ここは全年齢対応の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

HOPE HERO.tvei エピソード2『神魔王と殺神刀』
作者:モナカ   2016/10/01(土) 17:59公開   ID:COZNiNEzsfI
エックスとゴーストに出会ったエストは、彼らが通うVFD学園に案内された。しかしんダンジョンシステムに入り、そこでらぁら、ガンダムバルバトス、そして謎の亡霊ネコ・トキニャンと出会う。
さらにエストは新たな力を手に入れたが、なんとトキニャンはここはセブンスワールドという裏世界だと言う。



トキニャン「セブンスワールド。キミはここにトリップした」

エスト「セブンス…ワールド……ってなに?」

表世界でこれまで暮らしてきたエストは当然そのことを知らなかった。

トキニャン「さ、さすがに初耳か」

エックス「彼は表世界の民だからな」

トキニャンはセブンスワールドについて説明した。
日星は、表世界と裏世界がある。裏世界はセブンスワールドと呼ばれ、表世界はアルカナワールドと呼ばれている。それを繋がっているのは、白黒の扉、いわゆる禁断の扉と呼ばれるものが表と裏の世界が繋がっている。だが表世界の生き物が裏世界へ辿りつくと二度と戻ることは出来ず、裏世界の生き物が表世界に入ると歴史そのものが変わってしまうらしい。

エスト「そんな…僕、もう戻ることは出来ないの?」

トキニャン「ああ、残念だがこのまま戻ることは出来ない。だが、ひとつ願いを叶える方法がある」

エスト「えっ!?なになに!?」

トキニャン「それは……」

その時、白い煙がもくもくと現れ、エストたちを包みこむ。

エスト「な、なに!?なんなの!?」

バルバトス「タイムリミットじゃない…でも、誰かがやったかもね」

エックス「トリン理事長か…!?」






煙が晴れた後、エストたちの入っていたカブセルの扉が開いていた。どうやら誰かがダンジョンシステムを解除したようだ。

らぁら「あれ…?なんで私たち…」

エスト「ここは…」

辺りには見知らぬ生徒たちが集まっており、なぜか青い仮面の男と鳥のような姿をした神秘的な雰囲気の生き物までいた。

ゴースト「あ、マコト兄ちゃん…」

ウィスパー「あの、誰に言ってます?」

「俺だ」

すると、青い仮面の男が近づいてきた。ゴーストを無理矢理起こし、さらに他の生徒たちもエストたちを起こした。

エスト「あ、ありがとうございます…」

「全く、知らない奴まで…」

エックス「ああ、スペクター。彼は我々が探した星の戦士だ」

「彼が?俺たちが見た超次元マイスターは正義の心を持つ者などいなかったはず…。なのに、なぜ彼が正義の心を持つ超次元マイスターであると思うのですか?」

スペクターと名乗る仮面の男はエックスに尋ねる。

エックス「表世界にいたんだ。このエストという超次元マイスターがね」

スペクター「何を…?」

ゴースト「本当だって!さっき星の力を見たんだもん!」

しかしスペクターにとって超次元マイスターが正義の心を持つなど信じていなかった。そこで、スペクターはエストに問う。

スペスター「エスト…か?お前、本当に超次元マイスターで俺たちと同じ正義の心を持つヒーローなのか?」

エスト「も、もちろんだよ!だってどっかの法王様を救ったんだ…」

ウィスパー「ちょっとエストくん!!それは禁句でうぃす!!」

と、ウィスバーがエストの話を塞き止める。

ゴースト「まあ、とりあえず…本当にいい超次元マイスターなんだ」

スペクター「いまだに信じられないな。それより、理事長が来てくださっている」

すると、鳥のような生き物がエストたちの前に現れた。その姿にエックスは目を丸くした。

エックス「ト、トリン理事長!!」

エスト「理事長さん!?」

ゴースト「トリン理事長は、俺たちの成長を見守る賢者でもあるんだ」

らぁら「このおじさん、トリン理事長って言うんだ…」

その時、らぁらの言葉を耳にしたスペクターが手を出す!

スペクター「VFD学園校則10条!目上の人や教員に対して無礼なことを言わない!」

らぁら「うぅ…」

スペクターはらぁらの額に校則チケットを貼った。

ゴースト「あ、らぁらはまだ名前を知らなかったか…」

バルバトス「エスト、あれは校則チケットと言って校則破ったやつには貼られるんだ。あと校則チケットが100集まったら罰があるし、1000になったらプラチナ校則チケットを貼られるってさ」

エスト「へ、へぇ…」

エックス「それより理事長、なぜ貴方がここに?」

トリン「すまない、だが用事があるためにここに来た」

ウィスパー「で、用事があるっていうのは?」

トリン「エックス、ゴースト、バルバトス、らぁら、そしてエスト、ウィスパー、君たちだ」

ウィスパー「えぇ!?私も…!?」

トリン「校長先生も待っている。来たまえ」

エストたちは、トリンという理事長の男に呼ばれ、今いる部屋を出た。




___校長室



校長室へ来たエストたち。前には校長先生らしき人物が座っているが、その正体は見えず、後ろに向いていた。

トリン「校長先生、連れて来ました」

「ご苦労様」

校長らしき人物はトリンに感謝しながら言葉を返した。

エスト「この人が校長先生…」

らぁら「うん、あたしも会ったことがあるけど、顔は見ていないんだ」

ウィスパー「あの、エックスさんは見たことがあるんでしょうか?」

エックス「いや、実は私たちも見たことがないんだ」

エスト「それより、なんで僕たちを呼んだのですか?」

エストが尋ねた。なぜ偶然禁忌ノ森で会った彼らが集まったのか、聞きたかったからだ。

トリン「校長先生は君たちを特別な存在であると思っているからだ。私にもわからないが、ある伝説を信じているかもしれない」

ゴースト「その伝説って?」

トリン「それは、殺神刀の化身と呼ばれる神魔王たちだ」

らぁら「神魔王?」

トリン「それは…」

「それはあの子に聞いてみたらどうかな?」

トリン「ですが…!」

「あの子だって知ってることだってあるよ」

トリン「…分かりました。もう来てもよいぞ、USAピョン君」

すると、黄色い宇宙服を着たウサギらしき妖怪が現れた。

らぁら「わぁ!可愛い〜!」

「ダニ!」

ゴースト「ダニ!?」

バルバトス「何あいつ…」

トリン「紹介しよう。今日から君たちの力となる、メリケン妖怪のUSAピョンだ」

USAピョン「ミーはUSAピョンダニ。今日はユーたちとお世話になるダニ!」

どこか元気そうなUSAピョンだが、なぜかバルバトスは気にくわない顔をしていた。

バルバトス「あのさ、あんた本当にウサギ?」

と、口に出すバルバトス。

USAピョン「いや、違うダニ。ミーはもともとフェレットだったダニ」

バルバトス「じゃあなんでウサギみたいな外見なの?なんか全然センスない」

USAピョン「そ、それは仕方ないダニ!」

仕方ないというUSAピョンだったが、バルバトスの辛口はまだ終わってなかった。

バルバトス「てかあんた、宇宙服着てるくせに、本当に宇宙のこと全然知らないじゃん。これでUSAってつけてるなんて、…ダサッ」

と、バルバトスが傷つくようなことを言った瞬間、USAピョンはついにブチギレた!

USAピョン「テメェ…!!」

『ベイダーモード』

USAピョンの可愛い顔が黒い顔に赤い線目となり、銃を手に持つといきなり乱射してきた!

USAピョン「ダニーーーッ!!」

「「うわぁぁ〜〜〜!?」」

トリン「と、とりあえず落ち着け!USAピョン君!」

トリンの声にUSAピョンは気づき、やっと落ち着いた。

USAピョン「もう、なんダニ。あのガンダム…」

エックス「すまない、バルバトスは困ったやつだからさ」

バルバトス「てかこいつ…」

ゴースト「もういいって!」

トリン「と、とにかく話を戻すぞ。いいかな、USAピョン君」

USAピョン「わ、分かったダニ…。えーと、この世界は殺神刀の化身と呼ばれる神魔王が支配する世界になりそうなんだダニ。このままだと裏世界は神魔王たちによってめちゃくちゃになるダニ!」

ゴースト「し、神魔王!?確か、白いアーマードライダーが言ってた!」

エスト「ア、アーマードライダー!?」

ウィスパー「この世界にもいるんですか?」

らぁら「あ、その人あたし会ったことがある!」

USAピョン「しかも、その神魔王は神より強い力を持っており、神さえ殺してしまうことも可能なんダニ!」

ウィスパー「えぇー!?そ、それじゃあ太刀打ちが出来ないじゃないですか!」

エスト「ねぇ、その神魔王っていくついるの?」

USAピョン「神魔王は全部で7人いるダニ。まず、慈愛と誕生を司る月の象徴である第1の神魔王、灼熱と審判を司る火の象徴である第2の神魔王、水流と知性を司る水の象徴である第3の神魔王、自然と力を司る木の象徴である第4の神魔王、雷鳴と支配を司る金の象徴である第5の神魔王、地獄と破壊を司る土の象徴である第6の神魔王、そして全てが謎に包まれている日の象徴である第0の神魔王…。
特に第6の神魔王は非常に危険とされているダニ」

エックス「しかし、神魔王は殺すことが出来ないのか?」

トリン「もちろんだ。だが君たちのような特別な力を得た者だけが倒せることが出来る。
そして、その鍵を握るのは……真中らぁら、君だ」

らぁら「え、あたし!?」

ウィスパー「でも、私の妖怪パッド…」

と、不安そうにウィスパーは妖怪パッドを出す。

トリン「ちょうどよかった。この妖怪パッドが私が預かろう」

ウィスパー「あ!ちょっと!」

トリン「安心しろ、裏世界にも対応するシステムを入れるだけだ」

USAピョン「ミーも妖怪パッド持っているダニが…。まあとにかく、ユーたちには殺神刀と神魔王についてのことを調べるため、そして世界を救うために旅に出てもらうダニ!」

エックス「わ、私たちが…!?」

ゴースト「旅に!?」

しかし、彼らは学園の生徒だ。それに、エックスは生徒会長である。これから学園がどうなるか心配するのも当然だろう。

エックス「しかし、私は生徒会長です。ここを置いて旅に出るなど…」

トリン「エックス、気持ちは確かだ。だが、生徒を守るのが生徒会長のやること。それは、神魔王を止めることだって同じだ」

エックス「…分かりました。ですが、学園のことは貴方にお任せしましょう」

トリン「ああ、今後そうしておく」

バルバトス「呼ばれたってことは、俺も行くんだよね?」

USAピョン「そりゃもちろん、特別な力を得る可能性があるから当たり前ダニ!」

エスト「分かりました!この僕たちが、必ずしも世界を救います!!」

トリン「…頼んだぞ」





それから翌日、ウィスパーの妖怪パッドは裏世界のことも詳しく分かるようにアップグレードされ、エスト、エックス、ゴースト、バルバトス、らぁら、ウィスパー、USAピョンの旅が始まる時が来た。

「生徒会長ー!」

「ゴーストも頑張れよー!」

ゴースト「みんな、ありがとう!絶対帰ってくるからね!」

バルバトス「神魔王とか知らないけど、全て終わったら帰ってくるよ」

エックス「学園のことはトリン理事長に任せておいた。君たちに神魔王の侵害を触れさせないように私たちは戦うよ!」

らぁら「頑張りかしこまー!ほら、エストくんも!」

エスト「あ、うん…」

ウィスパー「ほらほら〜。かつて表世界救った英雄でしょ?」

エスト「わかったよ…」

エストは深く息を吸って、吐き、ありったけの大きな声を出した。

エスト「みんなー!!僕が必ず世界を救ってみせるからー!!」



そして、ついにエストたちの運命が変わる冒険が始まった!








〜登場人物紹介PART2〜



トキニャン

性別は男。誕生日は不明で血液型はO型。
突然現れた亡霊ネコだがなぜか天使のような姿をしている。真面目で冷静で心優しい性格。
好きなものはココア。嫌いなものは争いごと


USAピョン

性別は男。誕生日も血液型も不明。
メリケン妖怪でウサギのようでウサギじゃない小動物。強気で怒りっぽいが実はさみしがり。
好きなものはハンバーガー。嫌いなものは陰口


仮面ライダースペクター

性別は男。9月6日の乙女座でAB型。
VFD学園の風紀委員長を務めるゴーストの幼馴染みで、クールで合理的。
ルールには非常に厳しく、破ったものには校則チケットを張る。
好きなものはもんじゃ焼き。嫌いなものは不良

■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
いよいよエストたちは冒険に行きます。でもエグゼイドがこれから活躍するので、更新が遅くなったりします。
それでも大きな心を持って今後の活躍をお楽しみください。
あと、本当にエグゼイドさんの活躍が楽しみであると、龍騎のDVDを全部みました。
テキストサイズ:9506

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.