「なぁまとめ俺のこと好きだよな」
「当たり前よ好きじゃなかったら付き合わないわよ」
確かにまとめが遊びで男と付き合いそうにない
「もう少しで出会って3ヶ月だな」
「そうね早いね」
月日が流れるのはものずごく早いそれを改めて実感した。
「大丈夫かな黒場」
ん?井上の声?
俺はずっと寝てたのか恥ずかしい夢を見てたな。
俺は体を起こした。
そうだ俺は誰かに腹を刺されたんだったあいつ誰だったんだ。
腹の痛みは全くない誰だこんな神業の手当てをしたのは。
俺は部屋を見回したそこには井上、めいか、天里、そしてあの恐怖の美少女だった。
その美少女が山神 優奈だ。
「やっと目を覚ましましたか何の夢を見ていたのやら」
この少女を見た瞬間百人中九十人が「かわいい」と言うであろうしかし性格を知った瞬間八十から七十くらいまで減るだろうそれくらい怖いのだ。
「まとめ先輩を起こしてあげてください」
まとめはどこだと思ったら俺の寝ているベッドの横のイスに座った状態で布団を枕のようにして寝ていた。
「まとめ起きろー」
まとめの耳元で発してみた。
「何よ朝からうるさいわね」
まだ少し寝ぼけているようだ。
「やっと起きたのねあんた」
まとめも俺が起きたことに気づいたようだ。
「まとめさんそこで泣いてたんですよ」
「余分なこと言わない!」
「まとめ先輩が泣いたところ始めてみましたよ私」
「だから言わないで!」
まとめは俺のために泣いてくれたのかどうかはさておきなぜ俺は刺されたのかそれが一番の疑問だ
「なぁなんで俺刺されたんだ?」
「多分・・・・・・狙われてるデカイ組織か何かに」
なぜ俺が狙われてるんだ何もやった覚えはないのに。
「多分狙いはまとめちゃんなのよ」
「え?なんで」
「わからないでも未来の組織が過去の人間をターゲットにしている可能性は低いあえて言うなら邪魔者を消すということかしら」
俺が邪魔者?よく意味がわからないがとにかく殺されかけたと言うことか?
「これからは気をつけていないと二人ともいっちゃうわよ」
俺はまだ完全に整理仕切れていない気がするでもとにかくまとめが危険にさらされているのは確かだ。
「この前の横田 梅使も多分その組織一人だと思う」
「でも私達もついてるから安心してとまでは言えないけど頼りになると思うわ」
「まぁ天里先輩は昔一匹狼でいろんな悪人どもやっつけてたからね」
「 はいはいそういう昔話はしない」
「全国大会で優勝してるからね」
「もうその話は終わり」
そんなに天里が強いとは思ってなかったというか思えるわけがない。
「ごめんねあたしのせいで」
「いややられちゃったら戻ることはできないから仕方ないよ」
「そういうことじゃなくてあたしのせいであんたが傷つくのは嫌だから」
「俺だってまとめが傷つくところは見たくない俺がまとめの代わりに傷つけられるなら俺は構わない」
「でもあたしはあんたが傷ついた姿を見たくない」
なんだよ俺はもう嫌なんだ人の傷つき苦しむ姿を見るのが。
「いい加減俺の言うことを聞け!」
「言うことを聞く?」
「男は自分が好きになったやつを全力で守りたいもんなんだそれが男の義務なんだ!」
「義務?」
「お前は俺を好きでいてくれるだけでいいだから俺から離れるな」
「え・・・・・・分かった」
なんかさらりとものすごいことをいってしまったような気がする。
案の定周りは驚き戸惑っている
やっちまったな俺