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東方大激戦 第6話:永遠に紅い幼き月vs正体不明
作者:亀鳥虎龍   2015/08/09(日) 21:37公開   ID:nLcsKa.6eNA
〜教えて!銀八先生〜

銀八「はい、『教えて!銀八先生』のコーナーです。 それじゃ、早速記念すべきお便りを読みたいと思います。 ハンドルネーム『ハーレム王(PN)』さんからの質問です」

ハーレム王(PN)『面白かったです。今回は主人公が大集合でしたね。後、ニャル子の登場とてもうれしいです。次回も楽しみです。あと、こんなキャラを出して欲しいです。

超次元ゲイムネプデューヌよりプルルート(アイリスハート)、ピーシェ(イエローハート)、ネプギア、ユニ、ロム、ラム

銀魂より志村新八、神楽、定春、土方十四朗、近藤勲、沖田総悟、山崎退、志村妙、柳生九兵衛、桂小太郎

ジョジョより空条承太郎、ジョセフ・ジョースター、花京院典明、モハメド・アヴドゥル、ジャン=ピエール・ポルナレフ、イギー

閃乱カグラより飛鳥、斑鳩、葛城、柳生、雲雀、大道寺、焔、詠、日影、未来、春花

ニャル子さんよりクー子、ハス太、シャンタッ君

以上です』

銀八「はい、ではお答えしましょう。 まずは『ネプテューヌ』ですが、残り一名は出す予定ですので、誰かは楽しみにしてください。 『ジョジョ』はですね、基本的に『第5部』がメインなので、『第3部』のキャラは出ません。 『銀魂』は銀さんだけしか出しません。 『閃乱カグラ』も雪泉しか出しません。 『ニャル子』はですね、クー子とハス太は微妙との事です。 と言うワケで作者、逆立ちしながら廊下に立ってなさい」








永遠に紅い幼き月スカーレットデビルvs正体不明コード・アウノウン








 事の発端は、昨日の事である。

パチュリーは図書館にて、何時も通り本を読んでいた。

違っていたのは、フランドールが遊びに来ていた事だけであった。

夕食の時間まで本を読み漁っていて、

パチュリー「あら? もうこんな時間ね。 フラン、行きましょうか」

フラン「うん♪」

図書館を出て、食堂へ向かった二人。

そこで目にしたのは、

レリミア「あら、パチェにフラン」

体から黒いオーラを放つレミリアと、彼女に感化された咲夜と美鈴が立っていた。

フラン「どうしたの、お姉様?」

フランドールの質問に、レミリアは不敵に笑った。

レミリア「実はね、面白い事を考えたの」

パチュリー「面白い事?」

レミリア「今から、この幻想郷を支配するのよ!」

そして、異変は今回へと繋がったのだった。










 事の説明を聞いた霊夢達は、腕を組んで頭を悩ませる。

霊夢「レミリアから放たれた、黒いオーラ……」

銀時「そもそもよぉ〜、何でフランとパチェリーはそのオーラの影響を受けなかったんだ?」

当然の疑問をだした銀時に、パチュリーは答えた。

パチュリー「これは推測だけど、私達がいた図書館は地下にあるの。 私達が図書館に居る間の時に、何かがあったかもしれないわね。 それと、『パチリー』じゃなくて『パチリー』ね」

銀時「成程な、大体分かったぜ。 サンキューな、アーチェリー」

パチュリー「パチュリーよ」

すると、ネロとニャル子が駆けつけた。

ニャル子「皆さん、御無事ですか?」

銀時「おう、こっちも終わったとこ――」

合流した矢先、銀時はネロの右腕を見る。

銀時「ギャァァァァァ! ネロォォォォォ、その腕どうしたァァァァァ!?」

ネロ「ん? ああ、これか? そういえば、まだ見せていなかったな」

そう言って彼は、『悪魔の右腕デビルブリンガー』を皆に見せた。

霊夢「うそ……あなた、こんな隠し玉があったって事!?」

ネロ「まあな。 でも、説明は後だ」

するとニャル子は、ある事に気付いた。

ニャル子「ところで、十六夜さんは何処に?」

銀時達「あ、忘れてた」

ネロ「忘れんな」

それを聞いたフランドールが、思い出したかのようにこう言った。

フラン「確か………私達が銀ちゃん達と戦う事になった少し前……」








(回想)

 戦闘が始まろうとしていた状況の中、

フラン「ん?」

フランドールは、銀時達の後ろで準備運動をする十六夜を見る。

それに気付いた十六夜も、口元に指を近付け、

十六夜「(黙っててくれよ♪)」

という感じの笑みを見せながら、一足先にその場から離れたのだった。









(現在)

 フランドールから聞かされ、一同は驚きを隠せなかった。

銀時「何で言わなかったぁぁぁ!」

フラン「あの状況で言えると思う? 後、『面倒だから』というのが本音だけど」

銀時「言っちゃったよこの子! 『面倒だから』って言っちゃったよ!!」

そんなギャグパート丸出しのやり取りであったが、霊夢は十六夜の身を案じた。

霊夢「と、とにかく! 早くレミリアの元へ向かうわよ!!」

パープルハート「そうね! 流石に十六夜一人じゃ、返り討ちに遭うわ!」

ニャル子「いきましょう皆さん! 最初から最後まで、クライマックスですよ!!」

銀時「キバっていくぜ!!」

パチュリー「私も同行するわ、レミィも心配だし」

銀時「分かった! 無理すんなよ、パチュ――じゃなくてパセリー!」

パチュリー「今明らかに『パチュリー』って言いかけたわね!? ワザとなの!? 今までワザとやってたの!?」

こうして彼等は、レミリアの部屋へと向かったのだった。










 その頃、十六夜はというと……

十六夜「ここだな……」

既に大ボスの部屋の前に来ていて、

十六夜「おっじゃましまーーーす!」

ドガァと、扉を蹴破った。

そして中へと入ると、そこには……

??「ノックも無し、更に扉を蹴破るとは……品性のない来客ね」

ピンクのドレスを纏い、背中には蝙蝠のような翼を生やした少女が、

??「まあいいわ。 折角来てくれたもの……歓迎しなくてはね」

宙に浮かびながら、十六夜を見下ろしていた。

十六夜「俺の名は逆廻十六夜。 お前がこの館の主で良いんだな?」

レミリア「そうだ。 私がこの紅魔館の主、レミリア・スカーレットだ。 私と戦える事、光栄に思うがいい」

普通の人間なら、その場で失神を起こしかねない威圧。

だが十六夜は、ものともせずに笑い飛ばした。

十六夜「ハッ! 偉そうにほざいてねぇで、さっさと来いよ! ロリッ子吸血鬼!!」

レミリア「言ったな? 私をバカにした事、後悔するがいい!!」

遂に“名無しノーネーム”最強の問題児が、永遠に紅い幼き月と激突したのだった。










 最初に動いたのはレミリア。

レミリア「喰らいなさい! 夜符「デーモンキングクレイドル」!!」

オーラを纏い、凄まじい突進が炸裂する。

ドガァと、その一撃は十六夜に命中。

そのまま十六夜は、壁に激突した。

レミリア「ふっ、どうだ人間? これが脆弱な貴様等と、吸血鬼との差だ」

勝利を確信したレミリアであったが、

十六夜「おいおい、こんなもんかよ? 吸血鬼の名が泣くぜ?」

レミリア「!?」

立ちあがった十六夜は、全くの無傷であった。

レミリア「ば、バカな!? あの一撃で倒れんだと!?」

驚くレミリアであったが、すぐさま別のスペルを発動させた。

レミリア「ならば、コレはどうだ! 運命「ミゼラブルフェイト」!!」

魔力で作り上げた鎖で、十六夜の体を縛り上げた。

レミリア「これで身動きはとれん筈だ――」

十六夜「無駄だって言ってんだろ!!」

しかし十六夜は、鎖自体を強引に引き千切った。

レミリア「バカな!?」

尋常でない十六夜の強さ。

奥歯を噛み締めたレミリアは、そのまま彼に突進する。

レミリア「おのれ! だったら、コレでどうだ!!」

そう言って鋭い爪を振る下ろすが、すぐさま十六夜は受け止める。

そしてこのまま、力任せの勝負に変わった。

十六夜「いいぜ、いいぜ! 盛り上がって来たじゃねぇか!!」

力任せにレミリアを持ち上げると、

十六夜「おらよ!」

レミリア「なっ!?」

そのまま彼女の体を、地面に叩き付けたのだ。

レミリア「ガァァァ!」

十六夜「フハハハ! どうしたよ吸血鬼様? さっきまでの威勢は何処行った?」










 霊夢達がレミリアの部屋にやって来た時には、既に戦いが始まっていた。

丁度その時、レミリアは鎖で十六夜を縛りつけていた。

しかし十六夜は、鎖自体を強引に引き千切る。

更に力任せの勝負では、十六夜は楽しそうな顔をしていて、

十六夜「いいぜ、いいぜ! 盛り上がって来たじゃねぇか!!」

力任せにレミリアを持ち上げると、

十六夜「おらよ!」

レミリア「なっ!?」

そのまま彼女の体を、地面に叩き付けたのだ。

信じられないという顔で、霊夢達は驚いていた。

今のレミリアは、霊夢自身も勝てる自信が無いというほどの強さを持っている。

そんな彼女を地面に叩き付けた十六夜に、驚愕するしかなかった。

十六夜「フハハハ! どうしたよ吸血鬼様? さっきまでの威勢は何処行った?」

霊夢「な、何だろう……この光景」

パープルハート「何というか……どっちがボスキャラか分からないわね」










 戦いの最中、十六夜は霊夢達に気付いた。

十六夜「よう、お前等も来てたのか?」

銀時「あ……うん……そう……だけど……」

霊夢「もしかして、アナタが圧勝中?」

十六夜「ヤハハハ! この状況で分かんねぇのか?」

すると、地に伏せていたレミリアが立ちあがった。

レミリア「くっ! 人間風情が、舐めた真似を!!」

十六夜「どうだ? 人間様もやるもんだろ? 例えば……」

拳を強く握り、十六夜は床に向けて、

十六夜「こんな事とかなァ!!」

ドガァと、振り下ろした。

それによって、紅魔館全体に大きなダメージを負わせたのだ。

レミリア「何だとォォォ!?」

ブラックハート「館自体に!?」

霊夢「まさか十六夜の能力は、天地を砕く恩恵を宿してる!?」

天地を砕くという事は、神仏ですら対抗できるという意味でもある。

霊夢「つまり十六夜には……女神や邪神、そして魔神ですら対抗できる力を持っている事になるわ!」

銀時「にゃにぃ〜!? メチャクチャチートじゃねぇか!?」

当麻「上条さんですら、勝てる気がしないのですが……」

パープルハート「女神ですら太刀打ちできるって……」

ニャル子「ちょっとぉ!? 流石の私も、自身の立場を失っちゃいますよ!?」

ブラックハート「敵になった事だけは、想像したくもないわね……」

女神であるパープルハートとブラックハート、そして邪神であるニャル子は顔を青ざめるのであった。










 そんな中、レミリアの怒りは既に頂点を迎えていた。

レミリア「もう……いい……」

そう言うと彼女は、天高く飛び上がると、

レミリア「この私をここまでコケにするとはな……」

手から一本の真紅の槍を出現させる。

パチュリー「マズイ! まさかレミィ、この館諸共消滅させる気だわ!」

レミリア「我が全魔力の一撃、とくと味わえ! 神槍「スピア・ザ・グングニル」!!」

豪快に放たれた紅き槍は、十六夜へと向かっていく。

しかし十六夜は、動く気配ですらなかった。

ブラックハート「何やってるの! 早く逃げて!!」

当麻「駄目だ、間に合わねぇ!」

霊夢「十六夜ィィィィ!!」

仲間達が叫ぶが、まさにその時であった。

十六夜「へっ! しゃらくせーーー!!」

拳を強く握り締め、十六夜は真っ直ぐに拳を突き出した。

まさにその瞬間だった。

彼の拳とぶつかった瞬間、レミリアの槍はガラス細工のように砕け散ったのだ。

これにはレミリアはおろか、その場にいた全員が驚いてしまう。

明らかに今のは、当麻の幻想殺しイマジンブレイカーそのものだった。

しかし、この光景を見たパチュリーと霊夢が叫んだ。

パチュリー「スペルを無効化……いえ、した!?」

霊夢「あり得ないわ!? 天地を砕く恩恵と、恩恵を砕く力が両立するなんて!? 明らかにしてるわ!!」

何故、霊夢がそう言ったのか。

その意味はこうである。

“天地を砕く”という事は、即ち『奇跡』に等しいものなのである。

しかし十六夜が今した事は、その『奇跡』をも破壊するというもの。

“奇跡を起こす力を持っていながら、奇跡を砕くという矛盾”。

逆廻十六夜の恩恵、その名は『正体不明コード・アウノウン』。

その“出所”と“効果”、そして“名称”の三拍子が全く不明。

まさに、『正体不明』の名に相応しかった。










 全魔力を込めた一撃ですら破られたレミリア。

レミリア「そんな……」

完全に戦意喪失になるが、

十六夜「でもお前、中々だったぜ!」

レミリア「へ?」

十六夜「じゃあな!」

レミリア「え!? ちょっ――」

十六夜のトドメの一撃を喰らい、そのまま地に伏せたのだった。

その光景に霊夢達は、

霊夢達「容赦ねぇぇぇぇ!!」

本気でそう思ったのだった。

これにより、十六夜の勝利が決まった。

それと同時に、レミリアから黒いオーラが消えたのだった。











 その数分後、レミリアが目を覚ますと、

霊夢「目が覚めた?」

そう言って霊夢が、顔を覗かせていた。

レミリア「えぇ……凄く気分が良いわ」

霊夢「それは良かったわ。 目覚めたばかりで悪いけど、分かるわよね」

レミリア「私に何が遭ったか……でしょ? 安心なさい、教えてわげるわ」

こうして、レミリアを正気に戻す事が出来た霊夢達であった。



紅魔館編……完


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 次回は白玉楼編です。
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