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超次元大戦 第三十一話:黒幕が登場だからってソイツがラスボスになるとは限らない!
作者:亀鳥虎龍   2015/03/30(月) 21:57公開   ID:EycZcPF24TY
 漆黒の塔ダークタワーの最上階を目指していた銀時達。

銀時「何だこりゃ?」

扉を開けると、そこは長い廊下になっていて、

新八「もしかして、罠が仕掛けられてるんじゃ?」

新八は罠を想定するが、銀時と土方と桂がこれを否定した。

銀時「バ〜カ、こんなのが罠って言えるのか?」

土方「そうだぜ。 お前等、少しは考え過ぎだぜ」

桂「俺達はこの程度を罠とは一度も思っておらんぞ」

自信満々の3人であったが、まさにその時だった。

ガシャンと、扉が自動的に閉じられたのだった

銀時・土方・桂以外の全員「………………」

新八「…………へ?」









―第三十一話:黒幕が登場だからってソイツがラスボスになるとは限らない!―










 最初は沈黙だった一行であったが、アイエフとサクラのツッコミが炸裂した。

アイエフ「ちょっとォォォォォォ! 自動的に扉が閉じたじゃない!!」

サクラ「これって、明らかに罠でしょ!?」

銀時「んなワケねぇだろ?」

土方「そうだぜ、ありゃオートロックだよ」

桂「全くだ、これだから素人は」

サクラ「いや、明らかにおかしいでしょ!? 何でアンタ達、そんなに罠を否定したがるの!?」

するとその時であった。

天井からウィーンと、モニターが降りて来た。

そして画面には、デスハートの顔が映っていた。











 それを見た一行は、警戒を強くする。

ネプギア「デスハート!?」

デスハート『良く来たな貴様等。 でも、それも今日で終わりだ。 何故なら、この通路には危険なわ――』

しかし、デスハートが全部言い終えようとした瞬間だった。

ドガァと、銀時と土方と桂がモニター画面を破壊した。

全員「……………」

これを見た一行は唖然としたが、今度はいののツッコミが炸裂した。

いの「ちょっとォォォォォ! 明らかに“罠”って言いかけたわよ!?」

これに対して3人は、否定するようにこう言った。

銀時「バカかオメェは?」

土方「アレは『罠』って言おうとしたんじゃねぇ」

桂「“私のワインがありますよ”と言いかけたのだ」

新八・アイエフ「英語の教科書か!?」

すると、壁から出現したモニター画面から、デスハートが怒った顔で映った。

デスハート「貴様等ぁぁぁぁぁ!! 普通、人が言い終える前に壊すか普通は!? 最後まで人の話を聞けぇ! いいか? この部屋にはな、私の全財産の3/1を注ぎ込んで作ったわ――」

しかしまたも言い終える前に、3人にモニター画面を破壊された。

3人「はっ! はっ!」

この光景を見た新八達は、

新八「是が非でも『罠』とは認めないつもりだ」

ユニ「どんだけ負けず嫌い!?」

シカマル「……メンドくせぇ奴等だな」

そう言って呆れるしかなかった。











 銀時と土方、そして桂がモニターを破壊している間、

近藤「とにかく、ここから先は罠に気を付ける必要がある。 いくぞ!」

そう言って近藤が、足を一歩進める。

しかし、その時であった。

ポチッ!と、何かを押した音が聞こえた。

近藤「え?」

その瞬間、天井から巨大な丸太が出現した。

近藤「えええええええええええええええええ!?」

新八「ちょっとォォォォ! 言った本人が罠に嵌ってどうすんですか!?」

振り子の要領で近付く丸太であったが、

3人「!!」

銀時、土方、桂の3人が息の合った一撃で粉砕した。











 この光景に、誰もが唖然とした。

桂「銀時、土方……これは断じて、罠とは言わんな」

土方「気が合うな、桂。 俺も同じ事を思ったぜ」

銀時「ああ、コイツは罠なんかじゃあねぇ……」

3人「イタズラだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

叫びながら、三人は罠へと突進した。

桂「俺達は大人として、子供のイタズラに付き合う義務がある! そうだろう、銀時! 土方!」

土方「ああ、そうだ! 最近のガキは頭を使う事を知る事で、更なる才能を伸ばす事が出来る!!」

銀時「その通りだ! そして大人には、それに付き合う義務がある!!」

次々と向かって来る罠を、彼等は当たり前のように破壊していく。

桂「そうだ! つまり!」

土方「コイツは断じて!」

銀時「罠なんかじゃあねぇ!」

3人「全部、イタズラなんだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

全ての罠を破壊した三人に、誰もがは思わず拍手をしてしまう。

桂「フン」

土方「チョロイもんだぜ」

銀時「全くだ」

しかし頭上から、大きな石板が落ち着て来たが、

三人「うおっ!?」

三人はすぐさま受け止め、

桂「ほ……本当に……」

土方「可愛い悪戯だぜ」

銀時「手が込んでんじゃねぇか」

汗だくになりながらもそう言った。

それを見た新八は、ジト目で呟いた。

新八「ホントに可愛い人達ですね」













 やっとで最上階へと辿り着いた一行。

そこには、青筋をピクピクさせるデスハートが立っていた。

デスハート「やっと来たようだな、貴様等」

土方「おい、何で怒ってんだよ?」

デスハート「当たり前だぁぁぁぁぁぁ! 人が最後まで言おうとしているのに、その途中でモニターを壊すか普通は!!」

銀時「だって、面倒だし」

デスハート「そんな理由でモニターを壊すな! あと、良くも私が設置した罠を破壊してくれたな!!」

桂「え? あれって、イタズラじゃなかったのか?」

デスハート「アレをイタズラで済ませるか普通はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

土方「いちいち大声を出すなよなぁ、ウルセェっての」

デスハート「誰のせいだと思ってるんだ!!」

『銀魂』の定番である大ボケ炸裂攻撃に、流石のデスハートもツッコミをせざるおえなかった。

寧ろ、キャラが崩壊しそうになった。

デスハート「まあいい……貴様等の命もここまでだ」

デスハートは大鎌を構えると、

デスハート「この『サイレント・フォース』で、貴様等の首を落としてやる。 処刑の時間だ」

それを聞いた銀時は、笑いを堪えていた。

銀時「処刑の時間? 何カッコつけてんの? 中二病なの?」

ブチりと、デスハートはマジギレしたのだった。











 スタンド『サイレント・フォース』の時間低速能力が発動し、周囲の動きがユックリとなった。

一行「!?」

銀時達は異変に気付くが、体が思うように動かない。

デスハート「もう遅い! 貴様等の『時』は、スローモーションと同じだ!!」

豪快に大鎌を振るったデスハート。

その凶刃は、銀時の体を斬り裂いた。

ブシュゥと、傷から血が噴き出した銀時。

銀時「!?」

新八「銀さん!?」

膝を着いた銀時は、眼前のデスハートを睨む。

デスハート「ハーハハハハハ! どうだ? これが私の力だ!」

しかしその時だ。

サスケ「その能力、確か無敵だが……アンタ自身が自信家過ぎる」

サスケが愛刀の『草薙の剣』を振るった。

デスハート「クッ!」

サスケ「どうしたよ? 今の攻撃も、能力でかわせば良いだろう?」

不敵な笑みで挑発するサスケに対し、慌てるような顔をする。

デスハート「ふ、ふん! 貴様の様な小童の攻撃、能力など使わなくてもかわせるわ!」

慌てたような顔をするデスハート。

表情を一つも変えないサスケは、左手に集中したチャクラをスパークさせる。

地を蹴り、デスハートへと突進し、

サスケ「千鳥」

ドガァと、最強の必殺技を放った。











 千鳥の一撃で、壁に大穴を空けるほどの破壊力を見せたサスケ。

サスケ「成程な、どういうことか」

デスハート「!?」

サスケ「アンタの能力、時の流れを低速にするようだが……それが出来るのに、制限があるな」

デスハート「!?」

事実を突かれたデスハートは、冷や汗が滲み出ていた。

サスケ「図星だな」

サスケの言う通りである。

『サイレント・フォース』の時間低速は、約5秒間しか能力を発現できない。

更に刀身の“眼”が開いた時でないと発動できないため、眼を閉じている間は能力が使えないのである。

サスケの奇襲の際は、丁度刀身の“眼”が閉じていた状態だったため、能力を発動できなかったのだ。

スタンドの弱点を見抜かれたデスハート。

デスハート「くっ! こうなったら……」

すると彼女は、背を向けた瞬間、

デスハート「逃げる!」

そう言ってもの凄い速さで走り去ったのだった。

一行「…………」

これを見た銀時達は沈黙するが、新八のツッコミが響いたのだった。

新八「何でだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」














 屋上へと逃走したデスハートは、そこでカルダと合流する。

カルダ「どうしましたか!?」

デスハート「緊急事態だ! アレを使う!!」

そう言われたカルダは、懐から小箱を取る。

中には黒い球体が入っていた。

デスハート「クフフフフ……見ているがいい、コイツを使えば――」

デスハートはその球体に手を伸ばそうとした瞬間、ドスッという音が聞こえた。

デスハート「………え?」

良く見ると、急所にナイフが刺さっていた。

カルダ「ご苦労だったデスハート。 これは私が――いや、が使わせて貰うぞ」

デスハート「き……さ………ま………」

バタンと、デスハートはその場で死亡した。

彼女を追って、屋上へと向かった銀時達であったが、

銀時達「!?」

丁度その時に、その光景を目にしたのだった。














TO BE CONTINUED

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■作者からのメッセージ
銀時「黒幕、あっさり殺されたな、部下に」

当麻「あっさり過ぎじゃね?」

デスハート「言うなぁぁぁぁ!」
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