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ラブ・ドラッグ いつもと変わらぬ五人
作者:青木   2016/01/10(日) 17:23公開   ID:aD/bcO1hwWA
 六日目              
 時間が過ぎるのはとても早い。     
 それは生きていれば大半の人が思うことだろう。     
 今、何をしているかと言うと井上の家でくつろいでいるところだ。   
 「おい黒場!」         
 「なんだよ」          
 「なんかやりたいことでもあるか」     
 やりたいことあったらここにいないよ。     
 「無いのか顔からして」     
 「いざやりたいことなんて案外思い付かないぜ」     
 実は俺はただ井上やめいか、天里、まとめと一緒にいるだけで充分なのだ。     
 だからそれ以外は思い付かないのだ。     
 「なぁ井上トランプでもするか」     
 「なぜ今トランプ?」      
 「なんとなくかな」            
 「そう言うならやりますか」     
 井上はそう言うとトランプを持ってきて配り始めた。     
 「何をするんだ一体」      
 「決めてないのかよ」      
 そういえば昔両親とやったことがあるゲームがあったな。     
 「よしいいの思い出した」       
 「ルールは簡単、まずみんな七枚ずつ手札にして、同時に二枚出すこのときに数が一番少なかった人は他の人の出したカードをもらわなくてはならない、出す前にみんな山札から一枚引く、山札が全部終わった時に一番数の少なかった人の勝ちというルールだ」
 「簡単ねずいぶんと」      
 「ジョーカーはどうするんだ」     
 「抜くか最強にするか」     
 「やはりここは最強でしょ」     
 そして手元七枚来たカードが13・1・11・5・4・8・1だ。   
 平均的に数が低い。       
 「決まったかせーの」      
 まとめ4と7
 井上13と12
 めいか3と12
 天里12と11
 俺は1と4だ一番低い。      
 「出して一番低かったやつのカードはどうするんですか」     
 「使わないからどこか置いとく」     
 そして俺は次も13を二枚出したがジョーカーを出したまとめに阻まれた。 
 次は12を二枚出したがまたもまとめのジョーカーに阻まれた。     
 次は13と3を出した。      
 今度はまとめが3と6で一番低かった。
 今一位は一枚でめいかだ。     
 そしてめいかが一位だった。     
 最後めいかは11と9最下位は10と7を出したまとめだった。
 「終わるの早かったな」     
 「まさかこんなに早く勝負がつくなんて思わないでしょ」     
 「最下位は一位のお願いをひとつだけ聞くのがルールだったよな」     
 「誰がそんなルール決めた!」      
 「良いわよ聞いてあげてもできることならね」     
 まとめ・・・・・・こんなアホのノリに乗るのか。     
 「じゃあ・・・・・・黒場さんを守ってあげてこれから一生」
 「この場に及んでそんなことを願うのねあんたって言われなくても守るわよ」
 「そうだよそうだよまとめちゃんは渉くんの愛人だからね」
 「あああ愛人ってどういう意味よ」     
 「そのままだよ」        
 「確かにそうですねまとめさん黒場さんのこと愛してますもんね」
 「もういい加減してぇー」    
 「まぁその辺にしとけって・・・・・・」     
 俺が死ぬのにこいつらなんも変わっちゃいないな。     
 「あんたは黙ってて」      
 「兄のことをあんたって・・・・・・ゼハァ」    
 めいかのボディーブローがきれいに命中。     
 「大丈夫か井上!」        
 そのあと井上の命に影響はなかった。

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