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同好会の奇妙な冒険 第一話 今答えが見つかるのなら
作者:キラくん・フリーダム   2017/11/06(月) 00:59公開   ID:YTWupaqQJxI
このわけの分からない世界に来て一夜が過ぎた
結局のところ全員が全員いわゆる異世界人であり
ここが何処なのかも何故来てしまったのかも分からないまま…
いや一つ分かった事があるそれは、ここには昨日の様な危険生物がいるという事
当然ながら警察も見当たらない上携帯も圏外状態のままで使用は不可能

「おはよう御剣くん昨日はよく…眠れるわけないよね」

元気よく挨拶をしてくれていた雨野くんも申し訳なさそうにそう言う
こんな状況でぐっすりと熟睡できるわけはない
それは雨野くんも他のみんなも同じだろう辺りには昨日の様な妖怪がいるのだから
それでも日の番と妖怪の警戒をしてくれたジョースターさんよりは休めた
本当に彼には感謝しなければいけない彼がいなければ即ゲーム―オーバーになりかねないパーティーなのだから

「おいおい俺の事も忘れないで欲しいな」

ジョースターさんを見る刃の後ろから折原さんが不意に声をかけられる
こんな状況の中で常に余裕を持った優雅な彼の立ち振る舞いに
ある意味でジョースターさん以上に頼もしさを感じつつも不安も掻き立てられる
しかし無い知恵を絞るのは無意味と言う物と納得したとことに

「ほら御剣君。朝食にしましょうこれからの事もあるししっかり食べないと」

「おい天道 昨日の妖怪の残りが見当たらないぞ?」

メンバーに声をかける天道さんに昨日の残りの事を聞く上原だが僕も気になり
昨日の材料分解体したのジバニャンの残りを縛って吊るしておいた木の所に行くと
縄が斬られてジバニャンの姿は消えていた
折原さんの見つけた血痕の後から縄を斬って逃亡したと僕らは結論づけ
周りの木になっていたリンゴに似た木の実を集めて食事をとる事にするも
すでに兵糧的にも自分達が追いつめられている(誰に?)事に気付く

「こうなったら街に行くしかないよね。そこで情報収集や初期装備を整えて」

「って雨野よ〜ゲームみたいな状況だけどゲームじゃないだぜオイ」

能天気な雨野くんの言葉に上原が両手を広げて呆れる様に
ツッコミを入れているよく見ると天道さんの様子がおかしいが
おおかた雨野くんと似たような事を言おうとしていたのだろう
二人は本当にゲーム脳をしているが、紛れもなくこれは現実である
当てもなく歩いて先に何もないような事は避けたいが、考えても始まらないと

「よっしゃまずは僕がこっちに行ってみるでぇ」

「お〜亜玖璃も亜玖璃も行ってみるよ」

ここで理性が蒸発したような馬鹿が二人根拠もなく旅立ちを始めようとしていると
流石に御剣と亜玖璃の二人では速攻で死亡フラグを回収する事になるだろう
その時少し離れた所で地面に着目していた臨也が目聡く何かを見つけたらしい
駆け寄って来たジョースターと馬車が走って行った後だと言う
この通りを通る馬車ひいては人がいる事に安堵を覚える一行だった
この世界の住人かはたまた自分たち同様の異邦人かは分からない

「ひょっとして騎兵型のモンスターかもです」

このワカメの一言に一瞬にして空気が重くなるも良い知らせが続くもので
向こうから白地に青いシマシマ柄の服を着たふくよかな男性が乗る
馬車がこちらに向かってくるのが目に入ると僕らは一様に「おーい」と
声を上げながら両手を振って自分の存在をアピールすると相手も気付いたらしく
馬車を止め降りて来てくれるが

「おやおや随分と軽装の冒険者さんで、しかし運がいい。どうですこの鋼の剣など」

馬車のおじさんトルネコさん武具を扱う商人だったらしく
刃達一行を軽装のうえ武器を失った冒険者と勘違いしたまま商談を始めようとする
もっとも同好会メンバーも折原達も金を持ち合わせてはいない
正確に言えば【ここで使える金】だが、兎に角一行は刃達は事情を話しまた聞く事にした
通りかかったのが善良なおじさんだったおかげで彼の街まで同乗させてもらえた

「ええ そうなんですよ いきなり森の中で僕達ジョースターさん達がいなかったら」

「ほんとうだよ 誰が亜玖璃を まぁ佑も一緒だからまあいいけど」

「なるほど皆さんも異邦人でいらっしゃると……いや〜私も何ですよ」

雨野くんが事情を話していると亜玖璃さんが不満を漏らしていたら
トルネコさんも僕らと同じだと言うが彼は3か月も前からここにいるらしい
しかしながら馬車が向かう先であるロートと言う街で店を構えて暮らしていると言う
突然わけもわからない地に連れて来られたにもかかわらず店をかまえるに至った
トルネコさんの商才と手腕には僕達だけではなくジョースターさんも驚いていた
トコトコと馬車はロートと言う街に向かって走っている
そんな中でお礼としてかジョースターさんはトルネコさんと運転を変わっていると
トルネコさんは荷台の方に来るなり丸腰だった上原にこん棒を、そして雨野くんにヒノキを棒を
プレゼントしてくれた確かに立派とは言い難いが、これで身を守るのには役に立つ
それに鋼の剣は強力かもしれないが結構な重量で扱いは困難そうだ

「じゃあ みなさん馬車が妖怪に襲われたらそれで迎撃してくださいね」

感謝の言葉を言おうとした時にボッソとトルネコさんが言う言葉に
只より高い物はないと実感するに至ったが、トルネコさん曰くそう強力な物はいないらしい
装備をと整えていれば大丈夫だと言うが……不安がいっぱいだった




ーーーロートーーーーー

ところ変わって同好会一行の目的地である街ロート
そこではこの街一番の、武具道具専門店で働く……遊んでいる少女がもう一人の店員に
声をかけるチャイナ服に日傘の少女は日には灼けておらず色白の可愛い少女だった

「そろそろあのデブが帰ってくるネ 銀ちゃんも一緒にメシでもたかるアル」

そう言うとお腹をさすりながら屈託のない笑みを少女はうかべた










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■作者からのメッセージ
ど〜も〜キラくんです
前回の初投稿から続きを書きました
森の中でトルネコさんに出会い馬車に乗りました
前回で便利に能力には目覚めない方向で考えてましたが
道具は使うのはありかと思ってます。
景太はベギラマを使った×
景太は雷の杖を使った○
……今後はその方向で行こうと思ってます

ーキャラクター紹介ー
(ここでは作中の立ち位置などを紹介)
ゲーム同好会メンバー
雨野 景太(ゲーマーズ)主人公の親友、準主人公
天道 花憐(ゲーマーズ)景太の彼女で主人公にとって尊敬できる友人
星ノ守 千秋(ゲーマーズ)主人公とは友人の友人でしかないワカメと呼ばれている
上原 祐(ゲーマーズ)それなりに仲は良いがそれなりゲス原が内では定着している
亜玖璃(ゲーマーズ)主人公にとって景太の次に仲がいい
折原臨也(デュラララ!!)情報屋で主人公は信用しているが信頼はしていない
ジョナサン・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)本物の紳士であり頼れる
トルネコ(ドラゴンクエストW)とても善良なおじさんだが守銭奴的一面もあり


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