マイクを手にした銀時は、暗闇で一つだけ照らされた照明の中で呟いた。
銀時「坂田銀時です。 この小説も、遂に12話目を突破しました。 これを記念して、番外編をお送りしたいと思います。 題して『超次元大戦・12話で記念とか言ってんじゃねぇよスペシャル』ぅぅぅぅぅ!」
彼の叫びと共に、総ての照明が照らされた。
銀時「今回はなんと! ゲストをお呼びしております。 『NARUTO』より、木の葉隠れの愉快な同期メンバー!」
サスケ・シカマル・サイ・シノ以外「誰が“愉快な同期メンバー”だ!!」
ツッコミと共に、うちはサスケや春野サクラを始めとした木の葉隠れの忍達が、椅子に腰かけていた。
銀時「次に『デュラララ!!』より、セルティ・ストゥルルソンと岸谷新羅のバカップルコンビと門田京平率いるワゴン組の池袋メンバー!」
遊馬崎「どうもッス!」
狩沢「いえーい!」
セルティ「(何で、こうなるんだ?)」
セルティや岸谷新羅を始めとした池袋組が、すでに椅子に腰掛けていた。
―番外編そのA:ゲスト呼んだ方が何かと面白い―
銀時「えー木の葉メンバーは10人、池袋組は6人。 まあ、トーク番組的な面白さにしたいと思います」
門田「アンタ、殆ど投げやりだろ。 司会する気あるのか?」
銀時の気だらくな部分に呆れる門田。
これには殆どが同意する。
すると遊馬崎が叫んだのだった。
遊馬崎「それどころじゃないんスよ!」
渡草「お、おい! どうしたんだよ遊馬崎!?」
遊馬崎「この小説では、登場人物達が異世界に迷い込み、その世界の悪と戦う話しッスよ!!」
狩沢「いやぁ〜、作者の想像力も凄いけど、登場人物達の個性も凄いよねぇ〜」
興奮するオタクコンビに、銀時は頭をボリボリ掻ながら呆れた。
銀時「ゲストとして呼んだ俺が言うのも何だがよ、あいつ等もう少し落ち着きってもんがねぇのか?」
門田「スマンな。 こればかりは俺も同意だ」
銀時「えー、気を取り直して……これまでのエピソードを振り返ろうと思います」
というワケで、過去のエピソードを一から見る事になった。
まずは序章〜第3話までのエピソード。
渡草「なんというか、アンタ等『銀魂』だけはコミカル過ぎだろ?」
サクラ「報酬欲しさに実験台になるなんて……アンタ達、どんだけお金に困ってたのよ?」
銀時「ウルセェ! お前等に俺の何が分かんだ!!」
ジト目で哀れみの感じた目で見られた銀時は、涙目で反論した。
思い切り、情けない反論である。
遊馬崎「それにしても、『とあるシリーズ』だけは良い感じだったッスよ! 上条君達は『箱』の力で、
一方通行君は転送装置でゲイムギョウ界へ。 文字通り、科学と魔術が交差してますね」
狩沢「
一方通行君に関しちゃ、スピンオフ作品が出てるからね。 まさにダークヒーローの王道だよ」
遊馬崎と狩沢のオタク談議で、話の趣旨はズレ掛けていた。
シカマル「それにしてもよ、あの
一方通行ってヤツと静雄ってヤツ。 ありゃ、マジで強過ぎだろ?」
こればかりは、他一同も同意した。
銀時「まずは平和島静雄ですけど……100億Vの電流が効かないなんて、どんだけ頑丈ですか!?」
門田「まあ、アイツに喧嘩を売ってる時点で、敵さんはボコボコだろうな」
遊馬崎「なんせ、池袋最強にして自動喧嘩人形の異名を持つ人ッスからね」
セルティ『これは静雄に喧嘩を売った奴等に同情するよ』
池袋組は当たり前のような感じだったので、木の葉組と銀時は顔を引きつってしまった。
銀時「んでもって、
一方通行なんですけど……『反射』ってどういう事だよ!? ある意味絶対防御じゃん!?」
いの「そ、そうね。 「1分で潰す」って言うのも、ハッタリではないしね……」
サイ「踵落としで地面を割ってるしね」
これには全員が同意した。
チョウジ「あとは、銀さん達とプルルートって子との出会いだけど……」
銀時「やめろォォォォォォ!! あの時のトラウマを呼び起こすなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
全員「(どれだけ恐ろしい体験したんだろう……)」
狩沢「でもアレ凄いよね。 アレだけ一方的に責めて、決してトドメを刺さないんだもの」
サイ「無駄に高い技術ですね」
銀時「あ、アレから俺等は、プルルートさん――いやプルルート様に逆らわない事を誓う事にした」
銀時「………4話から〜9話までの『七罪騎・前半編』です」
シノ「なんか、銀時の様子がおかしいのだが?」
遊馬崎「まずは第4話ッスね! ジョルノ君の活躍がカッコ良かったッス!!」
狩沢「まずはハッタリで敵の日音を欺いたね」
門田「俺も『ジョジョの奇妙な冒険』をよく読むが、一番好きなのは第3部だったな」
遊馬崎「流石は門田さん、お目が高いッス! なんせ第3部は、スタンドバトルの原点なんスから!」
狩沢「いやぁ〜、ジョルノ君の無駄無駄ラッシュは爽快だったねぇ」
キバ「つぅかよ、生命を操るって、一体どんな感じなんだよ?」
ジョルノのスタンド能力に対し、キバがそんな疑問を口にした。
遊馬崎「そうスね。 具体的には木や小動物を物質から生み出したり、欠損した人体の部位を造って直す事もできるみたいッスよ」
サクラ「え!? 柱間様の細胞が何か負けてる!?」
狩沢「あとね、殴った相手の意識を暴走させる事も出来るよ。 目の前の動作がスローモーションに見えるほど」
テンテン「て、敵にしちゃいけないわね」
渡草「次に第5話だがよ……」
銀時「イヤァァァァァァァァァァァァ!!!! ごめんなさいプルルート様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! お許しをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
狩沢「うん、銀ちゃんの心に思いっきり刻まれたね。 トラウマが」
門田「あんな目に遭ったら、普通にトラウマを作るわな」
思い出しただけで発狂した銀時に、一同は同情するしかなかった。
サスケ「次に、4話連続だった『インヴィ&暴戦』だが……」
サクラ「全く、いきなりヒナタがさらわれるなんて、何やってんのよあのバカは」
門田「まあ、そう言うな。 不意打ちなんかされたら、誰だって油断するだろ」
狩沢「んでもって、偶然上条君達に助けられたんだよね」
遊馬崎「そのまま第8話に続くんスよね」
門田「つうか、巨大ロボは流石にありえねぇだろ」
いの「あの中にヒナタが囚われてるし」
遊馬崎「でも、上条君達の台詞がカッコ良かったスよね!」
そう言って遊馬崎が、第8話の映像を見る。
当麻『お前はヒナタの『ヒーロー』だ。 決して死なせねぇよ』
パープルハート『貴方は、決して一人ではないわ』
ジョルノ『今から、僕等がチームだ』
銀時「え〜と、上条君のこの台詞の意味なんですけど。 この小説でナルトが『里の英雄』としてはなく、『愛する人を護る男』としての姿を書きたかったという気持ちがあったそうだ」
遊馬崎「ん〜、作者もやるじゃないッスか」
狩沢「しっかしぃ〜、流石の暴って人は可哀相な最期だったよねぇ〜。 フーゴ君の『パープル・ヘイズ』の犠牲者になったんだから」
いの「うえっ、流石にあんな死に方はしたくないわ」
シノ「殺人ウィルスとは流石に驚いた。 なぜなら、スタンドとやらにそんな能力を持つ相手がいるとは思わなかったからな」
遊馬崎「なんせ、“爆発するかのように襲い、嵐のように立ち去る”という意味を込めて『獰猛』と呼ばれるスタンドなんスから」
銀時「そして第9話へと続きます」
遊馬崎「魔術とスタンドという特性を持った魔術師と3人の主人公だ対決! これは見物ッスよ! なんせ、上条君の
幻想殺しが来たんスから!!」
当麻の『
幻想殺し』の登場に、遊馬崎と狩沢は興奮状態であった。
キバ「冗談だろ、異能なら打ち消せるって!? 俺等忍にとっちゃ、不利な能力じゃねぇか!?」
リー「そしてナルト君とヒナタさん。 ナルト君には御両親、ヒナタさんにはネジの幻影が! 背中を押してあげるように二人を救ってくれました!! 青春です!!」
テンテン「トドメはナルトの螺旋丸で木っ端微塵だったわね」
サイ「あの二人、救出後は更に良い関係になってたね」
新羅「いやぁ〜、僕とセルティ程じゃないけど、中々のラブラブっぷりだよ」
セルティ『いや、あの二人は恋愛関係と同時に信頼関係も強いだろ?』
銀時「まあ、遠目で見ていた一部の連中は赤面だったけどな」
遊馬崎「そして最後は、ジョルノ君のインヴィに対する“怒りの無駄無駄”ッスね」
そして再び一同は、第9話の終盤シーンに目を向ける。
体内を喰い破ったピラニアに苦しむインヴィに、ジョルノが冷酷な言葉を口にした。
ジョルノ『確かに……喋っていたのは、時間を稼ぐためだ。 あの時お前の腹部に残った“一発目の弾丸”は、『ゴールド・E』の生命で、ピラニアに生まれ変わってお前の腹部を喰い破った。 お前が生きていようと死んでいようと、確実なトドメを刺す為にな』
インヴィ『じ……じっとしていれば……何もしないって……言ったくせに……』
ジョルノ『自分を知れ……そんなおいしい話、あると思ったのか? お前の様な外道に』
インヴィ『貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!!』
そして容赦のない無駄無駄ラッシュを叩き込まれたインヴィは、
ジョルノ『無駄ァ!!』
インヴィ『ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!』
断末魔の叫びと共に命を落とした。
彼女の死を確認したジョルノは、
ジョルノ『ツケの領収証だぜ』
自身の名を書いたメモ帳のページを破り捨て、そのまま立ち去った。
サスケ「フッ、やはり敵を逃がすつもりなかったようだな」
狩沢「アレだけ卑怯な事したから、ジョルノ君の中の怒りが溜まっちゃったんだろうね?」
遊馬崎「それにしても、インヴィの断末魔の叫び……原作のチョコラータを思い出すッスね」
銀時「まあ、チョコラータ戦を意識して書いてたから、そういう流れになったんだろうよ」
遊馬崎「次は、復活したアヌビス神との戦いを書いた第10話から11話ッスね」
第10話と11話の映像を視聴する一同。
遊馬崎「いやぁ〜凄かったスね。 アヌビス神の最初の『本体』になったのが、まさか長谷川さんだったなんて」
銀時「俺も、まさかあの人が出てくるとは思わなかったぜ」
狩沢「まあ、最後はネプテューヌちゃんにやられちゃったけどね」
セルティ『まあ、女神が相手って自体で負けてるけどな』
遊馬崎「しかし、DIOの登場は背筋が凍ったッスよ」
狩沢「そうそう。 なんせステイルくんを圧倒して、聖人の神裂さんに恐怖を植えつけたんだし」
サスケ「確かに、カグヤとは違う意味でヤバいな。 映像だけでも背筋が凍りついた」
サクラ「あんなヤバい奴が異世界にいただなんて……何なのよアイツ?」
DIOの存在感は、映像だけでも一同に恐怖を叩き込むほどであった。
銀時「んでもって、俺と静雄がアヌビス神と戦う11話なんですけど」
遊馬崎「途中で銀さんは、アヌビス神の術に嵌っちゃったッスね」
狩沢「伝説の攘夷志士vs池袋最強の男、こりゃ夢の対決だよ」
門田「夢は夢でも、妖刀にとっちゃ悪夢だけどな」
映像を見ても分かる通り、静雄の体には切っ先が5mmしか刺さっていなかった。
シカマル「………どんだけ頑丈なんだよ!?」
いの「刀を素手で折っちゃってるし」
セルティ『まあ……静雄を殺そうという時点であの妖刀の負けだろう』
新羅「あははははは! これは流石に爆笑モンだよ」
銀時「確かに、原作と同じ末路を辿っちゃてるしな」
門田「んで、バレンタインがメインとなった第12話なんだが……」
第12話の映像を観て、一同はすぐさまジト目で銀時を見た。
遊馬崎「チョコレート欲しさに無理なオシャレって……」
狩沢「流石にこれはないよ?」
サイ「本で読んだけど、女性にモテない男性は自分の性格と合わない無理なオシャレをしてモテようとする人が多いらしいよ」
銀時「……………」
渡草「無言だな」
遊馬崎「それにしても、ステイル君と神裂さんが肉の芽を植えつけられていたとは!」
狩沢「でも、ジョルノ君が抜き取ったから結果オーライだったけどね」
門田「ステイルって奴はまだ良い方かもしれねぇが、神裂って奴はある意味では相性が悪かったな」
渡草「ああ。 特に静雄が初戦だからな」
静雄の猛攻っぷりに、一同は本気で青ざめた。
テンテン「あんな攻撃をされたら、普通の人間でも体力を消耗させるって」
遊馬崎「そして次のナルト君との戦いで善戦したけど、本気になった彼の反撃にあったッスね」
狩沢「そして遂に、DIOが本格的に動き出したしね」
銀時「ああ。 こればかりは、俺も恐怖が湧きあがったぜ」
遊馬崎「でぇ〜も。 この話のオチは、かなり面白かったッスね」
銀時「おいぃぃぃ! やめてェェェェ! それだけは思い出させないでぇぇぇぇぇ!!」
遊馬崎「恋人がいるナルト君ならまだしも、平和島さんに負けちゃったッスね」
門田「まあ、アイツも根は良い奴だからな。 そういう目で見てくれてるヤツもいるって事だ」
狩沢「というワケで、番外編第2話を終了したいと思いま〜す」
遊馬崎「さよならッス〜!」
そう言って遊馬崎と狩沢がしめたのだった。
銀時「って、司会者の俺を差し置いて終わらすなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
チャンチャン♪
〜オマケ〜
狩沢「そう言えばさ、この小説の正式な主人公って、いったい誰なの?」
遊馬崎「そういえば、俺も気になってたッス」
二人は疑問を感じたが、そこへ作者が現れ、
虎龍「主人公はこうなっています」
そう言って、主人公を教えた。
下記の通りです。
主人公1:ジョルノ・ジョバァーナ
主人公2:うずまきナルト
主人公3:上条当麻
ヒロイン:ネプテューヌ
銀時「俺じゃねぇのかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」