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HOPE HERO.tvei エピソード5『妖怪と英雄と大パニック!?』
作者:モナカ   2016/10/08(土) 17:34公開   ID:zGBJcPhgj5o
第2の殺神刀『ホムラヤタガラス』を手にいれたエストたちは、濃霧ノ森ミスティフォレストにいる。

USAピョン「うーん…」

USAピョンは、妖怪パッドで神魔王と殺神刀のありかを探している。この森を抜けるととても賑やかな町と殺神刀についての情報があると聞いたからだ。

エックス「それにしても、なんだこの森は…」

しかし、霧が濃いため、自分たちはどこにいるのか分からない。あいにくトキニャンは寝ている。

ウィスパー「トキニャンは寝てますし、ここは私の出番でしょう!」

「出番なんてないですよぉ?」

その時、かわいい女の子の声を耳にした。辺りを振り替えってみたがどこにも見当たらない。まあ、霧が濃くて見えないと思うが。

ゴースト「誰だ!」

「あら〜?この声、英雄の眼魂アイコンを集めている、あの男の子かしら?うふふ、じゃあ動けなくしちゃいます。
…一生にね!!」

『ライダーシューティング』

すると、顔ぐらいの大きな弾丸がゴーストの右腕に当たった!

ゴースト「うわあっ!!」

らぁら「ゴースト、大丈夫!?」

ゴースト「ぐっ……うわあぁぁぁぁ!!」

弾丸の威力は凄まじく、ゴーストが思わず悲鳴をあげてしまう程度の強さだ。

「私のライダーシューティングでじわじわ死んでいってくださいね♪うふふ…」

これが最後の言葉だった。
ゴーストは大きなダメージを喰らい、横になった。

エックス「大丈夫かゴースト!」

ゴースト「い、痛い……うああぁぁぁぁ!!」

らぁら「ひどい…血が出てる!!」

ウィスパー「体にも負担がかかってるのでしょうか…」

エスト「そんな…ゴースト、死んじゃダメだよ!!」

ゴーストが苦しんでいる姿を見て、エストは思わず涙が出そうになった。
その時…

らぁら「…?白い花びら?」

どこかで花びらが舞い、いい香りのする風が吹いてきた。

「仮面ライダーゴースト…」

ゴーストの名前を口にする若い青年の声…。その声と共に現れたのは、黄緑色の鎧にオレンジの複眼、白い体の仮面ライダーだった。

USAピョン「ん…こいつは確か…」

エックス「確か、私の夢に出たことがある…!」

「かわいそうなゴースト、本当にやられたんだね」

仮面ライダーは静かにゴーストの側でしゃがむ。
だがゴーストの息は小さくなっており、意識が朦朧に近い状態だ。

ウィスパー「あの、なんでゴーストさんの名前を…」

「下がって」

そう言って仮面ライダーはゴーストの傷口にそっと手で触れる。すると、ゴーストの傷がみるみると直っているではないか!

エスト「す、すごっ!」

バルバトス「傷を一発で直した…」

その力のおかげでゴーストの意識は戻り、体も一気に回復した。

ゴースト「あ、ありがとう…」

「君は最高の英雄になる…。その仲間も同じだよ」

ウィスパー「だからなんで、ゴーストさんの名前を…?」

その仮面ライダーは優しげな声で答えた。

「私の瞳と心は全てを見通せるんだ。苦しそうな彼を助けたのも透視のおかげだよ」

USAピョン「す、すごいダニ…!」

バルバトス「それにたいしてあんたは何も出来ないけどね」

USAピョン「テメー!失礼ダニ!」

エックス「ふ、二人も喧嘩はやめるんだ!」

らぁら「そうだよ!ねぇ、あなたも……あれ?」

しかし、らぁらが後ろを振り返ると、その仮面ライダーはいなくなっていた。

ウィスパー「なんですかあの人…」

エスト「うん…」

突然の出来事だったが、エストたちは気持ちを切り替え、再び町を目指す。ウィスパーは妖怪パッドでマップを起動し、そのマップ通りに進んだ。
そして、見事濃霧ノ森を抜け出すことができた。

らぁら「やっと出れたー!」

ウィスパー「フッフッフ、やはり妖怪パッドは役に立ちますね!」

ゴースト「この先に、妖怪たちの町が見えるよ。いこう!」





___メリケンヒルズ


メリケンヒルズ。ギャラルホルン村とは正反対の明るく賑やかな町であり、妖怪たちが楽しく暮らしていた。

らぁら「わあ〜!すごく素敵だ!」

エックス「ここは、メリケン妖怪たちが暮らす町、メリケンヒルズだ」

ゴースト「俺ここに行ったことがある!小さい頃、ベルナ動物園で…」

エックス「ゴ、ゴースト!それ以上言ったら…!」

ウィスパー「おや?エックスさぁん?」

よく見るとエックスの顔は紅潮に染まっていた。もしかして、彼に恥ずかしい過去があったとか?

エスト「ベルナ動物園?僕たちが知ってるホウエン動物園に似てる気もするんだけど…」

USAピョン「ああ、ベルナ動物園はセブンスワールド最大級の動物園ダニ」

らぁら「ねぇねぇ!ホウエン動物園ってどんなとこ?」

らぁらは胸を弾ませながら尋ねた。

エスト「うーん、ポケモンっていうここだけしかいない動物がいっぱいいるところかな」

ゴースト「へぇ〜。じゃあ俺たちが普段見るライチュウとは違うんだとか!」

ウィスパー「うぃす?普段見るとは、どいうことですか?」

USAピョン「ここのライチュウは尻尾に乗っていて、目がうるうるしているダニ。とっても愛嬌があるけど、その原因はパンケーキなどのスイーツを食べたらしいダニね」

バルバトス「他にも、黒いラッタとかとんでも無く大きいナッシーとかいるよ」

一体、セブンスワールドにはどんな生物がいるのだろうか。ただ外見が変わっているならまだしも、もしあの可愛い妖怪や動物が怖かったら…想像も出来ない。

エスト「へぇ、セブンスワールドって楽しいところもあるんだね!」

ウィスパー「まぁ、エストくんは帰れませんけどね〜」

「「ウィスパー!!」」

帰れないのはエストだけでなく、ウィスパーもだ。

バルバトス「だいたいあんたも表世界から来たんでしょ…」

らぁら「…ん?なにあれ…」

らぁらが突然、何かに指をさした。それは一人の侍のようだった。

ゴースト「…ムサシさん!?」

ウィスパー「えーっ!?あの宮本武蔵さん!?」

確かにあれは宮本武蔵だ。しかし、それだけじゃない。なんか知らないが見たことのある英雄たちがメリケンヒルズに紛れこんでいるではないか!

エックス「エジソンに信長、ジャンヌまで…!!」

らぁら「新撰組の人たちもいるよ!!」

ゴースト「すごい…!メリケンヒルズに来てよかったー!!」

英雄に興味があるゴーストにとって、ここは楽園のようなものだった。ただエストには理解出来ていないが。

バルバトス「ライト兄弟に三国志の人までいる…。本当なんなのこの町」

ゴースト「ねぇ、せっかくだからいろいろ見回ろうよ!!」

らぁら「え、ちょっと!!」

エスト「あっ、僕も行く!!」

エックス「仕方ない、私も…」

USAピョン「ちょっ、テメーら待つダニ!!」

エストたちはメリケンヒルズを存分に楽しむことに。
まず、おしゃれなアパレルショップでは…

らぁら「わぁ!可愛い〜!」

ゴースト「すごい!その格好似合ってるよ!」

エックス「って、エスト…」

エスト「USAピョンは、これが似合うね!」

USAピョンは無理矢理エストにどこかのアニメのコスプレを着せられていた。

USAピョン「なんでミーがプリティなヒロインの服を…!!」

エスト「まだあるよ?ほら、ピンクの魔法少女のドレスにキリンの素材で作られた衣装も!!」

エックス「幅が広いな…」

USAピョン「もう嫌ダニー!!」

そして次は、大型ファストフード店へ。

「注文はお決まりですか?」

エスト「よし!僕アボカドチーズバーガー!」

ゴースト「俺は月見バーガーで!」

バルバトス「てりやきバーガーがいい」

らぁら「私パンケーキ!で、エックスは?」

エックス「うーん…」

エックスはどれも美味しくて迷っていた。

ウィスパー「早く決めてくださいよ〜」

エックス「じゃあ…、ダブルバーガーとキャラメル味のシェイクとLサイズのポテトとナゲットとコーラのLサイズとチキンフィレオをお願いします」

「「頼みすぎ!!」」

エックスの食欲は旺盛なので、そんなに食べたいのも当然だろう。
こうして、エストたちは楽しいショッピングを満喫した。




2時間後…

ゴースト「う、うぅ…」

エックス「お…」

ウィスパー「重い…でうぃす」

これまでエストとらぁらのショッピングに付き合わされたせいで、たくさん買いすぎてしまった。

バルバトス「金なんて、もうスッカラカンだよ」

エスト「でも楽しいからいいじゃん!」

らぁら「うんうん!」

ウィスパー「あの、いくらなんでもやりすぎでしょ…」

USAピョン「そ、そんなことより…殺神刀の情報を……」

すると、エストたちはハッと自分たちの目的を思い出した。

らぁら「あっ、そうだった!」

エックス「だが、このままじゃ……」

エスト「無理だよねー」

確かに、今のままでは無理だ。

「だったら金を貸してやろうか」

その時、エストたちの前から黒髪ロングの人物が現れた。

エスト「誰、きみ…?」

らぁら「セーラー服に、ショーパン…」

エックス「ニーソックスに…」

ゴースト「メガネ?」

「バカ、俺はこう見えて男だ」

確かに女の子のような外見である。だが、男だ。

バルバトス「あんた、誰?」

天美駒虎あまみこまことでも呼べ。それが俺の名前だ」

らぁら「なんか、名前も女の子っぽい…」

駒虎「確か、お前らは仮面ライダーライアことスカーレットガルーダを倒したようだな。そのことは認めてやろう」

ウィスパー「あの、なぜそんなことを…」

駒虎「何、俺は超能力者だ。そんなこと知ってるに決まってるだろ」

そう言うたびに、駒虎の黒く長い髪がふわりと揺れる。

エスト「超能力って、本当に?」

駒虎「そうだ。それより、金に困ってるようだな」

ゴースト「そうだよ…。だってこんなに買ったから…」

駒虎「だったら俺がホテルで泊めてやる」

らぁら「えっ!いいの!?」

駒虎「あぁ」

エストたちは駒虎という美少年に出会い、おまけにホテルに泊めさせてもらった。この出会いにエストたちは感謝し、駒虎についていく。




だが、一方で青き影が迫っていた……

「ふーん、あれが駒虎さん…。さすがあの人の子供ね」

その者は、かつて濃霧ノ森にいた少女と同じ声だった。






登場人物紹介


天美駒虎

性別は男。12月31日生まれのAB型。
少女のような外見の美少年で、極めて冷静沈着な性格。
超能力を使えるが、実は何かを隠している…
好きなものはおでん。嫌いなものは悪いやつ

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■作者からのメッセージ
エグゼイド2話見ました。
小説の件ですがこれから更新が遅くなるかもしれません。
あとどっかのサイトで仮面ライダー翡翠が始まったから見なきゃ…
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