4つの大陸が存在する世界『ゲイムギョウ界』。
この世界には、4人の女神が一つの大陸に一人ずつ存在していた。
小さな事件が起きる事があるが、それ以外は全くの平和であった。
しかし、この世界に危険が訪れようとしていた。
突如漆黒に染まった一つの大陸が、次元の中から出現した。
その大陸の名は『アンデッドゾーン』。
邪悪に染まるこの大陸から、一人の女神が現れた。
「我が名は暗黒の女神『デスハート』この大陸は、我々が支配する!」
―序章:物語の始まりって、結構ベタである―
ゲイムギョウ界に存在する4人の女神達は、この4つの大陸を一人につき一つを守護している。
革新する紫の大陸『プラネテューヌ』の女神『パープルハート』こと『ネプテューヌ』
重厚なる黒の大陸『ラステイション』の女神『ブラックハート』こと『ノワール』
夢見る白の大陸『ルウィー』の女神『ホワイトハート』こと『ブラン』
雄大なる緑の大陸『グリーンボックス』の女神『リーンハート』こと『ベール』
彼女達は立ち向かうが、デスハートの力によって、その場で倒されてしまう。
このままではゲイムギョウ界は支配されてしまう――そう感じた彼女達は、最後の手段を取った。
異世界からの力を借りよう!
こうして彼女達は、実行に移ったのだった。
〜木の葉side〜
ここは忍が存在する世界。
その一つである木の葉隠れの里には、一人の青年が住んでいた。
??「うっし! 準備万端!!」
彼の名はうずまきナルト。
この世界で起きた『第四次忍界大戦』を止めた英雄である。
風で金色の髪が揺れ、青い瞳は真っ直ぐに目の前の景色を眺めていた。
そんな彼女の後ろから、一人の少女の声がした。
??「ごめんナルト君。 待ったかな?」
ナルト「いや、平気だってばよ」
彼女の名は日向ヒナタ。
木の葉隠れの名門『日向』の宗家の嫡子で、ナルトに想いを寄せていた。
しかし月の衝突を喰い止める任務をキッカケに、二人は晴れて恋人同士となったのである。
二人は六代目火影のはたけカカシから、ある無人島に向かうように命じられた。
ナルト「んじゃ、行こうぜヒナタ」
ヒナタ「はい」
こうしてナルトとヒナタは、木の葉の里を後にしたのだった。
とある無人島。
この島では、毎晩緑色に発光する現象が少し前から起きており、二人はその調査に向かったのである。
無人島に到着し、船を降りた二人。
ナルト「へぇ〜……随分とでかい島だな」
二人は浜辺から森の中へと入ると、
ナルト「!?」
ヒナタ「!?」
奥から何かが発光していた。
恐る恐る近付くと、そこにあったのは―――、
ナルト「何だコレ?」
ヒナタ「箱?」
それは緑色に光る小さな正方形の箱であった。
二人は箱を回収しようとしたが、そこで思わぬ出来事が起きた。
ナルトが手に取った瞬間、箱は強く光り出し、
ヒナタ「え!?」
ナルト「何だ!?」
そして二人は、その場から消えたのだった。
〜パッショーネside〜
“水の都”と呼ばれるイタリアの都市・ヴェネツィア。
その水上を渡る一隻のボートに、3人の男が乗っていた。
一人は帽子を被った青年――グイード・ミスタ。
もう一人は穴だらけのスーツに、苺柄のネクタイを締めた少年――パンナコッタ・フーゴ。
そしてもう一人は、金髪で学生服にテントウムシのアクセサリーを着けた少年――ジョルノ・ジョバァーナ。
彼等はイタリアのギャング組織『パッショーネ』に所属していて、ある奇妙な事件の調査に向かっていた。
その事件とは、水面に黒く光る物体が沈んでいるというものであった。
ジョルノ「このあたりですかね」
目撃された場所にボートを停止させ、辺りを見渡す。
ミスタ「うっし、網投げるぞ」
そう言ってミスタが網を投げた。
その後、時間が経って、
ミスタ「引っ張るぞ!」
フーゴ「ああ」
3人は網を思い切り引き上げると、
フーゴ「ん?」
ミスタ「何だこりゃ?」
ジョルノ「箱?」
それは、黒く光る小さな箱だった。
ジョルノ「これが……発光の正体?」
キョトンとする3人であったが、まさにその時であった。
3人「!?」
突如、箱の光が強くなったのだった。
ジョルノ「マズイ、これは―――」
そしてその瞬間、3人はその場から消えたのだった。
〜学園都市・上条当麻side〜
東京の3分の1を占める巨大都市、その名は『学園都市』。
この街では近代の科学技術による超能力開発が進んでおり、住人の8割が学生である。
第7学区のとあるコンビニにて――、
店員「ありがとうございました」
ツンツン頭の少年と銀髪のシスターが、コンビニを後にしていた。
少年の名は上条当麻。
この学園都市に住む高校生。
シスターの名はインデックス。
当麻の住んでいる学生寮で居候になっている。
当麻「いやぁ〜、まさかコンビニのジュースが半額だなんて、上条さんは嬉しい限りでしたよ」
そう言って当麻は、嬉しそうな顔をする。
インデックス「とうま、早く帰ってご飯が食べたいんだよ」
当麻「んじゃ、早く帰りますか」
二人がそのまま帰ろうとした瞬間であった。
インデックス路地裏で誰かを見つけた。
インデックス「あれ、短髪だ」
当麻「へ?」
そこには学生服を着た茶髪の少女がいた。
当麻とインデックスは、すぐにその少女の元へ向かう。
当麻「よう、御坂。 何してんだ?」
声を掛けられた少女は、ビクッと反応した。
彼女の名は御坂美琴。
学園都市名門の女子校『常盤台中学校』の2年生で、学園都市に7人しかいない『Level5』の第三位である。
美琴「アハハハハ……ちょっとね」
二人「?」
二人が覗きこむと、そこには紫色に光る小さな箱があった。
当麻「何だこりゃ?」
首を傾げる当麻であったが、まさにその時であった。
キィンと箱が光り出したのだった。
美琴「ちょっと!?」
当麻「何だこりゃ!?」
当麻とインデックスが美琴と遭遇していた同時刻。
ジャージにGパン姿の少年が、ちょうどその辺りを歩いていた。
彼の名は浜面仕上。
学園都市の元暗殺部隊『アイテム』の構成員。
特にやる事が無い為、暫く歩いていたのだった。
たまたま路地裏を歩いていたら、
当麻「何だこりゃ!?」
浜面「へ?」
聞き覚えのある声が聞こえ、路地裏に入ると、
浜面「おい、どうなってんだこりゃ!?」
当麻、美琴、インデックスの3人がいた。
紫色に光る箱によって、その場にいた4人は消えたのだった。
〜学園都市・
一方通行side〜
学園都市の超能力者には、6つの強度が存在する。
無能力者。
低能力者。
異能力者。
強能力者。
大能力者。
超能力者。
その中でも、Level5は学園都市に7人しか存在しない。
そしてLevel5の中でも、頂点に立つ男が存在していた。
白い髪に白い肌、そして獣の如き赤い瞳が特徴の少年。
彼の名は『
一方通行』。
そんな彼の後ろを歩く二人の少女。
一方は約10歳前半くらいの少女『
打ち止め』で、もう一方は高校生くらいの少女『
番外個体』。
この二人は御坂美琴のDNAマップをベースに生み出されたクローン『
妹達』の個体である。
現代的なデザインの杖を突きながら歩く
一方通行であったが、彼はある物を目撃する。
一方通行「あン?」
それは、丁髷頭に和服姿の男達が、何かの機材を運んでいた光景であった。
一方通行「(今時、時代劇のロケでもやってンのかァ? いや……それにしちゃ、来た事ねェ機材だな。 学園都市でもあンなのは見た事ねェぞ?)」
学園都市の『闇』を何度も見て来た彼は、直感で感じ取った。
これは、新たなる『闇』の始まりだと―――。
番外個体「行ってみる?」
番外個体の問いに、彼は小さく笑った。
一方通行「上等だ」
打ち止め「ミサカも行くって、ミサカはミサカは自分の主張を堂々と宣言してみたり」
エッヘンという顔を見せる
打ち止めに
一方通行は、
一方通行「チッ……その代わり、どっかに隠れてろよ」
そう言って、彼女の同行を許したのだった。
とある廃工場。
男「よし、これで準備万端だ」
そう言って男が何かの機材の設置を終えていた。
他の男達も、その場で他の機材を置きだす。
しかしその時であった。
「あァ〜、悪ィンだけどよォ。 その機材をチョイと見せて貰えねェか?」
突然の声に男達は後ろを振り返ると、
一方通行「テメェ等、変装するならよォ……もォちっと目立たねェ格好をした方が良ィぜ?」
そこには白い髪に白い肌、そして獣の如き赤い瞳の少年が立っていた。
学園都市最強のLevel5、
一方通行であった。
男「な、何だ貴様!?」
男達は、その場で腰に差していた刀を抜いた。
一方通行「はっ! 今時チャンバラごっこかァ? 古過ぎンだよ」
男「えぇい! 掛かれェェェ!!」
男達は一斉に襲いかかった。
しかし、男達は知らなかった。
目の前に居る相手が、刀一本では太刀打ちできない相手である事を―――。
男達を一掃した
一方通行は、
一方通行「終わったぞ」
そう言って、
打ち止めと
番外個体を入れた。
番外個体「んで、この後はどうすんの?」
一方通行「とりあえず、このポンコツの中を調べるかァ……」
一方通行は一番大きい、何かの装置の中に入ってみた。
中を確かめると、人間が10人程入れるほどの大きさの空間はあった。
すると、続くように
打ち止めと
番外個体も入って来た。
一方通行「オイ……」
彼が何かを言おうとしたが、まさにその時であった。
男「クッ!」
倒れていた男の一人が、懐から取り出したスイッチをピッと押した瞬間、
音声『転送装置、作動します』
一方通行「な!?」
装置が作動し始めたのである。
一方通行「(転送装置だァ!? 学園都市でもそンな開発は聞ィてねェぞ!?)」
一方通行が思考を巡らせるが、それよりも早く―――、
音声『転送、終了いたしました』
中に居た3人は、その場で消えたのだった。
〜池袋side〜
東京にある街『池袋』。
それは深夜に起きた事であった。
そこに、一人の青年が歩いていた。
金髪でサングラスを掛け、バーテンダー服を身に纏った青年。
彼の名は平和島静雄。
借金の取り立てをやっているが、根は心優しい。
しかし極端に短気で、常人離れされた怪力と頑丈さを持つ事から『池袋最強の男』、あるいは『自動喧嘩人形』と呼ばれている。
そんな彼が街を歩いていると、
静雄「ん?」
小さく光る何かを見つけた。
良く見ると、それは白く光る小さな箱で、
静雄「何だこりゃ?」
静雄が手に取った瞬間、強く光り出したのだった。
静雄「な!?」
驚きを隠せなかった静雄であったが、彼の反応は既に遅く、その場から彼の姿は消えたのだった。
〜万事屋side〜
侍の国……この国がそう呼ばれたのはずっと前の事。
現在は『
天人』と呼ばれる異星人の侵略によって、侍も剣を捨てることとなった。
しかしこの江戸には、侍の魂を失っていない男がいた。
その男とは―――
??「うっせぇよ。 このsideだけモノローグ語る必要ねぇんだよ」
銀髪の天然パーマに白の着流し、腰に木刀を差した男がだるい口調でそう言った。
彼の名は坂田銀時。
このかぶき町にあるキャバクラ『スナックお登勢』の二階にある事務所『万事屋銀ちゃん』のオーナーである。
だが、普段はだらけた生活しか送っていない。
??「ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 折角の登場なのに、何面倒臭そうな顔するんですかぁぁぁぁぁぁ!!」
眼鏡を掛けた少年が、そんな彼にツッコミを入れる。
彼の名は志村新八。
ある事件をきっかけに、万事屋で働く少年である。
一応は常識があり、貴重なツッコミ役で、アイドルオタクで、他は特徴が無い。
至って“地味”という言葉を絵に描いたような人物である。
新八「オイィィィィィ! 地の文にまで言われたぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
??「仕方ないアル新八。 新八の地味さは、原作の読者も認識されてるヨ」
そんな彼に対し、真顔で答えたチャイナ服姿の少女が酢昆布をかじっていた。
彼女の名は神楽。
“宇宙最強の戦闘民族”の異名を持つ天人『夜兎』の少女。
色々あって、万事屋で働いている。
そんな彼らであったが、デスクに置かれた電話が鳴り響いた。
受話器を手に取った銀時は、そのまま耳に当てる。
銀時「もしもぉ〜し、万事屋です」
果たして、どんな依頼が待っているのか?
江戸にある工房『からくり堂』。
そこに居るオレンジ色のレンズのゴーグルを着けた老人。
彼は江戸一番の発明家で、名前は平賀源外。
今回の依頼者である。
銀時「爺さん。 依頼って何よ」
源外「やっと来たか銀の字」
万事屋メンバーがやって来ると、源外はある物を見せた。
源外「まずはコイツを見てくれ」
そう言って彼は、大きな正方形の物置っぽいモノを見せた。
銀時「何これ、物置?」
源外「実はコイツは、俺が開発した転送装置じゃ」
銀時「転送装置だァ?」
源外「おうよ。 中のスペースは広く作っておるから、10人入っても大丈夫だ」
銀時「何その「100人乗っても大丈夫!」的な物置のCMみてぇな発言は?」
そんな二人のやり取りに、新八は何かを察した。
新八「まさか源外さん。 僕等にこれの実験台になってくれとか言いませんよね?」
源外「その為に来て貰ったんじゃ」
それを聞いた銀時は、
銀時「冗談じゃねぇ! そんなもんの為に命張れるか!! オメェ等、帰るぞ!!」
そう言って背を向けるが、
源外「報酬ははずんでやるし、パフェも奢るぞ」
銀時「おいオメェ等! さっさと準備すんぞ!!」
見事に源外の口車に乗せられ、
新八「少しは悩めやァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
新八のツッコミが炸裂したのだった。
転送装置の中に入った万事屋トリオ。
新八「確かに、結構中は広いですね」
するとスピーカーから源外の声が聞こえた。
源外『銀の字、聞こえるか銀の字?』
銀時「ん? 聞こえるぞ爺さん」
源外『良く聞いておけ。 天井に赤いボタンがあるだろ?』
銀時「ん? これか?」
そう言って銀時は、天井にある赤いボタンをポチッと押すが、源外はとんでもない台詞を口走った。
源外『そいつが作動ボタンだから、絶対に押すな』
万事屋トリオ「え?」
その瞬間ブーブーと装置が作動し始めた。
新八「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」
神楽「ギャァァァァァァァァァァァァァ!!」
銀時「ジジイィィィィィィィィ! それをもっと早く言えやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! もう押しちまったじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
慌てる万事屋トリオであったが、再びスピーカーから源外の声が聞こえた。
源外『落ち着け銀の字! いいか、良く聞け! お前さんから見て、新八の左側にある青いボタンがあるだろ?』
銀時「これか!!」
そう言って銀時は、新八の左側にあった青いボタンを押したが、再び悪夢が降りて来た。
源外『そいつは装置の作動を速める装置だから、何があっても絶対に押すな』
万事屋トリオ「………………」
それを聞いた3人は、一度は沈黙したが、
音声『転送まで、残り10秒』
遂に、カウントダウンが始まった。
新八「ギャァァァァァァァァァァァ!」
神楽「いやアルぅぅぅぅぅぅぅ!!」
銀時「ジジイィィィィィ! 死んだら恨んでやっからなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
3人が叫んでいる間にカントダウンが終了し、
音声『転送、完了しました』
万事屋トリオは、その場から消えたのだった。
その光景を見た源外は、
源外「まあ、あいつ等なら何とかなるだろう」
あまりにも無責任な台詞を吐いたのだった。