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ラブ・ドラッグ 夏の思い出
作者:青木   2015/12/31(木) 12:24公開   ID:aD/bcO1hwWA
 今日からは学生の青春が詰まった休み夏休みが始まった。     
 とは言っても俺に残された時間はあと六日。     
 10代の若者にしてこの現実を受け止めるのは非常に困難だ。   
 しかし受け止めざる負えないのだそれが俺の運命だから。   
 「おい黒場!何やってんだ早くしろ」     
 今、俺は井上の家にいる。      
 ここで何をやっているかと言うと夏の風物詩の流しそうめんだ。   
 「今行くから待っててくれ」      
 「それって今じゃなくね」      
 珍しく井上にツッコミされたいや初めてか。     
 「女子たちの準備ができる前に組み立てやっとくぞ」   
 「そうだな速急に終わらそう」     
 俺は井上と流しそうめんの流す水やら長い屋根なし筒みたいなやつの準備を始めた。
 「なぁ黒場?」         
 「何?」            
 「流しそうめん?それともそうめん流しどっちなんだ」   
 「どっちでもいいよというかなぜそんなことを聞く」   
 井上ボケにはツッコミ無しではいられない。     
 「よーしできた」        
 「簡単だな手慣らしにもならん」     
 「手慣ら?手慣らししてどうすんの?」    
 やはりこいつはボケ役だ。          
 「こっちも準備できましたー」     
 「じゃあ始めますか」       
 そして俺たち五人の流しそうめんが始まった。   
 「おい・・・・・・黒場」     
 「どうした!」         
 何があったんだ深刻な顔をしている。     
 「つゆ・・・・・・忘れてた」      
 なんだそれお前が企画したんだろ。     
 「しょうがない買ってくるわ」      
 「まとめちゃんも着いてってあげなよ」     
 「え・・・・・・なんで」        
 「渉一人じゃ心配ですから」       
 「そうだなまとめついてってやれ」     
 「分かったわよついていけばいいんでしょ」   
 俺ってそんなに信頼ないのかちょっと悲しい。   
 俺とまとめはつゆを買いにいくことにした。   
                 
                 
 「普通に引っ掛かったな」      
 「ほんとまとめちゃんって渉のことが絡むと素直じゃなくなるんだから」
 ほんとにすまん黒場。
 後でハーゲンダッツでも奢ってやろ。     
 「なんでまとめさんと黒場さんってあんなに仲いいんですか」      
 「もう少しで引っ越すからだろ」     
                 
                 
 「ねぇ渉買わなくてもいいわよ」     
 「作るのか?」         
 「もう作ってあるから家に取りに行きましょう」
 なんでこいつはこんなに準備がいいのか不思議だ。   
 「二人で食べようと思ってたから」    
 まとめは少し照れていた。     
 「俺と二人で食べたいか」     
 俺は勢い余って聞いてしまった。     
 まとめは少し考えて。      
 「いいけど・・・・・・いいの友達放っておいて」
 痛いとこつかれた。       
 「そうだな家から持ってみんなにまとめの作った究極に美味しいつゆを使わせてやろう」
 その時、まとめは笑った気がする勘違いかも知れないが。
 俺たちは家からつゆを持って井上の家に向かった。
 俺はその間まとめが笑ったのか気になって仕方がなかった。
 「やっと来たか黒場始めるぞ」     
 とても楽しかった。
 俺の思い出に一生残るだろう。

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