ここは全年齢対応の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

東方大激戦 第11話:最初のステージのボスキャラは雑魚! コレ常識!!
作者:亀鳥虎龍   2015/08/16(日) 21:45公開   ID:TNmTcf/jKjE
 プルルート(もといアイリスハート)に心身ともにボコボコにされた幽香。

彼女を保護し、一行は星から命蓮寺の現在の状況を聞かされる。

異変が起こったのは、少し前の事である。

平穏な時間を過ごしていた彼女達であったが、その時であった。

??「ここが命蓮寺か」

そう言って、一人の女が仲間を率いていて、

??「今からここは、我等の支配下にとなる!!」

命蓮寺に、総攻撃を仕掛けたのだった。

命からがら生き延びた星は、博麗神社に助けを求めに行ったのであった。









―最初のステージのボスキャラは雑魚! コレ常識!!―









 それを聞いた霊夢達は、ゴクリと息をのんだ。

まさか、既に敵が動いていたとは知らなかったのだ。

魔理紗「どうすんだ、霊夢!?」

霊夢「とにかく、命蓮寺に行きましょう!」

全員が命蓮寺へ向かおうとするが、その時であった。

ジョルノ「その前に、一つだけ確認したい事があるんです」

全員「へ?」

ジョルノの言葉に、全員がその場で彼の方を見る。

霊夢「え〜と……確認したい事?」

ジョルノ「ニャル子、これは君を含む邪神達に良くある事なんです」

ニャル子「私達にですか?」

ジョルノ「ええ。 僕も、今気付いた事なんですが……君達邪神は、幻想郷の空気を少しでも吸うと……」

鼻の頭を指差すと、ジョルノはこう言った。

ジョルノ「鼻の頭に、血管が大きく浮かび上がるんだ」

ニャル子「へ!?」

ニャル子は咄嗟に鼻の頭を触る。

ネロ「ホントなのかジョルノ!?」

確認を取ったネロであったが、ジョルノの返答はこうであった。

ジョルノ「嘘ですよ。 だが、は見つかったようだ」

彼が視線を向けた先には、

星「はっ!」

自分の鼻を触る星の姿であった。

“幻想郷の空気を吸った邪神”しか限定されていたにも関わらず、幻想郷の住人である星も鼻を触るのはおかしい。

簡単なハッタリに引っ掛かり、星の目付きが完全に変わった。









 先程とは違う雰囲気を見せる星に、霊夢達は強い警戒を見せた。

霊夢「それにしてもジョルノ。 アンタ、よく星が偽者だって分かったわね?」

ジョルノ「いや、全く分からなかったよ」

霊夢「はぁ!?」

ジョルノ「ただ、偽者対策にこの方法は使えると思ったからだ」

真尋「成程……」

ハッタリで偽者を見抜くという策で、見事に敵を出し抜いたジョルノ。

そんな彼に星――彼女の姿のした偽星はこう言った。

偽星「やられたよ、こんな方法で正体を見抜かれるなんて。 確かに俺は寅丸星じゃない。 本物の彼女は命蓮寺でお寝んねのハズだよ」

ジョルノ「じゃあお前は、地獄の底で眠ってろ」

偽星「ククク……試してみな!」

その瞬間、偽星の姿が変貌したのだった。










 長い銀髪に鋭い眼つき、そんな彼に何処かニャル子に近い部分がある。

真尋「まさかお前、ニャルトラルホテプ星人か?」

ナイアル「その通り。 俺はニャルトラルホテプ星人のナイアルだ」

ナイアル――恐らくニャルトラルホテプの別称である『ナイアルラトホテップ』からだろうと、真尋は察したのだった。

そんな彼等に、ナイアルは不敵な笑みを見せる。

ナイアル「流石にこの数は俺も危険と察したから、姿を変えて殺そうと思ったんだが、バレちまったんなら仕方ねぇ。 テメェ等全員、纏めて相手するしかないようだ」

十六夜「へぇ……じゃあ、俺が最初でいいな?」

そう言って十六夜は、その場にあった小石を手に取り、

十六夜「いくぜ、死ぬんじゃないぞ?」

ナイアル「はっ! 軟弱な地球人の投擲なぞ、この俺に通用するワケが――」

十六夜「ほい」

そのままナイアルに投げた。

すると、まさにその瞬間だった。

ドガァと、もの凄い爆発音が聞こえ、

ナイアル「ギャァァァァ!」

ナイアルは絶叫上げてしまう。

全員「………」

それを見た全員が唖然となり、十六夜はパンパンと手を叩く。

十六夜「よし、行くか」

銀時&魔理紗「待て待て待て待てぇぇぇ!!」

十六夜「何だよ?」

銀時「「何だよ?」じゃねぇよ!?」

魔理紗「一体どんな投げ方すれば、あんな破壊力が生まれるんだ!?」

十六夜「何言ってんだよ、あれでも手加減した方だぞ?」

銀時「どんな力加減だよ!?」

雪泉「地面にクレーターが出来てますけど!?」

十六夜「細かい事は気にすんな♪」

ネプテューヌ「気にするから! どう見てもコレは気にする状況だから!!」

そんな中、ナイアルが起き上がったのだった。

ナイアル「あ、侮った! 地球人を本気で侮った!! まさか、第三宇宙速度レベルの速さと威力の投擲ができるとは!! 以外!!」

ジョルノ「いや、それが出来るのは彼だけです」

ジョルノがそう言うと、十六夜以外が肯定の意味で頷いた。

ナイアル「しかし、この俺もニャルトラルホテプ星人のはしくれ! 見せてやろう、俺の『フルフォースフォーム』を!!」

その瞬間、ナイアルの姿が一気に変わったのだった。











 フォルフォースフォームとは、ニャルトラルホテプ星人が“自身の最強の姿”を思い描いた姿。

そして、ナイアルのフルフォースフォームは……、

ナイアル「これが、俺のフルフォースフォームだ」

右手に槍、左手に盾を装備した、西洋の甲冑騎士の様な姿であった。

ナイアル「フフフフ……この姿になった俺は、誰にも止められない! 死ねぇぇぇ!!」

ナイアルは突進を仕掛けるが、まさにその時であった。

ジョルノの『ゴールド・エクスペリエンス』が、それよりも速く攻撃した。

ゴールド・E「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

ナイアル「ぶぎゃぁぁぁ!」

反撃の隙も与えず、ジョルノの攻撃が見事に決まった。

そして地面に叩きつけられたナイアルは、その場で気絶したのだった。











 ナイアルが目を覚ますと、体はロープで巻きつけられていた。

更に目の前には、アイリスハートが立っていた。

アイリスハート「ウフフフ……さ〜〜〜て、お姉さんと良い事しましょうか?」

ナイアル「ひっ!?」

この時、ナイアルは本能で恐怖を感じた。

彼女の手には、鞭が握られており、

アイリスハート「さあ、豚の様にブヒブヒ泣きなさい!!」

ナイアル「ぎゃぁぁぁぁ!」

何度もナイアルに叩き付けた。

ナイアル「や、止めてください! 女王様ぁぁぁ!!」

アイリスハート「女神様とお呼び!」

ナイアル「ああああああああああああああ!!」

その光景を遠目で見ていた銀時達。

銀時「じ、自業自得とはいえ、ちょいとだけ同情するぜ」

ネプテューヌ「ぷるるんの方が、邪神よりも邪神っぽいかも」

殆どが恐怖を感じ取り、

ナイアル「も、もっとぶってください! 女王様ぁぁぁぁ!!」

アイリスハート「女神様だと、まだ分からないのかい!!」

ナイアル「あ〜〜〜〜ん!!」

銀時「遂にドMに覚醒しちゃったんだけどぉぉぉ!?」

ナイアルは遂にマゾに覚醒してしまったのだった。












 その頃、八坂家では……

ハス太「まだ、見つかってないようだね」

クー子「ニャル子……少年……」

クトゥグア星人の『クー子』と、ハスター星人の『ハス太』が困った顔をする。

ニャル子と真尋が行方不明となり、心配していたのだ。

シャンタッ君「ミー」

ニャル子のペットのシャンタッ君も、寂しそう顔をする。

しかしその時であった。

クー子「ん?」

ハス太「え?」

シャンタッ君「み?」

三名の足元に、大きなスキマが開かれ、

三名「!?」

その中へと消えたのだった。


■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
 クー子とハス太、シャンタッ君も参戦です!!
テキストサイズ:5636

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.