フーゴが憤怒の暴を倒した姿を見たインヴィ。
インヴィ「ウィルスを撒き散らすスタンドだと!? そんな反則的なスタンドが!?」
驚く彼女であったが、ジョルノ達が現れた。
ジョルノ「あるからこそ、あの男は敗れたんですよ」
当麻「次は、お前の番だぜ」
パープルハート「逃がさないわ」
ナルト「ヒナタを……返して貰うってばよ」
―第九話:憤怒の狂戦士と嫉妬の魔術師そのC〜俺はその手を決して放さない〜―
インヴィは手に杖を持つと、同時に自信のスタンドを呼び出した。
女性的な白いボディに蝙蝠の様な黒い翼、黄色い両目が彼等を睨んでいた。
これがインヴィのスタンド『ザ・ダークネス』である。
ジョルノ「ナルト、キミはヒナタの救出に行って下さい」
ナルト「な!?」
当麻「コイツは俺達で食い止める。 速く行け、ヒーロー!!」
パープルハート「捕らわれのお姫様を待たせちゃダメよ」
ナルト「……すまねぇ、頼んだ」
3人の言葉を胸に、ナルトはヒナタ救出へと急いだ。
ナルトを行かせた3人は、遂にインヴィと激戦を開始した。
ジョルノは『ゴールド・エクスペリエンス』を呼び出し、その場で攻撃を仕掛けた。
ジョルノ「無駄ァ!」
放たれた拳は、『ザ・ダークネス』に受け止められてしまい、
インヴィ「何が「無駄ァ!」よ? 弱過ぎるわ!!」
『ザ・ダークネス』の拳の嵐が、そのままジョルノを襲った。
しかしジョルノも、すぐさま『ゴールド・E』の拳で迎え撃った。
インヴィ「そらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらそらァ!!」
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」
互いのスタンドの拳は激しくぶつかり合い、
当麻「ネプテューヌさん、どう思います…これ見て?」
パープルハート「…………私達、暫く何もできないわね。 色んな意味で」
当麻もパープルハートも加勢する隙が無かった。
一方のナルトは、ヒナタが閉じ込められていると思われる額部に向かった。
中を覗くと、頭に電極を付けられたヒナタが椅子に座っていた。
しかしその目は、焦点が合っていない虚ろな感じであった。
ナルト「くそっ! ヒナタ、今助けるってばよ!!」
ナルトは拳でガラスを割るが、全くビクともしなかった。
ナルト「くそっ! 螺旋丸!!」
今度は螺旋丸で破壊するを試みるが、やはりヒビ一つ割れなかった。
ナルト「――ざけんな……」
奥歯を噛み締め、拳を強く握り締め、
ナルト「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
何度も何度も、ガラスを殴り続けたのだった。
スタンドの拳による連打のぶつかり合いであったが、
インヴィ「そらァ!」
ジョルノ「ぐっ!!」
インヴィの『ザ・ダークネス』が、ジョルノを吹き飛ばした。
吹き飛ばされたジョルノであったが、すぐさま当麻とパープルハートが受け止めた。
当麻「大丈夫か!?」
ジョルノ「ええ、何とか……」
パープルハート「こうなったら!」
するとパープルハートは、刀身を下に向けると、
パープルハート「このロボットを破壊する!!」
刃を思い切り突き刺した――筈であった。
ガキィンとアイアンXの肩にあたる部分には、ヒビ一つ入っていなかった。
パープルハート「そんな!?」
驚くパープルハートであったが、インヴィはニヤリと笑った。
インヴィ「バカめ! このアイアンXのボディには、私の魔術が施されている。 だから、傷一つも付ける事は出来ん!!」
彼女はそう言って杖を向けると、先端から魔法陣が出現し、
インヴィ「これで終わりだ!
焔龍弾!!」
そこから放たれた龍の頭部を模った火炎弾が、3人に襲いかかった。
インヴィ「フハハハハハハ!! さらばだ、哀れな女神とその仲間達よ!!」
パープルハート「マズイ!!」
ジョルノ「くっ!」
パープルハートとジョルノが防御の体勢に入ろうとした瞬間、まさにその時であった。
当麻「ウオォォォォォ!!」
突如二人の前へと飛び出した当麻が、真っ直ぐに右手を突きだした。
焔龍弾が右手に当たった瞬間、パキィンとその場で跡形も無く
消滅したのである。
インヴィ「な、何ぃ!?」
驚くインヴィに対し、当麻は右手を構えていた。
当麻「魔術師が相手なら、コイツは俺の専売特許だ!!」
インヴィ「貴様! 一体何をしたんだ!?」
驚きを隠せないインヴィに、当麻は当たり前のように答えた。
当麻「俺の能力は
幻想殺して言ってな、異能の
能力なら、右手で打ち消し、無効化する事が出来るんだよ」
インヴィ「何だと!?」
異能を打ち消す能力――流石のインヴィも、そんな反則的な能力を持つ者には会ったとこが無かった。
当麻「いくぜ、インヴィ。 お前の計画が、ナルトとヒナタを苦しめるってんなら……」
右手の拳を強く握り締め、上条当麻はお馴染みの台詞を言い放ったのだった。
当麻「まずは、その幻想をぶち殺す!!」
ダッと当麻はインヴィに向かって駆けだした。
インヴィ「くそっ!
焔龍弾!!」
再び
焔龍弾を放ったインヴィであったが、
当麻「喰らうかよ!」
パキィンと、当麻の右手によって打ち消されてしまう。
インヴィ「クソッ!!」
何度も
焔龍弾を放っても、すぐに打ち消されてしまう。
徐々に近づいてくるジョルノに、インヴィは苛立ちを覚えるが、
ジョルノ「そこだ!」
ジョルノが『ゴールド・E』で弾丸を飛ばした。
放たれた弾丸は、そのままインヴィに向かってくるが、
インヴィ「甘い! 『ザ・ダークネス』!!」
『ザ・ダークネス』で弾きかれてしまう。
しかし、そこでジョルノが叫んだ。
ジョルノ「今だ『ピストルズ』!!」
2「行ックゾォ!」
2が弾かれた弾丸を蹴り飛ばし、そのまま5が更に蹴り飛ばし、
6「ソコダァ!!」
最後に6が蹴り飛ばした事で、弾丸はインヴィの腹部へと撃ちこまれた。
インヴィ「うぐっ!?」
ジョルノ「
ベネ、弾丸は上手く命中したな」
腹部を撃たれたインヴィは、その場で怯んでしまい、
ジョルノ「今です、当麻!」
当麻「おっしゃぁ!」
この隙を見逃さなかったジョルノの合図で、当麻は一気に加速を上げた。
『ザ・ダークネス』が攻撃を仕掛けるが、ジョルノの『ゴールド・E』がそれを防いだ。
インヴィ「おのれ!!」
インヴィは再び杖を構えようとするが、
パープルハート「遅いわ!」
パープルハートが杖を蹴り上げ、その場で両断した。
インヴィ「しまっ――」
当麻「うおぉぉぉぉぉ!!」
遂に距離が縮まり、当麻はその拳を強く握り、
当麻「喰らいやがれ!!」
バキィ――とインヴィの顔を強く殴りつけたのだった。
殴り飛ばされたインヴィは、腹部の負傷で上手く立ち上がれなかった。
インヴィ「くっ!」
すると当麻は、一度足場に膝を着いた。
当麻「確かこのロボット、お前の魔術で強度を上げてるんだったよな?」
ゆっくりと右腕を上に上げると、
当麻「なら……俺の右手を叩きこめば、元の強度に戻れるんだよな?」
インヴィ「!?」
マズイと感じたインヴィは、すぐさま『ザ・ダークネス』を出そうとするが、
ジョルノ「URYYYYYYYY!!」
ジョルノが『ゴールド・E』でそれを阻止した。
当麻「言った筈だぜインヴィ! まずは――」
インヴィ「おのれぇぇぇぇぇぇぇ!!」
当麻「その幻想をぶち殺す!!」
右手の拳を叩き込んだ瞬間、パキィィンとという音が当麻の耳に響いた。
アイアンXのボディに施された魔術が、打ち消された瞬間だった。
何度もガラスを拳で殴り続けたナルト。
右手の拳は包帯が破け、血が滲んでいた。
ナルト「うおぉぉぉぉ!!」
ひび割れるまで殴り続けたが、まさにその時であった。
パリッとガラスにヒビが入って来たのである。
この時に既に、当麻によってアイアンXに施された魔術が打ち消された為、強度が低下したのだ。
この瞬間を見逃さなかったナルトは、今度こそ拳を強く握り締め、
ナルト「うおぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
バリィンとガラスを割ったのだった。
中に入ると、すぐさまヒナタに付けられた電極を外した。
ナルト「ヒナタ! しっかりしろ!!」
ヒナタ「…………」
ナルト「おい! 起きろよ!! ヒナタ!!」
ヒナタ「…………」
何度も呼びかけるが、ヒナタは全く無反応であった。
明らかにインヴィに何かをされていた。
実はインヴィは、ヒナタをアイアンXの
核にする為に、魔術で彼女の意識を極限まで封じこんだのである。
術師であるインヴィに解除させるか、当麻の右手で打ち消すか――それがヒナタを救う為の選択肢であった。
だとしても、前者は明らかに無理だ。
敵であるインヴィがそんな親切な事をするワケがない。
かと言って後者も無理である。
当麻はジョルノとパープルハートと供にインヴィと戦っているので、都合良く来てくれるとは限らない。
だからこそナルトは、何度も彼女を呼び掛ける事を選んだ。
ナルト「頼む、起きてくれ! 俺は、お前が必要なんだ!! お前を失いたくねぇんだ!! 目覚めてくれ………起きてくれ、ヒナタぁぁぁぁぁぁ!!」
封じ込まれた意識の中、
ヒナタ「(誰かが……呼んでる………)」
ヒナタは闇の中を彷徨っていた。
ヒナタ「(声が……聞こえる……)」
彷徨い続けた彼女の前に、ほんの小さな光が見えた。
手を伸ばそうとするが、届く事が出来ない。
ヒナタ「(届かない……遠過ぎて……とても届かない!)」
必死で手を伸ばすが、光が遠く感じてしまう。
徐々に光が消えそうになっていく。
ヒナタ「(ダメ! 消えないで! お願い、まだ消えないで!)」
涙が溢れそうなったが、まさにその時であった。
誰かが、彼女の背中を優しく押したのである。
振り返ると、ヒナタにとって懐かしい顔が見えた。
ネジ「行って下さい、ヒナタ様」
それは忍界大戦で、自分とナルトを庇って戦死した
従兄の日向ネジであった。
優しい笑みを見せる彼の言葉に、ヒナタは涙を溢しながら、
ヒナタ「有難う……ネジ兄さん」
感謝の言葉を残し、光の方へと手を伸ばしたのだった。
ヒナタ「(待って……ナルトくん!!)」
ナルト「起きてくれ、ヒナタぁぁぁぁぁぁぁ!!」
何度も呼びかけるナルトだが、徐々に諦め掛けそうになる。
しかし、その時であった。
何者かが、彼の背中を優しく押した。
ナルトは振り返ると、そこには――、
ミナト「諦めるな、ナルト!!」
クシナ「ここで諦めたら、承知しないってばね!!」
生まれてすぐに亡くなった父の波風ミナトと、母のうずまきクシナであった。
幻なのか、父と母に後押しされた気がしたナルトは、
ナルト「父ちゃん……母ちゃん………ありがとな!」
再び士気を取り戻し、再び呼びかけた。
ナルト「起きろ、ヒナタぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
強く、高く、そして必死で叫んだナルト。
ヒナタ「――――くん」
そして、奇跡が起きた。
ヒナタ「ナルトくん!!」
ヒナタが、インヴィの呪縛を脱したのだ。
ナルト「ヒナタぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ヒナタ「ナルトくぅぅぅぅぅん!!」
二人は手を伸ばし、そして握りしめた。
そのままナルトはヒナタを抱きかかえると、その場から脱出した。
ナルトの右手の拳を見て、ヒナタは涙を溢した。
ヒナタ「ナルトくん……その右手」
自責を感じた彼女に、ナルトは優しく声を掛けた。
ナルト「気にすんな。 お前が無事なら、それで構わねぇ」
一度地上に着くと、彼は背中を向けた。
ナルト「悪ィな、すぐ戻る。 だから待っててくれ」
安心しろという顔を見せるナルトに、ヒナタは優しい笑みを見せる。
ヒナタ「…………行ってらっしゃい」
ナルト「ああ、行ってくるってばよ」
そう言ってナルトは、再び当麻達の元へと向かった。
ナルトがヒナタを救出した姿を見て、
ジョルノ「どうやら、上手く行ったようだな」
インヴィ「お、おのれぇ!!」
ジョルノ達3人は安堵し、インヴィは怒りを見せる。
すると、ナルトが天高く跳び上がると、
ナルト「いっくぜぇ!!」
途轍もなく巨大な螺旋丸を構えていた。
当麻「え!? ちょっとナルトさん!?」
パープルハート「まさか、このロボットを壊す気!?」
ジョルノ「みたいですね」
驚く当麻とパープルハートは顔を青ざめながら驚くが、ジョルノは至って冷静であった。
ジョルノ「という事で、脱出しますよ」
そう言ってジョルノは、近くの建物に残りの弾丸を2発撃ちこんだ。
そして二人の肩を掴むと、
ジョルノ「それじゃ、いきますよ」
当麻「え!? ちょっと待って下さいジョルノさん!?」
パープルハート「まだ、心の準備が!?」
ジョルノ「せーの!」
当麻・パープルハート「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そのまま3人で跳び降りたのだった。
まさにこの瞬間、
ナルト「ハァァァァァァァァ!! 超大玉螺旋丸!!!」
ナルトが放った巨大な螺旋丸が、アイアンXを粉々に破壊したのだった。
パープルハート「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ! 落ちる落ちる落ちるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
当麻「不幸だぁぁぁ!!」
叫ぶ二人であったが、まさにその時であった。
ジョルノ「『ゴールド・エクスペリエンス』!!」
先程撃ちこんだ弾丸が木に生まれ変わり、それが上手くクッションになったのだった。
ジョルノ「ふぅ……全員無事ですね」
2「ナイスダゼ、ジョルノ!」
5「無事で良カッタヨォ」
6「ヨッシャァ!」
冷静にそんな台詞を口にしたジョルノや『ピストルズ』であったが、当麻もパープルハートも涙目になっていて、
当麻・パープルハート「(二度とあんな目に遭いたくない!!)」
本気でそう思ったのだった。
アイアンXを完全に破壊し、ヒナタの元へと戻って来たナルト。
彼の前で涙が零れるも、喜びの笑みを浮かべたヒナタ。
そして彼女は、ある一言をナルトに向けた。
ヒナタ「おかえりなさい、ナルトくん」
それを聞いたナルトも、優しい笑みを見せながら返事した。
ナルト「ああ、ただいま」
“ただいま”と“おかえり”――普通に使われるこの二つの言葉は、天涯孤独のナルトにとっては、誰よりも聞きたかった言葉であった。
二人はゆっくりと顔を近づけ、互いの唇を重ねたのだった。
因みにそれを遠目で見ていた一同は、
ノワール「あ、アレって……もももももしかして……きききききキス/////」
ネプギア「あわわわわ……わ、私、ははははは初めて見ました///////」
ブラン「じ、“事実は小説より奇なり”って言うけど、れ……恋愛小説よりも奥が深すぎるわ/////」
ベール「ロマンチックで、素敵ですわね/////」
美琴「どどどどどうすんのよ!? 声掛けにくいじゃない/////」
近藤「良いなぁ……俺も、お妙さんとあんな感じの恋愛がしたいなぁ……グスッ」
浜面「俺は人のを見るのは初めてだぜ?」
銀時「え!? オメェ、彼女いんの!?」
などの感想が出て来たのだった。
すると、約30分後に当麻とネプテューヌが戻って来た。
一方通行「ンあ? 戻って来たか」
当麻「はい、辛うじて」
ネプテューヌ「ちょっと、トラウマになりかけたけど」
一方通行「は?」
しかしどういうワケか、ジョルノの姿が見当たらなかった。
プルルート「あれ、ジョルくんはぁ〜?」
当麻・ネプテューヌ「“野暮用を済ませる”って言ってました」
負傷した腹部を抑える形で、インヴィは逃走していた。
インヴィ「くっ、妬ましいわ! 私に勝てたからって調子になって!!」
ギリギリと歯ぎしりをする彼女であったが、
ジョルノ「何処まで逃げる気だ?」
インヴィ「!?」
しかし、すぐにジョルノに見つかってしまった。
インヴィ「貴様、何しに来た!?」
警戒する彼女であったが、ジョルノはこんな事を行ったのである。
ジョルノ「一つ、お前に警告しようと思ってね?」
インヴィ「警告だと!?」
ジョルノ「そうだ。 僕等がデスハートを倒すまではじっとしていろ。 そうすれば、僕はお前に何もしない」
インヴィ「本気で……言ってるのか?」
ジョルノ「本気だ。 警告はそれだけだから、僕は失礼するよ」
背を向け、その場から立ち去ろうとしたジョルノであったが、
インヴィ「フッ、後ろを見せたなこのマヌケがぁぁぁぁぁ!!」
インヴィは懐から取り出した銃を彼に向けた。
インヴィ「バカかお前は? 私が負傷していたからって、一人で来たのか? ベラベラ喋ってくれたおかげで、こっちは回復の良い時間稼ぎになったわ!」
ジョルノ「…………」
インヴィ「お礼に、まずお前から始末させて貰うぞ。 死ね、ジョルノ・ジョバァーナ!!」
引金に力が込められ、インヴィは撃とうとした。
しかし、その時であった。
ドゴォ!と、ピラニアが彼女の腹部を食い破って来たのだった。
インヴィ「なっ、ガァァァァァァァァァァ!?」
突然の出来事に、インヴィは思わず叫んでしまう。
インヴィ「何故!? 何故、私の腹部からピラニアがぁぁぁぁぁぁぁ!?」
踵を返し、ジョルノは彼女の方へと歩み寄っていく。
ジョルノ「確かに……喋っていたのは、時間を稼ぐためだ。 あの時お前の腹部に残った“一発目の弾丸”は、『ゴールド・E』の生命で、ピラニアに生まれ変わってお前の腹部を喰い破った。 お前が生きていようと死んでいようと、確実なトドメを刺す為にな」
インヴィ「じ……じっとしていれば……何もしないって……言ったくせに……」
その言葉にジョルノは、追い撃ちを掛けるようにこう言った。
ジョルノ「自分を知れ……そんなおいしい話、あると思ったのか? お前の様な外道に」
インヴィ「貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
怒りが爆発したインヴィは、『ザ・ダークネス』を出そうとするが、
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
それよりも速く、ジョルノの『ゴールド・E』の連打が放たれた。
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
心の奥底から込み上げていた静かな怒り。
ジョルノ「
URYYYYYYYYYYYYYY!!」
この時にインヴィは気付くべきだったのだ。
ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
彼女は無意識に、ジョルノを怒らせていた事を……。
ジョルノ「無駄ァ!!」
インヴィ「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!」
トドメの一撃により、インヴィは遠くの建物の外壁へと吹き飛ばされ、同時にその場で絶命する。
そんな彼女に対し、ジョルノは自身の名を書いたメモ帳のページを破り捨てると、
ジョルノ「ツケの領収証だぜ」
そう言い放ち、仲間達の元へと向かったのだった。
憤怒の
暴、嫉妬のインヴィ……死亡
TO BE CONTINUED