ「クローゼットを調べてみましたが、一つだけないモノがありました」
ジョルノ「やっぱり、なかったかい?」
フーゴ「ジョジョの読み通りでした。 彼の制服がありませんでした」
ノワール「どう言う事?」
ジョルノ「制服を纏っておけば、同じ服だから誰も教会の人間だと思い込んでしまう」
ミスタ「成程なぁ〜。 制服に目が入ったら、顔を覚える奴がいない」
ノワール「うっ! 盲点だったわ……」
ユニ「じゃあ、敵がボディチェックをするフリをして……」
ジョルノ「ええ。 自分達の不利になる情報を漏らせないように、日音の袖にナイフを隠しておいたんでしょう」
それを聞いたノワールは、背筋を凍らせてしまう。
ルウィーにある小さな店。
一方通行はそこで、缶コーヒーを購入していた。
彼は気に入ったコーヒーを見つけるとそれを大量に買い込み、一週間すると新しいコーヒーを買うという一面をもっていた。
教会に帰ると、ルウィーの女神であるブランが読書していた。
ブラン「あ、お帰りなさい」
一方通行「あァ……」
女神化した時と普段の姿とはあまりにも性格が違う為、
一方通行はたまに内心で「ホントに同一人物か?」と疑った事もあった。
そんな彼女から少し離れたテレビの前では、
打ち止め「のわぁー! ラムちゃん、かなりの強敵なんだよってミサカはミサカは驚きを隠せなかったり!!」
ラム「ウフフフ! これでもかなり特訓したんだよ♪」
ロム「次、何する(ドキドキ)」
番外個体「んじゃ、ミサカはこのレーシングゲームを希望するよん♪」
打ち止めと
番外個体がブランの妹で双子の姉妹、ロムとラムと一緒にTVゲームを嗜んでいた。
静雄「Zz……」
そんな彼女達の後ろのソファでは、静雄が横になってぐっすりと休んでいた。
何もない平和な日常を送っているようで、
一方通行はこの世界の感覚に慣れずにいた。
買ってきた缶コーヒーを冷蔵庫に入れると、その一本を手に取る。
そのままブランの向かいにあるソファに座ると、その場でコーヒーを飲む。
ブラン「アナタ……ホントにコーヒーが好きなのね?」
一方通行「オマエは嫌いか?」
ブラン「苦すぎるわ」
一方通行「無理に勧める気はねェがな、微糖かミルク入りの奴なら誰でも飲みやすいぞ」
ブラン「…………」
一方通行「何だ?」
ブラン「優しいのね」
一方通行「あン?」
ブラン「不器用だけど、そういう優しさを見せる人は嫌いじゃないわ」
一方通行「チッ」
ブランと軽い会話をした後、
一方通行は再びコーヒーを口に付ける。
プラネテューヌの教会。
当麻「……………」
新八・神楽「…………」
仁王立ちする当麻の前で、新八と神楽が正座をしていた。
因みに二人の顔からは、冷や汗が流れていた。
何故こうなったかというと、それは数分前に遡る。
朝食が終わり、時間を持て余していた時であった。
神楽「あ、新八ズルいアル!」
新八「ずるくないよ! 言いがかり付けないでよね」
新八と神楽が、ゲームで喧嘩になったのである。
因みに二人がゲームをしているのは、ネプテューヌから誘われたからである。
新八「大体、このゲームやってみたいって言ったのは神楽ちゃんでしょ?」
神楽「ふざけんじゃねぇよ! 大人しくやられろヨ、新八の分際で!!」
喧嘩はエスカレートし、遂に――
新八「んだとゴラァ! 新八の分際ってどういう意味だぁぁぁぁぁ!!」
怒りが頂点に達した新八の拳が、神楽に放たれようとしたが、
当麻「んが!」
神楽はそれを避けると同時に、バキィと当麻の顔面にヒットし、
神楽「ほわちゃぁぁぁぁぁぁ!」
そのまま神楽の蹴りが炸裂させるが、
新八「ウオッ!!」
新八がすぐさま避けてしまった為、
当麻「んが!?」
そのまま蹴りが当麻の顔面に直撃したのである。
しかも神楽の蹴りの破壊力が強過ぎたのか、そのまま壁に激突してしまい、
ネプテューヌ「ねぷ!?」
インデックス「と、とうま!?」
美琴「ちょ!? アンタ、大丈夫なの!?」
浜面「大将、大丈夫か!?」
ネプギア「し、しっかりして下さい!!」
当麻「…………不幸だ」
遂には気絶したのであった。
そして彼が目を覚まし、上述のような状況になったのは、暫く後になる。
ゴゴゴゴゴと、凄味のある威圧を見せた当麻。
これには新八と神楽も、恐怖心で正座させられる。
当麻「お前等、さっきはよくもやってくれたな?」
二人「す、すみませんでした」
当麻「“すみません”で済んだら、警察はいらないんだよ? 分かる?」
新八「………はい」
神楽「………その通りです」
当麻「上条さんも今の拳と蹴りは痛かったよ? 意識が薄れていたって、あの攻撃で分かったんですよ?」
二人「は……はい」
当麻「喧嘩しろとまでは言わないが、ゲームくらいは楽しくやれ! あと、殴り合いは外でやれ!!」
二人「はい、ホントにすみませんでした」
その光景に、ネプテューヌもネプギアもイストワールも顔を青ざめた。
ネプテューヌ「こ、怖すぎる」
ネプギア「これ、何時終わるんでしょうか?」
イストワール「分かりません。 当麻さんの気が済むまででしょうか?」
そんな3人に対し、当麻の事をよく知る側は、
インデックス「暫くはお昼までは続きそうなんだよ」
美琴「そうね。 ああなったアイツは、結構手が付けれてないわ」
浜面「南無……」
そう言って、呆れるしかなかったのだった。
依頼を引き受け、ルウィーにやって来たナルトとヒナタ。
ナルト「オラァ!」
ヒナタ「ハァ!」
二人は見事な連携で、アイスホエールの討伐に成功した。
ナルト「へへっ。 これで終わりだってばよ」
ヒナタ「後は報告するだけだね」
ギルドの依頼を幾つか引き受け、知らぬ内にグリーンボックスの
信仰を上げていた二人。
ナルト「んじゃ、速く帰るか」
ヒナタ「うん」
すぐさまギルドへと向かおうとしていたが、二人はこの時知らなかった。
自分達の背後に、新たな『敵』が忍び寄ってきている事を―――。
???「………あれがグリーンボックスの」
一人の巨漢が、遠くからナルトとヒナタを見つめていた。
???「……良いだろう……この“憤怒の
暴”が貴様を潰してくれる!!」
そう言って彼――
暴は手に持った斧と剣を構えていたのだった。
TO BE CONTINUED