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東方大激戦 第14話:新展開は一度起こると恐ろしい!
作者:亀鳥虎龍   2015/08/24(月) 20:55公開   ID:L6TukelU0BA
 ニャル彦達は幻想郷の地下にある『旧都』と呼ばれる場所にいた。

そは元は地獄であったが、現在では一つの街となっている。

ニャル彦「素晴らしい力だな」

??「フン、大したことではない」

金髪の男は、そう言って辺りを見渡す。

周囲には、この街の妖怪達が血だらけになって倒れていた。

勇義「くっ……」

その中には、鬼の『星熊勇義』もいたのだ。

鬼である彼女ですら、地に伏せてしまうほどの強さ。

ニャル彦率いる『覆い尽くす混沌』は、そのまま背を向けるが、

勇義「こ……のぉぉぉ!!」

立ちあがった勇義が拳を突き放った。

しかし、その時であったのだ。

ドガァと、勇義は吹き飛ばされ、

勇義「がはっ!」

後ろの外壁にぶつかったのだった。










―新展開は一度起こると恐ろしい!―











 その頃、銀時やニャル子達は魔理紗の勧めで、

霖之助「何か見つかったかい?」

彼女の幼馴染の青年『森近霖之助』の経営する雑貨店『香霖堂』を訪れていた。

店の品物を物色していた銀時であったが、一本の刀に目を付けた。

銀時「へぇ、コイツは良さそうだ」

霖之助「良いのかい? 余り価値無さそうなヤツだけど?」

銀時「構わねぇよ。 こういった刀にこそ、価値があるんだからよ」

そう言って銀時は、懐から財布を取り出す。

銀時「そういや、幻想郷でウチの金って使えんの?」

霖之助「換金くらいならできるよ」

銀時「んじゃ、コイツで頼むわ」

そう言って紙幣を出したのだった。

因みに真尋はというと、

真尋「森近さ〜ん、これ全部でいくらですか?」

籠の中にあり得ない量のフォークを入れていた。

それも、途轍もなく爽やかな笑顔で。

一束ずつ入れる度に、ニャル子とクー子はビクリと震えてしまう。

それを見た銀時と霖之助は、

霖之助「………銀さん……僕は今まで……フォークを大量に買い込んでる少年と、それにビビる少女二人を初めて見たよ」

銀時「き……気が合うな店主。 俺も、同じ事考えてた」

その光景に対し、本気のドン引きであった。

そんな中、ネロも一本の長刀を見つけ、

ネロ「コイツを買うか」

そう言って霖之助の元へと歩み寄った。

因みに、ハス太とシャンタッ君は品物を楽しそうに眺めていたであった。









 その頃、紅魔館では、

ジョルノ「失礼します」

雪泉「失礼します」

ジョルノと雪泉にインデックス、そして魔理紗は現在、パチュリーのいる図書館に着ていた。

一通りの挨拶を済ませ、パチュリーは二つの小箱を取り出す。

パチュリー「悪いわね。 アナタ達を呼んだのは、他でもない、今回の異変解決の為なんだけど」

そう言って彼女は、箱の中身を見せた。

中に入っていたのは、腕輪であった。

ジョルノ「何ですかコレ?」

パチュリー「館の倉庫を整理したら、偶然見つかったの。 何の腕輪かはまだ判明できてないんだけど」

一つ目は銀色で、時計の文字盤が付いていた腕輪。

二つ目は水色で、雪のマークが付いた腕輪。

パチュリー「これは当時の魔法使いが、何かの目的で作ったモノだと思うけど、どうやら持ち主の精神力を魔力に変える事で効果が発揮するみたいよ。 今回の異変に使えるかは分からないけど、何か装備が無いよりはマシでしょ?」

それを聞いたジョルノは銀色の腕輪、雪泉は水色の腕輪を躊躇い無く取った。

ジョルノ「そうですね。 では、有り難く借ります」

雪泉「異変が終わったら、必ず返します」

パチュリー「お願いね。 どこかの泥棒よりは、アナタ達は信用できそうだし」

そう言ってパチュリーは、ジト目で魔理紗を見る。

それに対し魔理紗も、視線を逸らしたのだった。

そんな中、インデックスはというと、

インデックス「よし、憶えたんだよ!」

図書館の本という本の内容を、全て頭の中に記憶していくのであった。









 その同時刻、ネロと当麻とオティヌス、そして女神四人はというと、

ネロ「よし、こんなもんだろ」

当麻「いやぁ〜、いい汗かいたぜ」

アトラに占拠された命蓮寺の復興の手伝いを行っていた。

白蓮「有難うございます。 助けて貰っただけでなく、寺の復興まで手伝って貰って」

ネロ「気にすんな。 特にやる事がないだけだしな」

当麻「まあ、困った時はお互い様ってことで」

ネプテューヌ「こっちは終わったよ〜」

ネロ「んじゃ、俺達はこの辺で」

こうして彼等は、命蓮寺を後にしたのだった。










 旧都にある屋敷『地霊殿』。

その主である『古明地こめいじさとり』は、血だらけで倒れてしまった。

そんな彼女の眼前には、ニャル彦達の背中が見えていた。

心を読める彼女であるが、その中でも、

さとり「(こ……この男だけは……この男だけは……危険過ぎる)」

金髪の男だけには、強い恐怖を覚えたのである。

さとり「(何なの、この男の心は!? 今まで読んだ事のない、ドス黒い『悪』の心は!? こんなに大きく、そして邪悪な心を持った存在は、今まで読んだ事が無いわ!?)」

そんな彼女を気にも留めず、ニャル彦達は奥へと歩いていった。

さとり「(くっ……ま……待っ……て……)」

そして遂に、さとりの意識は途絶えたのだった。











 地霊殿の最奥部へと歩み寄った彼等は、

ある石像を見つける。

ニャル彦「ククククク……クハハハハハ! 遂に、遂に見つけたぞ! 私が求めていた、究極の存在が!!」

室内に響くほどの笑い声を挙げ、ニャル彦は嬉しそうな顔をする。

ニャル彦「見ていろよ、八雲ゆかり! 私に与えた屈辱を! 今度こそ果たさせて貰うぞ!!」

果たして、彼とゆかりの関係とは!?

そして、金髪の男は、

??「フン……」

不敵な笑みを見せ、何かを目論んでいたのだった。










 場所は変わって博麗神社。

アトラから情報を聞きだそうとする霊夢達。

霊夢「さあ、知ってる情報を吐きなさい!」

アトラ「フン、誰が答えるか!」

全く口を開こうとしないアトラに対し、霊夢は最終手段を取った。

霊夢「分かったわ。 プルルート、お願い!」

プルルート「うん、分かった〜」

彼女の合図により、プルルートは女神化し、

アイリスハート「さぁて、楽しみましょうか?」

その女王様な雰囲気に、アトラは恐怖を感じた。

アトラ「ひっ!」

アイリスハート「怖がらなくてもいいのよぉ〜、逆に気持ち良くなるかもよ?」

霊夢「じゃあ、私は外で待ってるから」

そう言って霊夢は、そう言って神社の外に出る。

アイリスハート「ウフフフ……それじゃ、心の準備は良いわね?」

アトラ「え、ちょっと!?」

アイルスハート「そ〜れ!」

アトラ「ピギャァァァァ!」

アイリスハート「あらぁ、良い声で泣くじゃない? それじゃ、もっと嬲ってあげるわ!!」

こうして、アイリスハートのお仕置き(という名の拷問タイム)が始まったのだった。









 数分後、中の様子を確認する霊夢。

アイリスハート「はぁ〜、スッキリした♪」

アトラ「あう……あうあ……」

アトラは精神が崩壊し、そのまま気を失ってしまった。

霊夢「プルルート……アンタ、やり過ぎよ」

若干引き気味になるが、霊夢は軽いツッコミを入れたのだった。

するとその時であった。

??「霊夢! 霊夢はいるかい!?」

そう言って猫耳に赤い髪の少女が現れた。

さとりのペットの猫妖怪『火焔猫燐』である。

霊夢「アンタ、確かさとりのトコの」

燐「大変なんだ、地底が危ないんだ!!」











 神社に戻ったメンバーは、お燐から事情を聞いた。

旧都に現れた集団が、地底の妖怪達を倒し、地霊殿に侵入してきたのである。

さらにさとりですら圧倒され、彼等は最奥部へと向かったそうなのだ。

ニャル子「もしや、ニャル彦の仕業ですかね」

真尋「それしか考えが無いだろ!? どうすんだ!?」

ネロ「落ち着け真尋。 まずはチームを作るんだ」

するとその時であった。

ゆかり「どうやら、お困りの様ね」

そう言ってゆかりが現れたのである。

霊夢「ゆかり!?」

当麻「こいつが、俺達をこの世界に呼んだ!?」

驚く一同であったが、銀時だけはこう言った。

銀時「成程な、霊夢と魔理紗の言うとおりだな。 胡散臭いを絵に描いた女だ」

ゆかり「…………二人とも、普段私の事をどう思ってたの?」

ゆかりがそう言うが、霊夢も魔理紗も目を逸らしたのだった。










 状況を聞いたゆかりは、予想していたような顔をする。

ゆかり「やはり、敵もそう来たようね。 こっちも、戦力を増やさせて貰おうかしら」

当麻「戦力を増やす? どうやって?」

ゆかり「こうやって♪」

すると、当麻の真上にスキマが出現し、

「「「「キャァァァァ!」」」」

「「うおぉぉぉぉ!!」」

「「ギャァァァァ!」」

「ギャァァァァァ!」

「きゃぁぁぁぁ!」

当麻「ぎゃぁぁぁぁ!」

そのまま彼の頭上へと落ちたのだった。

それを見た雪泉とジョルノに十六夜、そして銀時が驚いた。

雪泉「夜桜さん! 叢さん! 四季さん! 美野里さん!」

夜桜「雪泉!」

叢「どうしてここに!?」

四季「というか、此処何処!」

美野里「あ、雪泉ちゃんだ!」

雪泉がリーダーを務める『月閃女学館』の選抜チームメンバー、

ジョルノ「ミスタ! フーゴ! ポルナレフさん!」

ミスタ「ジョルノ!」

フーゴ「GIOGIO!」

ポルナレフ「ジョルノか!? ここは一体!?」

ジョルノがボスを務める『パッショーネ』の構成員メンバー、

銀時「新八! 神楽!」

新八「銀さん!?」

神楽「銀ちゃん、無事だったアルか!?」

銀時率いる『万事屋銀ちゃん』のメンバー、

十六夜「よう、お嬢様に春日部に白夜叉。 ついでに黒ウサギ」

飛鳥「十六夜君、これはどういう状況なの!?」

耀「白夜叉からは説明は聞いたけど」

白夜叉「どうやら、状況は厄介な事になったようじゃな」

黒ウサギ「というか、黒ウサギだけついでとはどういう事ですか!?」

十六夜が所属するコミュニティ『ノーネーム』のメンバーと彼等と縁のある白夜叉、

美琴「いったぁ〜……此処何処なのよ」

学園都市に七人しかない『超能力者Level5』の一人『御坂美琴』が落ちて来たのだ。

当麻「いいから……早く降りてくれ……死ぬ………」

それも、当麻を下敷きにして。












 霊夢から一通りの説明を聞いた新戦力メンバー。

美琴「成程、それなら早く旧都ってところに行きましょう!」

霊夢「ダメよ! そんな大勢で向かったら、敵の思う壺よ」

映姫「それだけではありません」

霊夢「え?」

すると、今度は映姫が姿を現した。

映姫「戦力は多めの方が良いと思いまして」

魔理紗「誰か連れて来たのか?」

映姫「はい、来て下さい」

彼女がそう言うと、三人の男が現れた。

それを見たジョルノとミスタ、フーゴが驚きを隠せなかった。

ブチャラティ「久しぶりだな、ジョルノ、ミスタ、フーゴ」

ナランチャ「ひっさしぶりだな」

アバッキオ「まさか、こんな形で合えるとはな」

『パッショーネ』の先代ボス『ディアボロ』との戦いで、命を落とした嘗ての仲間達。

ブローノ・ブチャラティとナランチャ・ギルガ、そしてレオーネ・アバッキオの三人。

映姫「死した魂が偶然にも、幻想郷へと流れ着きまして……十王からの依頼で、今回の異変解決に協力を頼んだんです」

ポルナレフ「そうだったのか」

驚きを隠せなかったジョルノ達であったが、ブチャラティはフーゴに近寄った。

フーゴ「ブチャラティ……」

ブチャラティ「強くなったな、フーゴ」

フーゴ「!?」

ブチャラティ「目を見れば分かる。 今までないほど精神が成長している。 あの離脱が、お前に重荷を感じさせたかは不安だったが……」

フーゴ「………」

ブチャラティ「よく、戻って来てくれた」

フーゴ「はい……グラッツェありがとう……ブチャラティ」

フーゴの目には涙が零れ、そんな彼の肩に優しく手を置くブチャラティ。

銀時「そんじゃ、くじ引きで決めるか」

真尋「何で人数分あるんだよ!?」

当麻「それと空気を読めよ!」

そんな感動の場面をブチ壊すように、銀時はくじ引きを取りだしたのだった。










 こうしてくじ引きの結果は、以下の通りとなった。

旧都行き……霊夢、魔理紗、銀時、新八、神楽、ニャル子、真尋、クー子、ハス太、当麻、インデックス、オティヌス

神社護衛……ネロ、美琴、十六夜、黒ウサギ、飛鳥、耀

その他……ジョルノ、ミスタ、フーゴ、ブチャラティ、ナランチャ、アバッキオ、雪泉、夜桜、叢、四季、美野里、ネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベール、プルルート、白夜叉

霊夢「アイツ等の事だから、人里を襲う可能性もあるわ。 そこにも配慮して」

ジョルノ「了解です」

雪泉「はい」

ネプテューヌ「OK!」

こうして、3組はそれぞれの持ち場へと向かったのだった。




続く...


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