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HOPE HERO.tvei エピソード6『はぁーい♪私ドレイクでぇーす♪』
作者:モナカ   2016/10/14(金) 16:46公開   ID:zGBJcPhgj5o
謎の美少年、駒虎に出会ったエストたちは、夜に交流することになった。



駒虎「さて、集まったようだな」

らぁら「お風呂の前に、なんで?」

駒虎「奴が来るからだ…そう、第3の神魔王が」

と、駒虎は神魔王の気配を読み取っていた。

エスト「神魔王!?まさか、第3の神魔王がこのメリケンヒルズに!?」

駒虎「お前、超次元マイスターだったか。新たな力も得たが、その力は特に重要だ。
それでは、話に移る。
まず、メリケンヒルズはお前たちが来なかった場合、明日には神魔王が来る」

ウィスパー「ほうほう」

駒虎「そして、神魔王により平和と自由が奪われる。以上だ」

USAピョン「ダニィ!?」

どうやらエストたちが来ていなかったら、メリケンヒルズは平和と自由を奪われてしまうようだ。
やはり来て正解だっただろう。

ゴースト「でも、もし俺達の力が通用しなかったら…」

その時、駒虎はゴーストに視線を向いた。

駒虎「ゴースト、お前は恐れている。弱い自分が仲間を不安にさせるとな」

ゴースト「え?」

駒虎「まずお前は仲間のことをしっかり考えろ」

ゴースト「仲間…」

らぁら「ちょっと待ってよ!仲間なら私たちがいるよ!」

駒虎「いや、お前らじゃない。ゴーストはお前らの他に仲間がいると言ってるだけだ」

バルバトス「ゴーストってさ、地球にいた英雄に興味があるじゃん」

ゴースト「う、うん…」

地球の英雄に興味を持つゴーストだが、エストたちの他にも仲間がいるということはまだ分からなかった。

駒虎「次の神魔王は水と美を司る奴だ。そのカギを握るのは、ゴースト。そして英雄の無限の魂だ」

らぁら「英雄の…」

エスト「無限の…」

ウィスパー「たましい?」

駒虎「要するにあれだ、本当の美しさを持っているものこそ強い…」

ゴースト「本当の…美しさ…」

本当の美しさとは何だろう。
駒虎の話は終わり、ようやく風呂に入ることになったのだが…

らぁら「駒虎さん!私と入ろ!」

エックス「えぇ!?」

ゴースト「ら、らぁらちゃん!?」

駒虎「バカ野郎、俺は男だぞ」

らぁら「えー?外見は女の子じやん」

ウィスバー「あの、外見で決めるのはあまり良くないんじゃ…」

らぁら「ウィスパーは黙ってて!よーし、駒虎さんお風呂へレッツゴー!!」

というわけで、らぁらと駒虎(だが男だ)が最初に入ることに。エストたちはその次に入ることにした。
ただし、バルバトスはロボットなので入らないことで。
一方、空いた時間にエストたちはどうするのか…

エックス「駒虎は男なのに…はぁ」

ゴースト「で、でも。見た目は女の子だからセーフだよね?」

USAピョン「いやいや、アウトダニ!」

エスト「でも、本当に男なの?」

ウィスパー「ウフフフ…見ちゃいます?」

怪しげな笑みを浮かべたウィスパーだが、さすがにそれは無いとエストたちは否定する。

エスト「いやいやいや!それはないって!」

ゴースト「そうだよ!最低行為は良くないよ!」

エックス「だ、だが…駒虎が本当に男だと確かめることも必要だし…」

バルバトス「うん、そうだね。性別詐欺とかあるし」

USAビョン「ちょっと!なにやってんダニ!」

確かに見るのはワイセツ行為に過ぎない。

ウィスパー「性別詐欺はイヤなんですけど〜?…って、バルバトスくーん!?」

だがバルバトスが勝手にシャワールームを覗いた!
ちなみに、二人はどうしているかというと。

らぁら「え…なんかおっきいんだけど!?」

駒虎「サプリメントは飲んでいないけどな。自然だ、自然」

バルバトス「…ふーん」

らぁら「でも、本当なの?」

何か怪しそうな会話だが…

ウィスパー「えっ!?なにがなにが!?」

そこへウィスパーも覗きにきた。

ゴースト「ちょっと、ウィスパー…」

駒虎「あぁ、当然に決まってる」

ウィスパー「おぉ!まさか性別詐欺じゃ…」

エックス「そんなわけがないだろ」

USAピョン「そうダニ」

エスト「でも、本当に男じゃなかったりして…」

分かると思うがいつの間にかシャワールームの前に残りの人達が全員集まっている。

エックス「よし、開けるぞ…」

ゴースト「えぇ!?いきなり何言ってんの!?」

USAピョン「そうダニ!駒虎が女なわけないダニ!」

と言うUSAピョンだったが、無意識にドアを開けてしまった。





エスト「あ…」

らぁら「え…」

駒虎「…なんだ」

エックス「あ…」

ゴースト「お、男…なんだね」

ウィスパー「女じゃないんですか〜。あはははは…」




らぁら「きゃああぁぁぁぁぁぁ!!見ないでえぇぇぇぇぇぇ!!!」

駒虎「貴様らあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「「ぎゃーーー!!!ごめんなさーーーい!!!」」


エストたちの叫び声がこだまに響いた…。

バルバトス「てかそもそも開けたUSAピョンが悪いよ。まあ、駒虎さんが男だってことは分かったけど」





翌日…



USAピョン「本当にすまなかったダニ…」

USAピョンは前夜のことをすっかり反省していた。

らぁら「いいよ、でも謝っているから許すけど…。だいたい悪いのはバルバトスだからね」

ウィスパー「もう、バルバトスくんったら!」

バルバトス「最初はウィスパーが悪いじゃん」

ウィスパー「はぁぁぁ!?何言ったんじゃゴラァ!!」

エックス「二人とも落ち着いてくれ…」

駒虎「…!」

その時、駒虎は突然立ち止まった。目の前に何かが起こっているようだ。

エスト「どうしたの…ってえぇ!?」

駒虎「やはりか…」

そこでエストたちが目にしたのは…

「うわぁ〜ん!」

「た、助けてくれ〜!」

「ヘルプミ〜!」

メリケン妖怪たちが悲鳴をあげながら何者からに襲われていた。

エックス「まさか、神魔王が来ているのか!?」

「はーい、そうですよ♪アリさん達♪」

すると、昨日と同じ少女の声がした。しかしその声の持ち主にエストたちは目を丸くする!
なんと少女の声を持っていたのは、男性のような体つきの仮面ライダーだった!

ウィスパー「えぇー!男だったんですか!?」

「えぇ、中身は女の子ですけど♪」

USAピョン「そもそも、アリは失礼ダニ!ミーたちは第2の神魔王を倒したんダニ!」

「はいはい分かってますよー。あの役立たず、全然強くないんですからねぇ」

軽い口調で第2の神魔王は役立たずだと仮面ライダーは言った。その言葉に強く怒ったのか、ゴーストが強い口調で言い放つ。

ゴースト「お前…!同じ神魔王なのに信じないのか!!」

「当たり前じゃないですかぁ〜。そもそも冷たいし厳しいし本当イヤになっちゃうもん。
だから、私にとってライアはうざぁ〜いやつなんです♪そう、この町も!」

ゴースト「ふざけるな!この町の平和を乱して楽しいのか!!」

「楽しい?私はこの町を支配するのが楽しいだけですよ。だって私、第3の神魔王の仮面ライダードレイクですから♪」

ウィスパー「ド、ドレイク!?えーと…」

さっそくその名前を耳にしたウィスパーは妖怪パッドで調べた。

ウィスパー「あぁっ!彼女は本当に第3の神魔王です!でも、このメイクアップアーティストってなんですか?」

らぁら「そんなの知らないよ!てかどう見ても彼でしょ、か・れ!」

ウィスパー「えー…もう彼女でいいです」

ゴースト「ドレイク!とにかくメリケンタウンを支配するなんて許さない!」

ドレイク「あらぁ〜?あなた、私のライダーシューティングにやられたんじゃないですか。本当、生意気な子供ね…
だったら、ここで始末してやるわ!!」

ドレイクの性格が荒々しそうな性格に豹変し、トンボ型の銃にエネルギーを溜め込んだ。

ウィスパー「あぁ…やばいですよ!」

ドレイク「そんなザコのようなあんたじゃ私なんて倒せないわよ!!」

ゴースト「そんな…」

やはり自分は弱いのか、ゴーストは涙が出そうになった。
そのことは過去にもあった。
それは10年前…



「やーい!よわむしめー!」

ゴースト「や、やめてよぉ…」

ゴーストは気弱な性格で、よくいじめられていた。

エックス「やめろ!これ以上よわいものいじめはするな!」

「ちっ、またかよ…」

この頃はよくエックスに守られていた。そう、小学校に入ってからも、中学校に入ってからも…

ゴースト「はぁ…俺って弱いのかな」

エックス「そんなことない。君は僕がついているから!」

ゴースト「エックス…」



ゴーストはエックスだけがいるからこそ強くなれた。しかし、エックスがいなければまた弱い自分に戻るだけ…。
それが今でも続いていた。

ゴースト「俺、俺…」

『ゴースト!お前は我々英雄たちがついている!』

ゴースト「え…」

その声は眼魂たちだった。

『お前はエックスがいなくても、仲間や人々を守りたいという気持ちがあれば強くなれる!!』

ゴースト「ムサシさん…ノブナガさん……、そうだ。俺はいつもエックスに頼っていた。でも、俺にはエックスだけじゃない。スペクターや友達、そしてエストたちがいる。
だから、俺は仲間がいるからこそ強くなれる!!」

その時、空から変わった形の眼魂が現れた。

ゴースト「これは…」

『それはムゲン眼魂。仲間を思いやる美しい心を持つ者だけが手にいれることができる』

ゴースト「…わかった!」

『ムゲンシンカ!』

ゴーストはムゲン眼魂をゴーストドライバーにセットした。

『チョーカイガン!ムゲン!KEEP-ON-GOING!ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴッドゴースト!!』

ドレイク「ライダーシューティング!」

その時ドレイクのライダーシューティングが放たれた。しかし、ゴーストはそれを片手で振り払う。

ドレイク「なに!?」

彼らの目の前に映っていたのは、白いロングコートに虹色に輝くボディのゴーストが立っていた。

駒虎「これが、本当の美しさ。仲間を守りたい気持ちで生まれたものだ」

ウィスパー「おぉ!」

ゴースト「命ある限り、人間の可能性は無限大だ!!」

ドレイク「フン…
何が無限大ですか〜?」

ドレイクはまた可愛いらしい性格に戻った。

ドレイク「たかがこんなキラキラの鎧で?そんなの私の美しい姿の方がよほどマシですよ♪」

ゴースト「本当の美しさは、姿じゃない。人や仲間を思いやる心だ!!」

ドレイク「はぁ?何言ってるの?
心が美しいだなんて、そんなの意味なんて無い!!」

ゴースト「意味はちゃんとあるんだ!!仲間を信じ、共に強くなるっていうことを!!」

ゴーストはガンガンセイバーを手に取り、ナギナタモードにすると、ベルトにかざした。

『ダイカイガン!ムゲン!ヨロコビストリーム!!』

ゴースト「はぁあぁぁぁぁ!!!」

ゴーストが放った一撃が、ドレイクを圧倒的に吹っ飛ばした。

ドレイク「う、うそ………!?きゃあぁぁぁぁぁっ!!!」





ウィスパー「今回はゴーストくんのパワーアップで大勝利でうぃす!」

エスト「うん!」

「…と思ったのか?」

ゴースト「!?」

すると、倒されたはずのドレイクがゆっくりと立ち上がっているでないか。

ドレイク「ふざけんじゃないわ…私の真の力でこの町をぶっ潰してやる!!
はぁぁあぁぁあぁぁ!!!」

ドレイクは雄叫びをあげると、周りから水流が上がり、それが彼女の姿を魔物の形へと変えていく。

駒虎「サファイアレヴィアタン…」

サファイアレヴィアタン「私ば第3の神魔王、水と美を司るサファイアレヴィアタン!!」

ウミヘビのような魔物、サファイアレヴィアタンは地面から青い触手を出し、一気にエストたちを凪ぎ払った。

エスト「うわあぁぁぁぁ!!」

それがムゲン魂のゴーストであっても、吹き飛ぶ威力は高い。

ゴースト「もう美しいかけらもない…。ただの恐ろしい魔物だ!!」

サファイアレヴィアタン「恐ろしい?失礼ね。私は世界一美人な神魔王よ!!」

と、口から強烈な水鉄砲を放った。その威力は地面を削るほどである。エストたちも反撃するが、あまりの素早さについていけない。

エックス「なんて素早さだ…」

らぁら「太刀打ちができないよー!」

バルバトス「ヘビだからかな…?」

ゴースト「ここは俺に任せて!!」

すると、ゴーストは空高く飛び、ガンモードのガンガンセイバーを使ってトリッキーな動きで攻撃した。

サファイアレヴィアタン「なっ…!!空を!?」

エスト「…そうか!サファイアレヴィアタンはいくら速くても空は飛べないよね!」

駒虎「さすが、AB型と言ったところだな」

ゴーストはサファイアレヴィアタンを誘導しつつ、かわし、攻撃をしかけた。あまりにも予測がつかないのか、サファイアレヴィアタンにも疲れが見えた。

ゴースト「よし、これでとどめだ!」

ゴーストは第2の殺神刀『ホムラヤタガラス』を握りしめ、その刀の先端で猛スピードで迫りくるサファイアレヴィアタンの腹部を貫いた。

ゴースト「命、燃やすぜ!!」

サファイアレヴィアタン「な、なん…で……うぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」

青い魔物は殺神刀の力により、その場で消滅した…。




サファイアレヴィアタンの力を失ったその魂はドレイクという肉体から離れ、青く輝く刀へと変わった。

ゴースト「これが、第3の殺神刀…」

駒虎「名前は『ポセイドンアテナ』だ」

ゴーストは第3の殺神刀、『ポセイドンアテナ』から神聖な力を得た。それはまるで清らかな気持ちになれるようなものだった…。








その頃、神魔王たちは……



カリス「ククク、第3の神魔王ちゃんが死んじまったらしいぜ?脱け殻を残してなぁ」

「フッ、ライアと同じだね」

カリス「次はお前の出番だから、スマートにやれよ?スマートにな?」

「スマート。ボクの力を見せてあげるよ、超次元マイスターご一行たち…」








登場人物紹介



仮面ライダードレイク

性別は男。9月2日生まれのAB型。
かわいい女の子のような口調と声が特徴の青年だが実は肉体を動かしている魂が女の子だったから。
ときどき荒々しい性格に豹変することも。


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■作者からのメッセージ
ゴーストさんのムゲン眼魂の音声ですが、うろ覚えのため、覚えているところだけにしました。ただ分からないと思うのでグレイトフルに変えるかもしれません。

あと、この小説のことですが、早めに完結する予定です。まあ、現場実習は忙しいというのは別ですけど(汗)
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