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超次元大戦 第二十九話:GIOGIOvsDIO・そのB
作者:亀鳥虎龍   2015/03/27(金) 23:38公開   ID:4NvP6DOXZSI
 前回のあらすじ。

遂に始まった、ジョルノとDIOの因縁の対決。

戦いの中、ジョルノの『ゴールド・エクスペリエンス』が止まった時の中を一瞬だが動く事が出来た。

それを知ったDIOは、両手に数多のナイフを持つ。

これを見たジョルノは、上空へと跳び上がるが、

DIO「無駄だ! 貴様は既に、私の“詰みチェックメイト”に嵌ったのだ! 『世界ザ・ワールド』!!」」

世界ザ・ワールド』によって、時は止まったのだった。














―第二十九話:GIOGIOvsDIO・そのB―













 跳び上がると同時に、DIOはジョルノの周囲にナイフを投げつけた。

DIO「さあ、ジョルノ! このナイフの雨を避けられるかァ!?」

投擲されたナイフは、ジョルノの間近でピタリと止まった。

DIO「フフフフ……気付いているのに動けないのは、逆に恐怖だな」

前後左右に投げられたナイフ。

すれら全てが、ジョルノの間近で止まる。

その瞬間、『ゴールド・E』が拳を振るった。

しかし、動けるのはほんの一瞬であった故、その場で時が止まった。

DIO「何だ、それだけしか動けんのか? これで一瞬しか動けない事が判明したな。 カントダウンだ」

そう言ってDIOは、指を三本立てると、ゆっくりと折り曲げながらカントダウンを行う。

DIO「3……2………1………」

そして指を全て折り曲げた瞬間、

DIO「時は動き出す」

再び時は動き出した。














 時が動き出すと同時に、ナイフの一斉射撃が放たれた。

ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

『ゴールド・E』の連打が、ナイフを弾き落としていく。

しかし、全てを弾けたワケではなかった。

ドスッと、ジョルノの身体に何本かのナイフが刺さった。

ジョルノ「がっ!」

これによりジョルノは墜落するが、DIOは更なる追い撃ちを仕掛けた。

DIO「終わったな、ダメ押しにもう一本!」

ジョルノ「!?」

残りの一本を投げ飛ばすと、ジョルノの顔へと命中した。

落下していくジョルノを見下ろしながら、DIOは小さく呟く。

DIO「正直言って、お前を殺せてホッとしているぞ。 ジョースターの次なる脅威を、この手で抹殺できたのだからな」













 ドォンと地面に落下したジョルノ。

ジョルノ「くっ!」

しかし彼は、辛うじて生きていた。

地面に激突する瞬間、『ゴールド・E』のパンチで衝撃を半減させたのだ。

最後に放たれたナイフも、歯で上手く受け止めていた。

だが、身体にはナイフが刺さっていた。

右肩に一本、右の脇腹に一本、そして左足に一本……合計3本のナイフが刺さっていた。

ジョルノ「(マズイな……飛び道具を警戒して……さっきの店から拾った雑誌を服の中に隠しておいたが……あんなに投げてくるとは思ってもよらなかった)」

するとその時だった。

ジョルノの生死を確認するために、DIOが降りて来たのだ。

DIO「ほほう、まだ生きていたか。 やはりジョースターの血統は、強運に恵まれているな」

ジョルノ「くっ!」

ジョルノが生きていると確認したDIOは、地面に片膝を着けるようにしゃがむと、

DIO「だが、それもここまでよ!」

ドスッと、指を彼の左胸に突き刺したのだ。













ジョルノ「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

胸に指を突き刺され、ジョルノは絶叫を上げてしまう。

特に左胸は、最も心臓に近い箇所。

そこを突き刺されてしまっては、誰でも無事では済まない。

ズキュンズキュンと、そのままDIOはジョルノから血を吸い取っていく。

DIO「URYYYYYYYウリィーーーーーーー! 皮と骨になるまで搾り取ってくれる!!」

邪悪な笑みを浮かべるDIO。

このままでは、体中の血液を吸い取られてしまう。

ジョルノ「ご……『ゴールド・E』!!」

しかし、その時だった。

胸のブローチが、ピラニアへと生まれ変わり、DIOに襲いかかった。

ピラニア「シャァァァァ!」

DIO「むっ!」

これを見たDIOは、ジョルノからすぐに離れたのだった。













 追い詰められた保険の為に、『生命』を与えたブローチでの反撃。

成功したお陰で、ジョルノは危機を脱する事が出来た。

しかし代償として、本来の7割程の血液を吸い取られてしまった。

ジョルノ「くっ!」

血を吸い取られ、一瞬だけ身体がふらついてしまう。

DIO「惜しいな……全て吸い取った後、貴様を屍生人ゾンビにしてやろうと思ったんだがなぁ」

邪悪な笑みを見せるDIOに対し、ジョルノはギリッと奥歯を強く噛み締める。

そんな彼とは裏腹に、DIOは今までにない喜びを感じでいた。

DIO「う〜ん……馴染む、馴染むぞ実に! フハハハハハハハハハハハハハ!!」

ボリボリと血が噴き出すくらい、身体や頭を掻き毟る。

勿論、その傷も治癒される。

DIO「思った通りだ! 息子であるお前の血は、この身体に良ぉ〜く馴染むぞ!!」

ゆっくりと立ち上がり、ジョルノは拳を強く握り締めた。

ジョルノ「DIO……貴様……」

プラネテューヌへと向かっていた最中、彼はポルナレフにこう言われた。

ポルナレフ(いいか、ジョルノ。 何があっても、決して怒り任せで戦おうとするな。 ヤツの思い通りになってしまうぞ。 それではDIOには勝てん、冷静になるんだ)

しかし今のジョルノは、怒りが爆発する寸前であった。

彼自身は必死に冷静になろうとするが、まさにその時だった。

DIO「安心しろ。 貴様を殺した後、女神共や貴様の仲間達もあの世に送ってやる。 貴様の腕の中で死んだ、あの虫ケラの様に」

ケディアを『虫ケラ』と呼んだ瞬間、ジョルノの中の何かがプッツンと切れた。

虫ケラ……誇りを持って闘った者に対し、明らかな侮辱の言葉だった。

この言葉を聞き逃さなかったジョルノは、真っ向からDIOへと走り出した。

ジョルノ「(あんな言葉を聞かされて、怒らない人間はいない! DIO、僕を……怒らせたなぁ!!)」

地を蹴り、鋭い眼光は、邪悪の帝王である実の父を強く睨んだ。

ジョルノ「DIOォォォォォォォォ!」

DIO「クククク……最終ラウンドだ。 いくぞ!!」

遂に、真のラストバトルが始まったのだった。













 助走から上空へと跳び上がったジョルノとDIO。

二人は互いのスタンドを発動させ、拳の連打を叩きこんだ。

ジョルノ・DIO「URYYYYYYYウリィーーーーーー!!」

ドガドガドガとぶつかり合う拳と拳。

ジョルノ「うおぉぉぉぉ!」

ドガァと次の一撃で、『ゴールド・E』の拳が『世界ザ・ワールド』の拳を砕いた。

DIO「ぐっ!」

受けたダメージの反動で、DIOの拳も砕かれた。

勿論、すぐに再生される。

DIO「いいぞ、パワーも上がっていくぞ!! やはり思った通り、貴様の血は良く馴染むぞジョルノ!!」

ジョルノ「ポルナレフさん、アナタの忠告通りになってしまった。 けどまだだ! こんなんじゃ、怒り足りない!!」

果たしてジョルノは、DIOに勝つ事が出来るのか!?













TO BE CONTINUED

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■作者からのメッセージ
次回、遂にDIOとの決着が着きます。
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