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HOPE HERO.tvei エピソード11『イナズマレジスタンス』
作者:モナカ   2016/10/28(金) 11:19公開   ID:zGBJcPhgj5o
ネクロムに操られたらぁらを無事救出したものの、カリスによりネクロムは命を落としてしまった。
さらに明らかとなる神魔王の歴史と彼らが選ばれた理由とは…!?



エスト「それにしても、なんで僕らが旅に出るんだろ?」

なぜ自分たちが旅に出なければいけないことに疑問を浮かべるエスト。するとトキニャンは静かに口を開いた。

トキニャン「駒虎の透視だ。何か関わってるかもしれないからね」

らぁら「駒虎さんって、女の子みたいな男の人…だよね?」

駒虎のことも気になり、彼のことがもっと知りたくなってきた。彼はメリケンヒルズで出会ったセーラー服にショートパンツに黒髪ロングヘアの美少年で、超能力が使える。しかしその経歴を聞いていない。

エックス「私も知りたい…。なぜ彼が私たちの前に現れたのか…」

「そんなに俺のことが聞きたいのか」

駒虎だった。仁王立ちのようなポーズだがそこがいいとか。

ゴースト「駒虎さん!」

駒虎「今日はお前らについていく。あいつらが来るからな」

らぁら「あいつら?」

らぁらは首をかしげた。

駒虎「かなり危険な集団だ。過去のことは後で聞いてやるから、俺を連れていけ」

エックス「あ、あぁ…」

五人は駒虎を連れていくことにした。



「あいつら、VFD学園の奴等についてくるようだな…」

「だがもう遅い。俺たちはお前のことを把握している…」






___鏡ノ幻想国


鏡の幻想国は田舎の風が吹くのどかな国だった。

駒虎「鏡ノ幻想国か…。ここは確か妖怪とヒーローどもが共存するところだったな」

ウィスパー「そんなことも知ってるなんてさすがですね〜!」

らぁら「でも、あいつらはいつ来るんだろう?」

駒虎「さあな。それより、ゴースト」

駒虎はゴーストの方に顔を向いた。

ゴースト「は、はい…」

駒虎「ここはお前の故郷だったな」

ゴースト「そうだけど…」

らぁら「えぇ!?ここ、ゴーストの故郷だったの!?」

ゴースト「う、うん…」

ゴーストは照れながら答えた。

エックス「そういえば、私もここを訪れてゴーストやみんなとよく遊んだ覚えがあるぞ」

バルバトス「俺は初めてだよ」

らぁら「私も!」

エスト「なんか似ているところがある気が…」

ウィスパー「あぁ、ヒーロー幻想国ですね!」

駒虎「…表世界の町か」

USAピョン「ん?表世界のことも知っているダニ?」

駒虎「まあな」

ゴースト「そうなんだ。あっ、あれは…」

歩きながら話しているうちに、寺のような建物と目が合った。

ゴースト「ここ、俺の家でもあった大天空寺だ!懐かしいな〜」

駒虎「確かお前は天空寺家の末裔だったな」

ゴースト「うん、VFD学園に来てからずっと、来てなくてさ…」

自分の居場所が懐かしいと感じたゴースト。その時、背後から何が来るような気配がした。

エックス「誰だ?」

駒虎「…さっさと顔を見せろ、イナズマレジスタンスのザコが」

らぁら「イナズマレジスタンス?」

「ほう、俺たちに気づくとはな」

現れたのは、ピンクの二つ結びをした人間と褐色肌の人間だった。どちらも駒虎ぐらいの年齢に見える。

エスト「ねぇ、この人知ってます?」

ゴースト「いや、見たことないけど…」

ウィスパー「あんた達何者ですか!?」

バルバトス「男女で来るなんて、ごく希だね」

「女扱いするなんて失礼だな。俺は霧野蘭丸、男だ」

と、ピンクの髪の少年は言った。

駒虎「で、この不細工野郎は瞬木だ」

瞬木「不細工なんて失礼だな。俺、こう見えて強いんだぜ?」

瞬木は挑発するような態度で自分に指を差した。

ウィスパー「あ、あの…まさか……」

駒虎「そのまさかだ。こいつらはイナズマレジスタンスという凶悪な集団だ」

そう言いつつ、駒虎は少年二人に視線を向ける。

USAピョン「じゃあ、こいつらは何が狙いダニ!」

霧野「決まってるだろ。クウガの息子の帰還させるためだ」

エックス「クウガの息子…!?」

エスト(クウガ!?まさか、あの伝説の英雄の!?)

駒虎「俺はクウガとは関係ない。俺は俺だ」

瞬木「またそんなこと言いやがって。お前のことは知ってんだよ」

エスト「ねぇ、ちょっと待って!そのクウガって、あの英雄のことでしょ!?」

瞬木「よく知ってるねぇ、みんなの笑顔を守ったあの英雄さんだろ?」

エスト「…やっばり!」

いつの間にかだが、エストの目付きが鋭くなっていた。しかし駒虎はクウガのことにも動じない。

霧野「さあ、俺たちのところに来てもらうぞ。ディープミスト!」

霧野は濃霧を起こし、エストたちを混乱させた。その間に霧野と瞬木は駒虎の両腕を掴み、拐っていった。

エスト「あ、あれ…霧が消えていく……。って、駒虎さんは!?」

エストたちが気がついた頃には、駒虎の姿は無かった。

らぁら「いない!」

エックス「あぁ、やはり拐ったか…」

ゴースト「許せない…!後を追おう!!」

バルバトス「でも、後を追うって…霧が邪魔して見えなかったんだけど?」

彼の言う通り、霧で何も見えなかったし、後を追うすべもない。

ウィスパー「…おっ!そうです!!」

と、ここでウィスパーがひらめいた。

エスト「なに?どうしたの、ウィスパー」

ウィスパー「ここはトキニャンに任せるべきでうぃす!!トキニャンなら透視能力を使えるはず!!」

トキニャン「あぁ、確かにそうするしかない」

らぁら「トキニャン、相変わらず神出鬼没だなぁ…」

エストたちはトキニャンの透視に任せ、駒虎の後を追うことにした。
のどかな町で急いで走る姿は野生の馬のごとくだ。

トキニャン「…近くにある!この中だ!!」

USAピョン「入るダニ!!」

彼らは謎の飛行船の中に入った。






駒虎「だから知らんと言ってるだろ」

駒虎は少年たちに囲まれ、検問を受けていた。しかし、彼は知らないというだけ。

「嘘をついても無駄だ。お前はな…」

その時…

エスト「駒虎さんっ!!」

エストたちが扉を強く開け、少年たちの前に現れた。

トキニャン「神童、三国、白竜、狩屋、鉄角、九坂…さくらに好葉などの女性もいるか」

バルバトス「そこも詳しいんだ」

神童「お前ら、何しにきた!!」

リーダー格の神童が彼らに振り向いた。

エスト「何って、駒虎さんを助けにきたんです!!」

ウィスパー「そーだそーだ!美少年を返せでうぃすー!!」

白竜「だからなんだ。お前らもこいつと関係があるのか?」

エスト「え、えっと…それは……」

白竜の言葉に戸惑うエスト。

らぁら「駒虎さんは、私たちの友達なんです!だから返してください!!」

狩屋「やだねぇ、彼はうちらの大切なもんですから」

USAピョン「それのどこがダニ!!」

ゴースト「俺達の仲間なんだ!!」

エストたちはなんとか説得するも、少年たちの耳には届かなかった。
その時、どこか黒い殺気が放ってきた。

「ククク…よぉ、雷門イレブンの小僧ども」

ウィスパー「ん…あぁー!?」

ウィスパーは殺気を放つ人物に目を丸くした。

エスト「え、何…なっ!!」

USAピョン「お前は!!」

殺気を放つようなオーラの持ち主は、ジバニャンを拐い、ネクロムのはかない命を奪った仮面ライダーカリスだった。

カリス「ククク、久しぶりだなぁ。駒虎のガキ」

駒虎「貴様、カリスだったか…」

駒虎はカリスの声を聞いて、目を細めた。

エックス「何か、因縁があるのか?」

駒虎「知らん。だが、こいつは危険な男だ」

ウィスパー「そんなの知ってますよ!ジバニャンを拐った人ですから!!」

カリス「そうだ!俺様がジバニャンを改造し、コマさんも改造した仮面ライダーカリス様だ!!」

エスト「それ何度も聞いた気がするんですけど…」

らぁら「ちょっと待って!なんかセリフが少し違うよ!!」

確かにカリスのセリフはさっきより少し違う。

ウィスパー「そうですよ!!ジバニャンにコマさんを改造したってどういうことです!?」

カリス「そう言うと思ったぜ、バケモノ!」

ウィスパー「むきーっ!!バケモノじゃなくてウィスパーじゃゴラァ!!」

カリスが化け物と言ったのでウィスパーが怒るのも当然だ。

エスト「コマさんまで拐うって、どういうこと…!?」

カリス「ククク、聞きたいか?聞きたいよな!?だったら聞かせてやるぜ!!どうして二匹の妖怪が改造された理由はなぁ…」

これはエストが裏世界に入る前のこと。カリスは表世界と裏世界を繋ぐ境界に入り、表世界へ。
そしてカリスはディケイドを気絶させ、連れ去ろうとしたところをエストたちと遭遇。エストに圧倒的な力を見せた彼は帰ろうとしたが、エストたちは諦めず境界に入った。
そこでジバニャンがカリスを攻撃したが、頭にしがみついた。
そして境界を出たその後、カリスはジバニャンを気絶させ、二人を改造室へ。
カリスは二人を洗脳もしないまま改造し、さらにコマさんを連れ去り、彼も改造した。

カリス「というわけだ!」

エスト「嘘だろ……」

エストはカリスの話を聞いて絶望しそうになった。
しかし次の瞬間、突然外から大きな足音が響いた!

ウィスパー「うぃす!?」

カリス「おっと、ちゃんとジバニャンとコマさんは連れて来てるぜ。良かったなぁ、エスト!!」

エスト「なんで僕の名前を!?」

カリス「フハハハ、そういうと思ったぜ!ちゃんと再会を喜ぶんだな!!」

と、カリスは去っていった。
彼の言うことを信じ、駒虎と共に外に出たエストたちは突如巨大なものを目にする。

エスト「う、嘘でしょ…二人とも……」

それは……




巨大な怪物と化したジバニャンとコマさんだった。

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■作者からのメッセージ
次は来週くらいに更新する予定です。もしかすると予定通りにならないことがあります。ご了承ください。
あとジバニャンはレッドJに、コマさんはマイティドッグになっています
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