斬月・真または第1の神魔王ミスティックセレニティを倒し、殺神刀を手にいれた。
そしてついに、残る殺神刀は…あと1つに。
6つの殺神刀を手にし、あとは日と奇跡を司る第0の神魔王を倒すだけだった。
しかし、第0の神魔王はまだ見つからないでいた。
斬月「ダメだ…どこにも第0の神魔王の気配を感じない」
斬月は透視能力で探したが、何も感じることは無かった。
ウィスパー「斬月様でもダメだったとは…。第0の神魔王って本当にいるんですかね」
エスト「うーん…あ、でも駒虎って人も気になるし…」
エストは最後の神魔王だけでなく、駒虎も気になっていた。
ディケイド「エスト、駒虎ってやつも気になるのか?」
エスト「うん…あの人、ただの人間じゃなかったし…」
確かにエストは駒虎が人間でないことは知ってる。だが、それは秘密にしなければならない。
らぁら「駒虎さんは超能力者だから普通の人間じゃないのは当たり前だよ。それに、駒虎さんが神魔王に関わってるわけがないし!」
ゴースト「だよね。あの人が神魔王な訳が…」
「いや、その可能性はある」
すると、エストたちのいるフリースペースにクウガが現れた。
エックス「クウガ校長!?」
なぜ校長先生である彼がいきなりここへ来たのか…?
クウガ「なぜ来たんだ!?って当たり前だよね。でも俺はどうしても話さなければならないことがあって来たんだ」
斬月「クウガ校長、それは…?」
クウガ「駒虎くんのことさ」
ウィスパー「駒虎さん?あぁ、女みたいな男の娘ですか」
バルバトス「てか男の娘は女みたいな男だから。日本語おかしいよウィスパー」
と、バルバトスが突っ込んだ。
USAピョン「でも、校長先生がここに来るなんて珍しいダニ」
クウガ「そうかな…えへへ」
クウガは照れそうに答えた。
エスト「そ、それより…駒虎さんについて知ってるんですか?」
クウガ「もちろん、知ってるよ。だって…」
らぁら「だって?」
クウガ「俺の息子だからさ」
………。
「「「ええぇぇぇぇぇ!!!?」」」
と、思わずクウガの言葉に凄く驚いた。
USAピョン「とはいえ、ミーもさっき知ってたけど」
ゴースト「だ、だから驚かないの!?」
斬月「私が思った通りだ。駒虎には仮面ライダーの血が流れていることが本当だったとは…」
ウィスパー「あ、あの…神魔王に関わるのはさすがにないですよね…?」
クウガ「関わっているよ」
ウィスパー「えぇーーー!!?」
またクウガの言葉にウィスパーは驚いた。
らぁら「ねぇ、どういうことですか!?」
クウガ「父親だから当然知ってるさ!ね、エストくん!」
エスト「みんな…ごめん。実は、駒虎さんのこと知ってたんだ」
エックス「しかし、なぜ駒虎という者が神魔王に関わるのでしょうか…?」
クウガ「ああ、それはね…」
クウガにまだ妻がいた時の頃。12月23日…天皇誕生日に2人目の男の子が生まれた。クウガは、まっすぐ突き進む虎のような人間になって欲しいと、将棋の駒と虎を合わせ、駒虎と名付けた。
しかし駒虎を生んでからすぐ、妻は帰らぬ人となった。クウガは駒虎を男手ひとつで育て、時には他の仲間たちと協力したことも。
駒虎はすくすくと元気に育ったが、生まれつき不思議な能力があると言われていた。クウガは心配になってきたのだが駒虎はその不思議な力、いわゆる超能力を上手く使いこなしていた。
しかし、駒虎が生まれて1ヶ月後、突然黒い仮面ライダーと謎の青年によって拐われてしまった。
クウガは悲しみ、妻と子供を失ったことによって心の穴はポッカリと開いた。
それから5年後、VFD学園の校長となったクウガは衝撃的な真実を知ることになる。
それは、妻に神魔王という謎の種族のDNAが紛れていたのだ。そして、そのDNAは彼の息子たちに引き継がれていたということ。
つまり、息子たちは神魔王の力を持っていることだ。
1人目の息子は大人になっているが、旅に出るという理由で家を出た。もしかすると、かつて出会った謎の青年は息子かもしれない…。
そして、神魔王の襲撃と共に長男と久しぶりに出会った。
幼い頃の面影は無く、黒くどろどろしたオーラを放っており、まるで別人じゃないかと思った。
クウガ「タクト…、タクトか!?」
タクト…恐らく長男の名前だ。タクトは黒いマントを羽織り、謎の仮面ライダーたちと共にセブンスワールド全体を襲撃した。
クウガも止めようと戦ったが、結局多くの犠牲者を出してしまった。
それからクウガは、神魔王を倒せる少年少女たちが来ることを待った。
それが、超次元マイスターエスト、ウルトラマンエックス、仮面ライダーゴースト、ガンダムバルバトス、真中らぁらだ。
彼らが殺神刀を手にいれたことにより、神魔王の驚異が弱まってきたのだ。
しかし、話によると、神魔王は最低1人残らないといけない。
神魔王がいなくなると世界は危機に陥ってしまう可能性があるからだ。
だから神魔王は全て消してはいけない。
そのことを知って、クウガは駒虎の無事を祈っている…。
クウガ「ま、こんなものかな」
ウィスパー「長いですよ…ホンマに」
ゴースト「まさか、神魔王が最低1人いないと世界に危機があるなんて…」
らぁら「でも、斬月・真さんは封印されちゃったし…。第0の神魔王の手がかりもないよ?」
クウガ「いや、俺は第0の神魔王のことは知っている。第0の神魔王は、二人いるんだ。俺の1人目の息子、そして、もう一人は2人目の息子。駒虎だ」
ウィスパー「ええぇぇぇぇぇーーー!!?」
らぁら「駒虎さんが、第0の神魔王!?」
と、驚いているエストたちだが、さっきの話を忘れている気がする。
だが駒虎が神魔王の血を継いでいるならおかしくない。
エスト「じゃあ、どうすればいいんですか?」
クウガ「…よく聞いて。
タクト…上の方の息子はこの裏世界セブンスワールドを思うがままに変えようとしている。カリスに別の魂を憑依させたのも、他のライダーたちも神魔王の魂に変えたのも、全て彼がやったことだ。
でも、その神魔王はいない。今度は彼一人でこの世界を変えようとしているかもしれない。
その時は、絶対止めて欲しい。
これが、最後のミッションだ」
エスト「はい!」
らぁら「かしこまっ!」
エックス「分かりました。世界のためにも!」
ゴースト「俺たちが、奴を止めてみせます!」
バルバトス「あいつの勝手にはさせたくないし」
クウガ「ありがとう、みんな。あと、駒虎も探して。その時に、お父さんが探しているって伝えて!」
ウィスパー「うぃっす!」
USAピョン「ダニ!」
斬月「分かりました」
こうして、第0の神魔王と駒虎の真実を知ったエストたちの、最後の戦いが始まろうとしていた。
しかし、ここから真の驚異が迫る……
おまけ
ウィスパー「あの…どうしてトキニャンになったのですか?」
斬月「あぁ、私は力尽きた瞬間、魂のまま妖怪の国に運ばれた…。そして目を覚ました時には亡霊ネコになっていた」
コマさん「もんげ〜〜〜!!」
斬月「エンマという男いわく、過去のことと正体は隠したままにしておけとな。ちなみに亡霊ネコにしたのは、当初ネコ妖怪というものが人気だったからだ」
ジバニャン「だから亡霊ネコなんだニャン」
登場人物紹介
仮面ライダークウガ
性別は男。3月18日の魚座でO型。明るく優しいVFD学園の校長で既婚者。
二人の子供がいるが、二人とも神魔王の力を持っている。
みんなの笑顔を守るために戦っていたという。
好きなものは笑顔。嫌いなものは難しいことと人が死んでいくこと