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ラブ・ドラッグ 一年に一回夏祭り
作者:青木   2016/01/04(月) 08:42公開   ID:aD/bcO1hwWA
 四日目           
 俺の人生はあと三日。          
 そして、今日は夏祭り毎年恒例の行事だ。     
 俺は今日を全力で楽しみたい。      
 そう思っている。          
 「準備できた」           
 「ああ出来てるよ」         
 悲しいことに俺の家に浴衣などはない。     
 俺の両親はそう言うのはあまり好きじゃなかったから。     
 「何ぼっーとしてんのよ」          
 「あ・・・・・・すまん」      
 「早くいきましょ」       
 もう昔のことは関係無い。          
 そして俺たちは神社に向かった。     
 行く間にも浴衣などの人達を見かけた。     
 「ここよね」          
 「ついに着いたぞ」        
 とても賑わっていた。      
 カップルに親子連れさはざまな人達が夏祭りに来ている。   
 「どっかいい屋台あったか」     
 「高いわね全部」        
 それ言ったら終わりだよ。          
 「あそこいくか射的」          
 「射的?ならこれ飲む?」     
 「なんの薬だ」          
 「銃撃戦が強くなる薬」            
 「副作用は」            
 「えっと幻覚などが見えるようになるんだって」     
 麻薬みたいな作用だな。     
 「いらっしゃい二組そろったね」     
 え・・・・・・二組?     
 「黒場じゃねーかまた会ったな」     
 またお前かよ俺とお前が会うのは運命なのか。     
 「それにしても二人は仲良しだね付き合ってるだけあるわ」   
 いちいち余分なことを。     
 「黒場、先やっていいぞ」     
 「井上今日もめいか居ないんだな」     
 「めいかは友達と一緒に行くって言ってたから今ごろ一緒だろ」
 お前かなり嫌われてるな。     
 「二人とも浴衣じゃないんだよな」     
 「ああ家に無くてな」      
 「ちょっと俺の家にあるから来ないか」     
 マジかこれはありがたい。     
 そんなこんなで井上の家で浴衣を貸してもらった。     
 「黒場もまとめも似合ってるね」     
 なんかとても新鮮な気分だ。     
 「あたし浴衣初めてなの」     
 まとめは赤のを俺は紺色のを着ていた。     
 浴衣姿がこんなに可愛く感じるなんて俺って和風好き?     
 また神社に戻ってきた。     
 「じゃあな黒場ゆっくり楽しめよ」      
 お前が親友よかったぞ井上。      
 井上足早に行ってしまった。     
 「早く行きましょ」       
 「待ってくれまとめ」      
 こうして俺たちは屋台と屋台の間の道を歩き始めた。   
 「本当に人多いよな」      
 「あたしたちってカップルに見えてるのかな」     
 「見えてるだろ釣り合ってなくても」     
 俺なんかが釣り合えるとは思えないが釣り合うようになりたい。
 「釣り合ってると思うけど」     
 釣り合ってるのかな?    
 そんなことどうでもいい。    
 好きになってしまったら仕方ないからどうしようもない。
 「人混みではぐれないようにしていい」      
 「え・・・・・・どういうこと」      
 「こういうこと」        
 そう言うとまとめは俺の腕に絡んで体を寄せてきた。   
 ものすごく緊張してる。     
 俺たちの距離はよりいっそう近くなったような気がする。   
 「あそこ行ってみよ」      
 腕を絡むのはやめたがまだ手は繋いだままだ。   
 「ちょっと突然すぎる引っ張るな痛いよ」     
 これが俺たちのやり方だ。    
 他人がこんな恋愛おかしいと言っても俺達は変わらない。   
 恋愛は人それぞれやり方があるのだから。

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