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超次元大戦 第三十二話:最終決戦! 輝く鎮魂歌!!
作者:亀鳥虎龍   2015/04/01(水) 22:29公開   ID:EycZcPF24TY
 当麻達と合流し、銀時達の元へと向かうジョルノ達。

因みに一方通行やミスタ達は、亀の中に入っている。

ナルト「ヒナタ、ホントに平気か?」

ヒナタ「うん、大丈夫。 ありがとう」

当麻「つーか、一体どこまで続くんだよこの階段」

ジョルノ「急ぎましょう、手遅れにならない内に」












―第三十二話:最終決戦! 輝く鎮魂歌レクイエム!!―
















 銀時達の目の前で、デスハートを殺害したカルダ。

そんな彼は、銀時を睨みながらこう言った。

カルダ「久しぶりだな、坂田銀時」

銀時「あん? 俺ぁ、テメェの事なんざ知らねぇぞ?」

カルダ「それもそうだ。 俺は仮面で素顔を隠していたのだからな」

そしてカルダは、自身の仮面をその場で外した。

銀時「!?」

その顔を見た銀時は、驚愕を隠せなかった。

その正体は――、

銀時「テメェは……陀絡」

陀絡「ククククク……」

宇宙海賊『春雨』の幹部、陀絡であった。











 デスハートの側近カルダ。

その正体は、かつて銀時に倒された天人で、宇宙海賊『春雨』の陀絡であった。

銀時「テメェがいるという事ァ……『春雨』が関わってんのか!?」

桂「貴様の目的は何だ!?」

その問いに対し陀絡は、静かに答えた。

陀絡「俺は、あの日の恨みを今でも忘れていない……」

サスケ「恨みだと?」

陀絡「あの日……坂田銀時に敗れた俺は、半死半生の身で『春雨』に帰還した。 だがそんな上層部は、俺をゴミクズ当然の様に切り捨てやがった!! それどころか、新兵器の実験台にして、俺を転送装置の中にブチ込みやがった!!」

桂「転送装置!?」

陀絡「そうだ、元々お前達をこの世界に送り込んだ転送装置は、元々は『春雨』の開発したものでな。 奴等は異世界の奴等を自分達の仲間に引き込むため、アレを造ったのだ」

銀時「お前、よく生きてたな」

陀絡「最初は俺も死を覚悟したが、運は最後まで味方してくれた。 偶然落ちたところが、デスハートのいたトコロだったからな。 そしてデスハートは、このゲイムギョウ界を支配する話をして、それを聞いた俺はチャンスだと感じた。 “この女を使えば、『春雨』への復讐が出来る”とね」

不敵な笑みを見せる陀絡は、更に話を進める。

陀絡「まずデスハートの能力で、元の世界に戻った。 そして俺を処刑しようとした上層部を皆殺しし、転送装置を奪い取った。 殆どを攘夷志士共に売り、奴等を上手く泳がせたのだ。 そして計画は上手く成功し、貴様等がこの世界に来てくれたのだ」

銀時「そして、デスハートを用済みとして殺したのか?」

陀絡「そうだ。 そしてコイツで、俺は究極の存在となる」

小箱の黒い球体を飲み込んだ瞬間、陀絡の体に異変が起きた。











陀絡「ウオォォォォォォォ!!」

漆黒の竜巻が彼を包み込み、銀時達はゴクリと唾を飲み込んだ。

竜巻が晴れた瞬間、彼等は驚愕を隠せなくなった。

頭部には角が生え、額に眼が開き、背中には蝙蝠のような翼が生えた陀絡の姿がった。

陀絡「ハーーーハハハハハハハ!! やったぞ、これこそ俺が求めていた力だ!!」

シカマル「何だよあの姿は!?」

ネプギア「震えが……止まらない」

ユニ「あんな奴、今まで見た事がない!」

サスケ「………」

サスケと銀時以外は、その邪悪な雰囲気に恐怖を覚える。

陀絡「デスハートから奪い取った、アンデットゾーンの秘宝『ダーク・キャンディー』。 これを飲み込んだ俺は、究極の存在『デビル陀絡』となったのだ!!」

サスケ「どうやら、アンタが最後の敵という事になるな」

銀時「行くぜ陀絡! テメェの腐った根性、ここで叩き直してやらぁ!!」

草薙の剣を抜いたサスケと、木刀を握りしめた銀時が構えを取る。

陀絡「クククク……それじゃあ、ウォーミングアップついでに、貴様への復讐を果たすとしようか」

銀時「やってみやがれ! 返り討ちにしてやらぁ!!」

サスケ「それ以前に、ウォーミングアップで終わらせてやる」

そう言って二人は、陀絡へと突進したのだった。












 究極の存在となった陀絡と戦って約30分。

銀時「ハァ……ハァ……」

サスケ「…………」

ロム「…………嘘(ブルブル)」

陀絡には、全く傷一つ付いていなかった。

銀時「テメェ……まさか、本気でやってねぇな?」

陀絡「言っただろう、ウォーミングアップだと」

銀時「ざけんじゃねぇ!!」

豪快に木刀を振るった銀時。

その一撃は、陀絡の首を直撃した。

銀時「なっ!?」

しかし、首の骨よりも先に、木刀の刀身が折れてしまった。

その瞬間、陀絡の拳が、

陀絡「ふん!」

ドガァと、銀時の体に叩きこまれたのだった。

銀時「がっ―――!?」

そのまま後ろの壁に激突し、ズルリと地面に倒れてしまった。

新八「銀さん!?」

神楽「銀ちゃん!?」

この光景に、誰もが驚きを隠せなかった。

サスケ「はぁぁぁぁぁぁ! 千鳥!!」

サスケは真っ先に、陀絡へと千鳥を放った。

だが陀絡の体には、掠り傷一つも付いていなかった。

サスケ「ちっ!」

一旦後ろへと跳ぶと、サスケは警戒を強めた。

陀絡「ふん、無駄だ。 何度攻撃しても、貴様等には俺に傷一つも付ける事は出来ん」

まるで虫けらを見るような目で見下す陀絡。

しかし、その時であった。

???「そんなの、やってみなきゃ分からないわ!」

???「お待たせしましたってばよ!」

???「テメェの幻想、ブチ殺しに来たぜ!」

???「いくぜ!」

???「ここで、決着をつけるぞ!」

ジョルノ、パープルハート、ナルト、当麻、静雄がやって来たのである。












 亀から出て来た一方通行や浜面達は、陀絡の姿を見て驚く。

一方通行「おい、何だアリャ?」

浜面「ま、まさか悪魔じゃねぇよな!?」

パープルハート「だったら、余計にいい方だわ」

そんな彼等に対し、サスケは呆れた口調で呟く。

サスケ「やっと来たか。 遅いぞ、このウスラトンカチ」

ナルト「悪ぃ、後は任せるってばよ」

それを聞いて彼は、小さな笑みを浮かべる。

サスケ「ああ、選手交代だ」

ナルト「おう!」

パープルハート「後は、私達に任せて」

当麻「行くぜ皆!」

静雄「動けねぇ奴は、俺がしっかり守るから、安心していいぜ!」

ジョルノ「行こう、皆! 最終決戦だ!!」

そしてジョルノ達は、陀絡へと立ち向かったのだった。













 印を組み、ナルトは九喇嘛に話しかける。

ナルト「いくぜ、九喇嘛!」

九喇嘛『ああ! 存分に暴れてやれ!!』

瞬間、ナルトの姿が全身が黄色に輝き、羽織を纏った姿へと変わった。

究極の形態『九喇嘛モード』へと、姿を変えたのである。

ナルト「いくぜ、六道仙人の力、見せてやらぁ!」

パープルハート「女神の力もよ!」

二人は陀絡の横へと回り込み、

ナルト・パープルハート「ハァァァァァァァ!」

挟み撃ちの要領で攻撃する。

しかし、陀絡は片手のみで攻撃を抑えつけた。

ナルト「な!?」

パープルハート「そんな!?」

陀絡「フンっ!」

更に陀絡は、そのまま二人を地面に叩きつけた。

ナルト「がぁ!」

パープルハート「ぐっ」

当麻「やろぉ!」

静雄「テメェ!」

当麻と静雄が拳を振るうが、陀絡はそれすらもかわし、

陀絡「バカめ!」

二人を一撃で吹き飛ばした。

当麻・静雄「がぁ!」

ジョルノ「くっ! 『ゴールド――』」

ジョルノも『ゴールド・エクスペリエンス』で攻撃しようとするが、

陀絡「無駄な事だ!」

ジョルノ「グアァァ!」

陀絡によって地面に叩きつけられた。

圧倒的な強さ、これを見た新八は、ここから思ったのだった。

新八「そんな……おしまいだ」












 圧倒的な強さに、ジョルノ達は倒されてしまう。

陀絡「くくくく……くはははははは!! どうだ、思い知ったか? これが究極の力だ!!」

誰もが戦意を喪失しかける。

しかし、ナルトやジョルノは違った。

ナルト「ふざけんなよ……俺達はまだ、諦めちゃいねぇんだ」

当麻「勝手に……勝利宣言してんじゃねぇ!」

ジョルノ「ここにいる誰かが諦めない限り、お前に屈する者はいない!」

ジョルノは一本の『矢』を握りしめると、

ジョルノ「『ゴールド・E』!!」

そのまま『ゴールド・E』の胸に突き刺したのである。

全員「!?」

これを見たミスタ、フーゴ、ポルナレフ以外は驚くが、

陀絡「フン、何をするかは知らんが、この俺に勝つ事は決してないのだぁぁぁ!」

陀絡が指先から光線を放ったのだ。

パープルハート「ジョルくん、逃げて!!」

パープルハートは叫ぶが、それよりも速く、

陀絡「死ねぇ!」

光線が、ジョルノの体を飲み込んだのだ。












 この光景を目にしてた者達は、絶句し、

陀絡「ハーーーハハハハハハ! これで一人は消したぞ!!」

陀絡は歓喜の笑いを上げる。

しかし、その時であった。

陀絡「!?」

何かの気配を察知し、陀絡はすぐさま振り向いた。

それと同時に、何かが飛んで来たのだった。

陀絡「!?」

陀絡はそれを交わすと、壁にぶつかり、そこからサソリがコロンと転がる。

これには誰もが驚き、上を見上げると、

ノワール「ジョルノ!」

更なる姿と化した『ゴールド・E』と共に宙に浮く、ジョルノの姿がそこにあった。

射抜いた者をスタンド使いに変える『矢』。

この『矢』のパワーの先を手にしたスタンド使いは、スタンドを超えたスタンド『レクイエム』へと進化させる事が出来る。

そしてこれが、ジョルノの『レクイエム』。

ジョルノ「真実から生まれた『誠の行動』は、決して滅びはしない。 皆と共に過ごした時間と、戦いの日々……これは決して無駄でもない、そして滅ぶ事は無い。 さあ……アンタ果たしては、滅びずにいられるかな?」

その名は――『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』。











 スタンドの最強形態を目にした一行は、驚きを隠せなかった。

フーゴ「あれが『レクイエム』」

ミスタ「そういや、お前はアレを見るのは初めてだったな」

ステイル「アイツ……まだあんな切札を隠してたのか!?」

神裂「格が違い過ぎる」

当麻「すげぇ……」

ナルト「今まで感じた事のねぇ力だってばよ」

九喇嘛『この力……ワシより上だと!?』

聖人である神裂や、九喇嘛ですら格の違いを感じ取る。

その姿に対し、陀絡は怒りを露わにする。

陀絡「いいだろう……このデビル陀絡の力、とくと思い知るが良い!!」

まさにその瞬間、全てが闇に包まれた。











 世界そのものを闇に包む込む、デビル陀絡の最強の技『ダークネス・フィールド』。

闇は全てを破壊する。

肉体も、感情も、そして精神こころを――、

陀絡「この世界は俺の支配下! 簡単に解く事は出来ん!!」

全てを破壊する、邪悪な技である。

陀絡「フハハハハ! これが、俺と貴様等カス共の決定的な差だ!!」

ジョルノへと接近していく陀絡。

しかし、その時であった。

陀絡「!?」

彼の視界に映るもの全てが、まるでビデオテープの巻き戻しの様に逆流していた。

人も、鳥も、ましてや雲も、あらゆるもの全てが、逆流していったのだった。

陀絡「ど、どうなっている!?」

驚く陀絡であったが、すぐさまジョルノに近付き、

陀絡「死ねぇ! ジョルノ・ジョバァーナ!!」

豪快に拳を振るった。











 陀絡の拳は、ジョルノへと容赦なく放たれた。

だが、その時であった。

彼の腕を引っ掛けるように、別の『腕』が現れた。

陀絡「え?」 

陀絡がそれを振り向いた瞬間、

陀絡「え?」

陀絡「え?」

陀絡「え?」

陀絡「え?」

陀絡「え?」

後ろには陀絡がいて、その陀絡が振り向いたら、その後ろにも何人もの陀絡が同じように振り向いていた。

そして最後尾にいた陀絡が驚いていた。

陀絡「な、何だこれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

すると、闇に包まれた世界の中で、『ゴールド・E・レクイエム』が自我を持ったかのように喋り出した。

レクイエム「コレが……」

陀絡「!?」

レクイエム「コレが『レクイエム』……オマエが行オウトシテイルノハ、確カニ『真実』ダ…………確カニ、オマエノ能力ヲ敗レル者ハ、イナイカモシレナイ………シカシ、オマエガ如何ナル能力ヲ持ッテイテモ、ワタシノ前デハ、決シテ『真実』ヘ到達スルコトハ出来ナイ……コレガ『ゴールド・E・レクイエム』……コノ事ハ……私ヲ操ル、ジョルノ・ジョバァーナサエモ、認識デキナイ」

そう、これが『ゴールド・E・レクイエム』の能力。

このスタンドの前では、全ての能力や動作が『ゼロ』へと戻ってしまう。

即ち陀絡の力は、完全に封じられてしまったのだった。

陀絡「はっ!?」

そして、『ダークネスフィールド』を放つ前の出来事に戻り、

陀絡「いいだろう……このデビル陀絡の力、とくと思い知るが良い!!」

陀絡は先程と同じ台詞を口にしていた。

陀絡「(お、俺は何を言っている!? まさか、まさか俺はは!?)」

この瞬間、彼は気付いたのだ。

陀絡「この俺は、初めから動いていなかったというのか!? この陀絡様がぁ!?」

まさに、その時であった。

ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

ジョルノの叫びと共に、『ゴールド・E・レクイエム』のラッシュが叩きこまれたのだった。











レクイエム「オマエハモウ、真実ヘ到達スルコトハナイ……決シテ」

ラッシュを放たれた陀絡は、そのまま屋上から落下したのだった。。

新八「やった!」

土方「いや、まだだ!! 野郎の生死を確認しねぇと!」

銀時「おい、ジョルノ。 ヤロウは倒したのか!?」

銀時が聞くと、ジョルノは静かに答えた。

ジョルノ「ああ、もう終わった」

銀時「え、マジで?」

ジョルノ「僕自身『レクイエム』の能力は認識できなかったが、これだけは言える……陀絡は決して、『真実』へ到達する事はない」

ネプテューヌ「どういう……意味なの?」

その問いに、ジョルノはユックリと口を開いた。

ジョルノ「“終わりがないのが終わり”……それが、『ゴールド・E・レクイエム』」












 その頃、陀絡はというと……

「ど、どうなっている!?」

塔から落下した同時に、地面に激突して死んだ。

しかし次の瞬間、彼はは夜の街にいた。

だが訪ねて来た通行人の犬が吠えた瞬間、体が勝手に道路へと跳んでしまい、通行中の車にはねられた。

痛みは全て本物であった。

否、これが『ゴールド・E・レクイエム』の能力の恐ろしさであった。

この能力で殴られた者は、決して己が『死んだ』という真実へと辿り着けなくなってしまい、何度も『死に』続けるのだった。

陀絡「ま、まさか……まさかそんな!!」

無限に“死に続ける”恐怖を味わいながら、陀絡は震えて続ける事になる。

陀絡「俺の……俺のそばに近寄るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

こうして、ジョルノ達の決戦は、ここで幕を閉じたのだった。











TO BE CONTINUED

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■作者からのメッセージ
 遂に最終決戦が終わりました。

次回が最終回です。
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