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彼らがが異世界へ旅立ったそうですよ? 第3話「神を喰らう者」
作者:変態技術者   2015/10/18(日) 20:22公開   ID:gIPiCS8KSe.

 ふと、フジキド・ケンジ・・・ニンジャスレイヤーは目が覚めた。


 部屋の中には、自分の知り合い達・・・タカギ・ガンドー、ナンシー・リー、ドラゴン・ユカノ、ドラゴン・ゲンドーソー・・・あの時にいたはずの仲間以外にも『本来の歴史』ならまだ出会うのが早かったゾンビー・ニンジャのジェノサイドやナラクに関係する『シ・ニンジャ』のニンジャソウルを宿すヤモト・コキ、ヨロシサン製薬の秘密向上で出会ったフォレスト・サワタリ、ヤモト・コキのセンセイであるシルバーカラス。
 久しぶりにこんな大所帯で寝たな・・・ナラクもまだ寝ている。


ニンジャスレイヤー「海でも散歩するか」


 皆を起こさないようにしたが・・・広い部屋にいるがフートン(布団のこと)でごった煮になっていた


ニンジャスレイヤー「(ウムゥ・・・フートンを除けないとな)」


 皆を起こさないようにニンジャスレイヤーは部屋を出た後、静かな浜辺に出た。

 私がこんなにも穏やかになるとはな・・・ニンジャがいなかったら・・・妻と息子───フユコとトチノキ───が生きていたら私もこんな過ごしで今を生きるのだろうか?いや、既に過ぎたことだ。と考えながらまだ暗い海岸を歩いていると一人の巨人に出会った。


ニンジャスレイヤー「ドーモ、アースクェイク=サン。お主も散歩か?」

アースクェイク「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。俺も散歩だ」


 現れたのはニンジャスレイヤーが殺したソウカイシンジケートのシックスゲイツが1人、『ビックニンジャクラン』の巨人ニンジャ《アースクェイク》だ。彼も死後この世界に飛ばされてきたのだ。ニンジャスレイヤーたちより早く来ていた彼はすっかり嘗てのシックスゲイツの荒々しさが消えて穏やかになっていた。他にも本来の歴史の流れで死んだ同じソウカイシックスゲイツのヘルカイト、ソウカイヤの首領であるラオモト・カンもこの世界に来ていたのだ。彼らもこの世界で自分の生き方を決めたそうだ。


ニンジャスレイヤー「ラオモト=サンとダークニンジャ=サンはどうした?」

アースクェイク「ラオモト=サンはザゼンを、ダークニンジャ=サンは港でツリをしている。そっちは?」

ニンジャスレイヤー「私の方はまだ疲れて寝ている」

アースクェイク「ゴエツドシュー(呉越同舟)とはよく言ったものだ・・・かつての敵同士がこうして一緒に生活するとはな」

ニンジャスレイヤー「全くだ・・・」


 この世界では敵も見方も呉越同舟で生き残るしかないのだ・・・その為に呼ばれたのだから


アースクェイク「む、朝日か」


 今日も朝日が登る、横浜鎮守府の新しい朝が始まるのだ


ニンジャスレイヤー「さて、横浜鎮守府に戻るか」

アースクェイク「そうだな」


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 がやがやと食堂は賑わっていた。厨房では空母である鳳翔が料理をしていたがその隣では二人の男が手伝いをしていた。1人は紫色のエプロンを着たダークニンジャことフジオ・カタクラだ。妖刀ベッピンの代わりに包丁を握っていた。もう1人は緑と白のカラーで色分けをしているスーツの上にエプロンをしている長髪茶髪の青年だった。その手にはエメラルドグリーンのナイフが握られていた。


フジオ「切り捨て・・・ゴーメン!」

???「ウィルナイフ!」

 空中に舞った魚が一瞬でバラバラになった。が、ダークニンジャの包丁が砕け散る


鳳翔「あのぉ・・・できればもう少し優しく扱ってくれないでしょうか?」

フジオ「むぅ・・・獅子王=サンのそのナイフが羨ましいな」


 獅子王・・・勇者《獅子王凱》の握るウィルナイフを見てダークニンジャがため息をついた。


凱「ウィルナイフはGストーンと生機融合した俺じゃないと扱えないんだ」


 ウィルナイフ・・・それを構成する物質『Gストーン』は現在の所Gストーンと生機融合を果たし超進化人類エヴォリューダとなった凱の細胞でしか採取が不可能だ。しかもGストーンは無限情報サーキットと呼ばれる物質でGストーンの一つ一つに相性が存在するため扱うのが難しいのだ。


鳳翔「またその話になってますよ?もう時間なので二人共食事にして下さい」

フジオ「わかりました」


 ダークニンジャは厳かに出ていった。既に全員分の食事の準備が出来たのだ。


凱「じゃあお疲れ様でした!」

鳳翔「はい、お疲れ様でした」


 部屋を出ようとした時凱は鳳翔にハンドサインを出していた


『女権団が襲撃してくるかもしれない』『早くシェルターに避難させておくように』と




─────────────────────────


フジキド「・・・」

フジオ「・・・」


 二人共一瞬即発である。


???「あの、隣いいですか?」

フジキド「・・・む、別にいいぞ加賀=サン」


  フジキドの隣に座ったのは、一航戦の空母である加賀だ。メインカラーは青。そしてその胸は豊満である。


加賀「二人共、何で争っているのかしら?」


 二人は揃ってダークニンジャの目玉焼きにかかっている液体・・・トマトケチャップを指さした。


フジキド「ダークニンジャがトマトケチャップをかけているのだ!普通はショーユだろうに」

フジオ「だからといって睨むのはないだろう」

加賀「・・・私は醤油派です」


 ダークニンジャは即座に周りを見渡した、誰かがケチャップを掛けているはず・・・しかしあとから来た赤城の皿にも醤油。その他に話しているヤモト・コキやシルバーカラスも醤油だ。なんたるリフジン!ここには醤油派しかいないのだ!


フジオ「クッ!なんたるリフジン!」

ナラク『リフジンがドーリを殺す!正にインガオホー(因果応報)なり!』


 その瞬間普段着から赤黒のニンジャ装束に変わったが、その顔のメンポは肥大化した牙を生やしたナラクの顔になっていた。ナラクが体を乗っ取ったのだ。そしてそのまま朝食を食べた。ナムアミダブツ!フジキドの朝食がなくなってしまった!


フジキド「ナラク、そう言いながら私の朝食を食べるな!」

加賀「(顔が変わったわね)」

ナラク『黙れフジキド!貴様だけオーガニック朝食を食べるなど片腹痛いわ!』

フジキド「オーガニック食品を食べたいだけだろうがこのボケソウル!」

加賀「好きなんですか食事?」

フジオ「我々の世界では天然の魚や野菜はあらかた絶滅してな・・・代わりのバイオ野菜等が乱立しているのだ。そのせいでオーガニック・・・ここでいう自然の食物は高級品なのだ。ショーユも鮮やかな色ではなく禍々しい緑色なのだ」

赤城「食欲失せないですかそれ?「「いや全く」」そ、そうですか」

フジキド「終いには全身がトロになったトロマグロや殺人マグロや毒マグロといったわけのわからないものが出る。正にマッポーの世だな」

赤城「ととととと、トロマグロ!?そんなマグロが!?」

フジキド「実際にいたのだ『むぅ!?このニンジャソウルは!』・・・貴様か」

???「・・・それがあの時のニンジャソウルか?ニンジャスレイヤー=サン」


 背後に現れたのは黄金のメンポをつけた白髪の老人・・・否、七つのニンジャソウルを宿すデモリッションニンジャことラオモト・カンだ。


フジキド「・・・私が殺したという本来の歴史の世界のラオモト・カンだな?ドーモ、ラオモト=サン。ニンジャスレイヤーです。聞いていた話とは覇気がないな」

ラオモト「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ワシはラオモト・カン。デモリッション・ニンジャです。この世界に来てから色々考えたのだ・・・今ではあの時のことを愚かしいと思うがな」

フジオ「随分と丸くなったようですね」

ラオモト「その声はダークニンジャ=サンか。本当に久しぶりに会話らしい会話をしたな」



 そんな光景を遠くに見る者が1人・・・フォレスト・サワタリだ


サワタリ「何をやっているのだ?あれは?」


 フォレスト・サワタリは既に食事を済ませていたが、そんな彼の視界に一人の金髪の美女が写った。


サワタリ「ヨメ!・・・あ」


 そこにいたのは、ヤバイ級ハッカーであるナンシー・リーだ。所謂一目惚れというヤツである。が悲しいかな・・・ナンシーの所に行く前に隣で貧血気味で倒れている扶桑の面倒を見ないといけないのだ。


サワタリ「そうだった・・・ハァ・・・」

扶桑「・・・私のせいでごめんなさい、空はあんなに青いのに・・・」

サワタリ「(かなりネガティブ思考だな)いや気にすることは無い、偶には我慢も必要────」


???((死になさいよこの人間様の真似をした化物ども!))

サワタリ「!」


と、その時サワタリのニンジャ聴力が窓の外からとても小さな声と銃が持ち上げられる音を聞いたのだ・・・そしてその狙いは・・・扶桑だ。それを認識した瞬間即座にニンジャ装束を展開、ククリナイフを取り出して銃弾を切り落とした


サワタリ「サイゴン!」


そしてそのまままでに向かってアチェータ(鉈)を投げた・・・その間にニンジャスレイヤー達は既に退避していたのでサワタリは扶桑を抱きかかえて食堂を飛び出した。
 直後に響く爆音、アチェータに爆薬を仕掛けていたのだ。


サワタリ「食事中にアンブッシュとはとてもシツレイだ!大丈夫か扶桑=サン!?」

扶桑「へ、へいきよ・・・それよりさっきのは!?」

サワタリ「・・・今ヘルカイト=サンのIRC端末から連絡が来た、IS学園に潜り込んでいた女権団がISを奪って襲撃してきたそうだ。お前は先にいけ・・・早く!「でも・・・!」これくらいの事はチャメシインシデント(日常茶飯事)だ!」

扶桑「・・・ごめんなさい」


 扶桑がいなくなってからフォレスト・サワタリは目の前にいるフランスの第二世代機体《ラファール・リヴァイヴ》の姿を見た


「よくも邪魔してくれたわね!」

サワタリ「ベトコンが・・・ここは戦場だぞ?友軍を助けるのは当たり前のことだ。貴様にナムの地獄を見せてやるぞ!ソ連の新兵器でも持ってくるがいい!」

「男は無様に死になさい!」

「安安と殺されるようなことはせん・・・ヨメをまだ迎えてないのだからな!」


 直後、フォレスト・サワタリのバイオバンブーとラファールの近接ブレードが激突した!

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 横浜鎮守府のあちこちで火の手が上がっていた・・・攻撃を加えているのはIS・・・インフィニット・ストラトスを学ぶ為のIS学園に所属しながらも女権団の一員の教師たちだ。


  打鉄とラファール・リヴァイヴ・・・合わせて10体が襲っているのだ。何故か?それはISこそが絶対であるとする考えによって深海棲艦と戦う艦娘すら邪魔だと判断して殺してしまおうと考えているのだ!なんたるリフジン!だがこの行動は今に始まったわけではない・・・幾度なく繰り返されているのだ。


 現在は戦艦寮と重巡艦寮の制圧のためにグラウンドにラファールの最終兵装である『25mm7砲身型4連式ガトリングパッケージ《クアッド・ファランクス》』を展開したラファールが待機していた。


「とっとと消えなさいよこの化物が!」


 『飛翔する火薬庫』のあだ名は伊達ではない。それに対峙するのはビック・ニンジャクランのアースクェイクだ。ニンジャ装束の高い防御力を組み合わせて後ろで避難している艦娘の盾となっているのだ。


アースクェイク「高雄=サン!早く負傷者の避難を急がせろ!」

高雄「け、けどアースクェイクさんが!」

アースクェイク「オレはニンジャだ!お前達よりは頑丈に出来ている。ここは任せろ!」

高雄「・・・っ、みんな急いでシェルターに避難して!」


 高密度の弾幕がアースクェイクの肉を抉り出す、ニンジャは頑丈だが武器は普通に効く。


アースクェイク「グッ!ヘルカイト=サン!援護はどうなっている!?」

『追跡されている、回避重点。ラオモト=サンも交戦中』


 上空を見れば巨大な凧に乗ってISの攻撃を回避する同じソウカイシックスゲイツのヘルカイトだ。反撃にバイオバンブーを発射している。実際その硬さは鋼鉄の4倍だ。
 さらにラオモトがサイコキネシスを使ってバイオバンブーをファンネルの如く制御している

アースクェイク「(艦娘は空を飛べない・・・だからこそISはヘルカイト=サンみたいに空中戦で襲いかかるが、コイツだけ地上で戦っている・・・ヘルカイト=サンとナンシー=サンが調べたデータだとそろそろ弾薬が切れる筈だ!)」


 その瞬間アースクェイクの右腕に光が集まり一つの物体を生み出した。スリケンだ!
 ニンジャは大地のエネルギーや空間のエネルギーを抽出してスリケンを形成するのだ。ニンジャスレイヤーは血を使ってスリケンを作る。


アースクェイク「イヤーッ!」

 スリケンをなげたが高密度の弾幕によって一瞬でバラバラ砕け散った

 しかしそれは捨て駒だ!

 直後に響くのは爆発音、砕けたスリケンにはアースクェイクの血液が大量に付着していたのだ!ニンジャの血は鉄と硫黄で出来ているので、実際とても燃えやすい


「砲身が!?「イヤーッ!」ガッ!?」


 インガオホー!ろくに整備もせずに使い続けた上に爆発によって生じた熱でクアッド・ファランクスは機能を停止、そしてアースクェイクの渾身の頭突きがパイロットの意識を刈り取る!


アースクェイク「絶対防御とて衝撃は殺せないようだな・・・だが俺もウカツだな」


 ナムアミダブツ!周辺の建物の上から4体のラファールが待機していたのだ!しかも4体ともクアッド・ファランクスを展開している!


アースクェイク「仲間ごと皆殺しか・・・これもニンジャソウルを宿した者の末路か・・・人のことは言えないことだ。高雄=サンは避難できたか?」


 アースクェイクが爆発四散を覚悟した直後ラファールの頭部と胴体に次々と弾丸が突き刺さる!レーザーが主体だが、実弾も混じっている!


アースクェイク「遅いぞ・・・神を喰らう者ゴッドイーター!!」


 アースクェイクの視線の先には複数のISを引き連れ、青いISと白いISの背に乗った巨大なライフルを構えた2人組だった

~~~~~~~~~~~~~~~~~~


???「よーし、全弾命中!」

???『よし、ブラッド1とブラッド2はそのまま攻撃を続けてくれ。織斑とセシリアは二人の援護を継続。』

???「隊長、アースクェイクさんがジト目で見てますが?」

???「・・・ちょっと通信するわ『怒り重点』IS学園でも女権団が襲撃重点。『了解』」

???「何なんだそれ?」

???「IRC通信端末。ISの個人秘匿通信と似たようなもんだ。オルコットは瞬間加速イグニッション・ブーストで加速後3秒後にシエルをパージ。織斑はこのまま瞬間加速で加速後5秒後に俺をパージ、ラファールAに零落白夜をぶち込め。この1週間で鍛えたお前の腕で打ちのめせ!」

???「了解!」

???「一夏さん、お師匠様、どうかご無事で!」

???「一夏突っ込むぞゴラァ!!」

???「行くぜええええ!!!」

???「オルコットさん、お願いします!」

???「わかりましたわシエルさん!」


  その瞬間白いIS・・・白式と青いIS・・・ブルーティアーズ・ストライクガンナーは二手に分かれて突撃した


 白式が背中に乗っていた男をパージした瞬間に瞬間加速で距離を詰めて青いレーザーサーベル《零落白夜》で切り倒し、男は反対側のラファール2機にその手に持つ物体・・・『神機』に付いたスナイパーライフルを構えた


???「貴様らは織斑教師より捕獲命令が出ている。慈悲はない!」

「千冬様を汚す男め!」

「あんたが来たから変な考えが広がったじゃない!」


???「(男女平等を普通に授業に出しただけだろうが)で、横浜鎮守府を襲う理由は?」

「ここにいる奴らを殺せば賞金が出るし鬱屈が晴らせるからよ!」

???「てめえらは命をなんだと思ってやがる?」

「化物の命なんかどうでもいいでしょ!神聖なISに殺されるだけ有り難みなさいよ!」

???「だそうだ・・・『織斑教師』」

『・・・攻撃を許可する、ISを捕獲できれば問題ない。艦娘の存在を否定しISを虐殺に使用したことを後悔させろ!』

???「了解!」


 瞬間、ラファールの非固定ユニットが爆発する。スナイパーライフル《クロガネ狙撃銃『極』》から亜高速の貫通弾が次々と放たれていた。ロックオンから発射までのタイムラグを感じさせない流れるような射撃体制である!ワザマエ!


???「男の癖に・・・男の癖にと人を馬鹿にし続けた奴の末路は破滅・・・それを教えては何が悪い?子供たちには夢がある・・・可能性がある・・・それをてめえらの勝手な価値観で押しつぶそうとするのは見るに耐えないんだよ!」


その手に握る神機が変わりライフルが格納され、巨大な鎌が展開される


???「撤回しろよ・・・アイツらを・・・化物って言ったことを!」

「く、来るなぁ!」

???「そう言いながらお前達は無抵抗な子供を・・・戦う力を持たない奴らを殺そうとした。今更すぎるんだよぉ!!」


 鎌が巨大化し、広範囲に渡ってあらゆる物を切り刻む・・・無機物も有機物もだ


「ギャアァァァ!!」


 ラファールBとCがアサルトライフル《ガルム》を構えるが、接近され細切れにされた後徐々に四肢を切り落とされる。
  ISには絶対防御と呼ばれる高度なエネルギーシールドが展開されておりいかなる攻撃も通さないと言われている。



???「絶対防御は確かに防御としては少し優れている。しかしあらゆるものを侵食する武器や巨大な一撃を食らわせたり、意識を刈り取る一撃をぶつければ負ける」

「腕が足がぁぁ・・・!」

「女に手を挙げて・・・ISを・・・汚れた男を滅ぼしてくれる『神』を壊したら人類から狙われるのによくもよくもぉ!!」

???「自分達がやってきたくせに自分達がやられればギャーギャー喚く・・・うざったらしいんだよお前ら」


 後ろを振り向けば、ニンジャスレイヤーがヌンチャクで打鉄を粉砕。ダークニンジャがクナイダートで打鉄の四肢を切り刻み、サワタリがバイオバンブーで装甲と非固定ユニットを砕く。

 上空ではガンドーとラオモトのカラテミサイルとカラス弾の追尾弾が非固定ユニットを破壊し、凱が飛び上がりISをハッキングして機能停止に追い込む。

 ビットが飛び交う中で、シエルと呼ばれた人物は神機を短剣に変えて空中でISをパイロットごと切り刻み滅ぼしていく。複数のISを貫き滅ぼす。その動きはISという名の神を滅ぼすためにやってきた神を捕食する者にも見えた。


???「我らは神を喰らう者。今ある世界のインフィニット・ストラトスを喰らう者。今ある荒ぶる神を喰らう者」


 その腕には神殺しの聖痕である『腕輪アームドインプラント』が目立つように光っていた。


「我が名は荒神リュウガ、人類最後の砦《ゴッドイーター》であり、人とアラガミの子だ!」


 ダルマになったISパイロットをグラウンドに叩きつけて言った


リュウガ「どんな気分だ?頭突きでヌンチャクで竹槍で小剣でスリケンで刀で鎌で狙撃銃でそっちからしたら旧世代の武器に亡ぼされていく哀れな神様が落とされていく気分はよお?」


 少しずつだが複数の機体が飛んでくる音が聞こえてくる・・・IS学園の教師部隊と専用機部隊だ!しかしラオモト・カンやニンジャスレイヤーに獅子王凱の仲間の船やらニンジャの姿を見て顔を引き攣っている。


リュウガ「それに今の世の中にした原因の兎は・・・ISをこんなことに使って欲しくはないと考えられる。故に・・・俺は貴様らを許さない。俺はISを宇宙に飛ばしたい。世界がやらないのであるなら俺が・・・いや『俺達』が宇宙を目指す。」


「男め、男めぇええええええ!!!!!」


リュウガ「外道殺すべし、慈悲はない!」


 直後巨大な一撃が鎮守府を揺らした・・・が相手は無傷である


リュウガ「俺は・・・人殺しじゃないからな。俺達は目指すぜ無限の制空圏インフィニット・ストラトスをな」


~~~~~~~~~~~~~~~~


 薄暗い部屋の中パソコンを覗いた人物は画面に映る人物を見て涙を流していた


???「やっと見つけた・・・!私の夢を見つけてくれた人を!」


 善は急げと言わんばかりに不思議の国のアリスのようなエプロンを着た女性が人参の様なロケットに乗り込んだ。その胸は豊満である。



 その光景を見ていたのは三体のロボットと一人の少女だ


???「いい笑顔じゃないか・・・」

???「私たちも動くか?」

???『善は急げ!って奴かなぁ?ギャーッハッハッハッ!』

???「・・・束様が嬉しそうです」

???「あれがお前を救ってくれた奴か?」

???「私にクロエ・クロ二クルの名を与えてくれた、ISの開発者・・・篠ノ之束です」





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■作者からのメッセージ
壊滅的被害を受けた為IS学園に拠点を移した横浜鎮守府一同。
そんな彼らの前に篠ノ之束がやってきた!

束「私の夢を見つけてくれたのは君だね!」

リュウガ「その・・・恥ずかしいんだが」

シエル「た、隊長!?」

・・・何が起きるのだろうか?

次回「兎は宇宙を見て何跳ねる?」

異界の者は兎の夢に何を馳せるのだろうか?



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