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ラブ・ドラッグ お別れ会
作者:青木   2015/12/29(火) 10:03公開   ID:aD/bcO1hwWA
 なぜこうなったのかそれはどうでもいい。     
 次どうするかだ。     
 最後の一週間をどう過ごすか。   
 「おーい黒場」         
 「井上か・・・・・・おはよ」      
 こいつには伝えておいたこいつなら言ってもそこまで驚かず受け止めてくれるだろうと思ったから。
 いやパンチングでファインセーブか。     
 「今日は終業式で明日から夏休みだぞ」     
 あれそうだったのか知らなかったぞ。     
 「それでお前は遠くに引っ越すことになるという設定にしておいた」     
 「俺引っ越すのか寂しいな」     
 「それで今日はお別れ会やるんだって」     
 そんなことするのか聞いてねぇよ。     
 俺のためにクラスのみんながやってくれるのかこんなのはじめてだな。
 俺は幸せ者なのかな。          
 「渉おはよー」         
 「渉くんおはよー」       
 なんかすごく悲しくなってきたこいつらに二度と会えないんだから。
 そして俺たちは教室のドアを開けた。     
 「渉お前とはもっと仲良くなりたかったぜ」     
 クラスの全員が俺に寄ってきては何か言って去っていく。
 俺は自分の席に座った人生最後の自分の席に。   
 「今日で黒場君がお別れだみんなでお別れ会をしたいと思う」
 先生の声を聞くのもこれが最後か。     
 そして賑やかに会が始まった。     
 「ではまずは井上君お願いします」     
 先生が司会か。         
 「皆さん黒場のために来てくださりまことにありがとうございます」      
 こないやつただの不登校だよ。     
 「そんなこともありそんなこともありとにかく遠くに引っ越すことになりました」
 ほとんど説明になってないしそんなこと二回言ってるし。
 「続いてはバレー部の加藤くん、斎藤くん、佐藤くん」
 全部『藤』ついてるし      
 「俺たち黒場をバレー部に誘ったのに来ませんでしたでも試合の時は助っ人で来てくれたりといろいろ世話になりました」
 そしてそのあともいろんな人たちが話をし最後の俺の番になった。
 正直何を話せばいいかわからない。     
 「俺からは特に言うことはありませんがありがとうそして・・・・・・さようなら」
 みんな俺を見ている結構恥ずかしい。      
 「みんなが俺をどう思っていたかよくわかりましたありがとうございました」
 そして拍手歓声に包まれた。      
 その時、教室のドアが開いたみんなドアの方を向いた。   
 「遅れてすいません」      
 「まとめさん黒場さんに最後の一言を」     
 「え・・・・・・?」      
 まっそりゃそうなるわな。     
 「ええと少しだけだったけどありがとう・・・・・・ございました」     
 そして、そのまま賑やかに幕を閉じた。     
 そして俺たちはいつもの五人で帰ることにした。     
 そして別れ道で三人と別れまとめと二人で家に帰った。   
 「ちょっとここで三分待ってて」     
 いきなり言うとまとめは家の中に入っていった。     
 「あいつ・・・・・・やっぱり可愛いな」     
 そして三分たって俺は家に入った。     
 「ただいまー」         
 「おかえりー」         
 そこにはエプロン姿のまとめがいた。     
 俺の予想通りだった。      
 俺は今とても幸せだこんな可愛い彼女がいるんだから。     
 俺は幸せが身に染みているのを感じた。

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