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幻想伝説譚 第9話:綿月姉妹vs伝説の魔剣士チーム
作者:亀鳥虎龍   2016/01/09(土) 22:06公開   ID:EMVWN4iz2mQ
 今回の異変の発端となっている『永遠亭』に向かう事になった一同。

しかし、ここでジョセフがある提案をした。

ジョセフ「これから異変解決に向かうが、今の人数では逆に気付かれる。 数を減らした方が良い」

霊夢「それもそうね。 問題は、誰が行くかだけど」

ジョセフ「まずは数を8人に絞って、そうなるように減らす」

夜桜「それじゃ、くじ引きで決めますか?」

承太郎「時間がねぇ、それがいい」

零児「待った! 承太郎は肩の怪我もある。 治るまではこの異変に参加しない方が良い」

承太郎「……分かった。 正直、右肩を動かすと痛みが走るんでな」

こうして、承太郎以外のメンバーが、くじ引きを引いたのだった。








―綿月姉妹vs伝説の魔剣士チーム―








 くじ引きで決まったのは、以下のメンバーであった。

ダンテ

バージル



十六夜

霊夢

花京院

プルルート

零児

更に霊夢の提案で、2人一組のチームを作る事になった。

くじ引きの結果、チームはこうなった(※以下のメンバーは、チーム名も書かれています)。

伝説の魔剣士チーム:ダンテ&バージル

神秘な恩恵チーム:十六夜&霊夢

仮面でヌイグルミチーム:叢&プルルート

五行と法王チーム:零児&花京院

霊夢「それじゃ、行ってくるわね」

こうして彼等は、永遠亭がある『迷いの竹林』へと向かったのだった。









 暫く歩くと、ようやく竹林の前に着いた。

ダンテ「ここが、迷いの竹林か」

霊夢「言っておくけど、ここから先は無数の罠が仕掛けられてるから、くれぐれも用心しなさいよ」

十六夜「了解だ。 早速行くぜ!」

やる気満々の十六夜は、無垢な少年のような目で霊夢を見ていた。

霊夢「チョッ、やめて! そんな穢れを知らない子供のような目で見ないで!」

プルルート「それじゃ、叢ちゃん。 れっつご〜」

叢「うむ、そうだな」

零児「それじゃ、俺達も行くか」

花京院「そうですね」

ダンテ「いこうぜ、兄貴」

バージル「ふん」

こうして彼等は、迷いの竹林へと入ったのだった。

その先に、恐ろしい事が起きる事も知らずに...。











(伝説の魔剣士チーム)

 霊夢達と別れ、竹林の中を探索するダンテとバージル。

ダンテ「罠が仕掛けられているとは聞いたが、奇妙だな。 悪魔共が襲ってくるくらいは覚悟してたんだが」

バージル「悪魔の気配も無い……どういうことだ?」

辺りを見渡すが、悪魔の気配も妖怪の気配も感じない。

ダンテ「もしかして、ホントに迷ったか?」

バージル「知らん。 だが、後ろの二人に聞いてみるか?」

ダンテ「フッ、それもそうだな」

二人は振り返ると、そこには二人の女性が立っていた。

一人は長い金髪に、シャツの上から青いサペロットスカートをはいた女性。

もう一人は薄紫のポニーテールで、シャツの上から赤いサペロットスカートをはいた女性。

この二人からは、凄まじい闘気と殺気を感じる。

??A「良く気付きましたね?」

バージル「それだけの殺気を放てば、簡単に気付くぞ」

ダンテ「それで? アンタ等の目的は?」

??B「アナタ達の足止めと言うべきね」

二人は構えると、ダンテとバージルも構える。

豊姫「月の民、綿月豊姫、参ります」

依姫「同じく、妹の依姫、参る」

ダンテ「デビルハンターのダンテ、推して参る」

バージル「その兄のバージルだ。 いくぞ」

月の姫姉妹と、魔剣士の息子兄弟。

遂に、姉妹vs兄弟の激突が始まった。










 ダンテはリベリオンを手に取り、依姫と激突する。

激しい刃と刃のぶつかり合い。

火花が散らばる程である。

ダンテ「やるじゃねぇか」

依姫「当たり前です」

一旦距離を取った依姫は、刀を地面に突き刺す。

その瞬間、地面から無数の刃が出現した。

ダンテ「!?」

依姫「動けば祇園様の怒りに触れますよ?」

ダンテ「そうかい!」

エボニーとアイボリーを手に取り、ダンテはその場で弾丸を放つ。

しかし依姫は、弾丸を全て弾き落とした。

依姫「やれやれ、こんなものですか?」

未だに余裕を見せる彼女に、ダンテは本気で思った。

ダンテ「(くそっ、まるでバージルみたいな女だぜ。 性格が近いからやりにくいな)」










 その同時刻、バージルは豊姫と激突していた。

鞘から抜いた魔天狼の刃を、豊姫は扇子のみで弾いた。

バージル「その扇子……何かウラがあるようだな」

豊姫「察しが良いわね。 なんなら、お披露目しましょうか?」

扇子を広げた瞬間、バージルは大きく距離を取った。

そして扇子を持った手を大きく振った瞬間、竹林が粒子と化したのだ。

コレを見たバージルは、沈黙したまま動かない。

豊姫「あら、驚いたのかしら?」

バージル「貴様、何をしたんだ?」

鋭い眼光で睨むバージルに、豊姫は大らかに答えた。

豊姫「扇子で風を扇いだだけよ?」

バージル「やはり、その扇子に秘密があったか」

豊姫「ええ。 これは『森を一瞬で素粒子レベルで浄化する風を起こす』事が出来るわ」

バージル「そんな厄介なものを、ホイホイと持ち込むな」

この瞬間、バージルは心の中で思った。

バージル「(コイツ……性格がダンテに似て、苛立ちが止まらん)」










 祇園様の能力により、周囲を無数の刃で囲まれたダンテ。

ダンテ「流石は神様の力ってヤツか」

すると彼は、遠くにいたバージルに声をかける。

ダンテ「どうする、バージル? このまま降参するか?」

バージル「ふざけるな。 そんなつもりはないし、負ける気も無い」

ダンテ「だろうな」

懐からスペルカードを取り出し、

ダンテ「んじゃ、コイツで片付けるか?」

バージル「フッ、好きにしろ」

ダンテ「いくぜ! 魔剣『スパーダ』!!」

その場で発動させたのだった。

ダンテはスパーダを握り、地面に突き刺す。

その瞬間、周囲の刃が粉々になったのだった。

依姫「バカな!? 魔剣スパーダだと!?」

ダンテ「いくぜ、ここからはR指定だ!」











 一瞬で駆け寄り、ダンテはスパーダを豪快に振り下ろす。

それを見た依姫は、咄嗟に刀で防いだ。

しかし、スパーダが放つ一撃は、防御出来るほどではなかった。

依姫「ぐっ!」

ダンテ「どうした? こんなもんじゃねぇだろ?」

依姫「このっ!」

スパーダを弾き、依姫は即座に距離を取る。

ダンテ「ラウンドトリップ!」

鎌に変形したスパーダを、ダンテは豪快に投げ飛ばし、

依姫「くっ!」

それ見た依姫も、すぐさま避けた。

だが、その時だった。

ダンテ「そっちへ行ったぜ。 受け取れよ、バージル!」

依姫「何っ!?」

バージル「……フン」

飛んで来たスパーダを、バージルは容易く受け止め、

バージル「いくぞ!」

そのまま豊姫へと駆けだした。









 スパーダを手に、バージルはその刃を振るった。

豊姫は扇子で受け止めるが、バージルは幻影剣を無数に出現させ、

バージル「急襲幻影剣!」

一気に射出したのである。

危険を感じた豊姫は、すぐさま自身の能力でそれを回避した。。

バージル「!?」

豊姫「どう? これが私の能力よ」

バージル「空間移動か?」

豊姫「ええ。 いくら伝説の魔剣でも、流石に空間は切れないでしょ?」

バージル「なら、コレはどうだ?」

スパーダを背に差し、居合いの構えを取るバージル。

ダンテ「バージルの奴、アレをやる気か」

それを見たダンテは、咄嗟に飛び上がったのである。

依姫「何をっ!?」

バージル「絶刀!」

その瞬間、バージルの姿が消えたのである。

豊姫「き、消えっ――」

すると、その時であった。

ズバババババと、凄まじい斬撃が空間そのものを覆い尽くした。

豊姫「うそっ――!?」

依姫「空間を覆い尽くすだと――」

この斬撃により、綿月姉妹はその場で倒れたのだった。





綿月姉妹――

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