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マブラヴオルタネイティブ-フォーアンサー
【第弐十参話】進化する戦術機 二人の零
(マブラヴオルタネイティブ×アーマードコアフォーアンサー)
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モニターに映し出されたのはシィカリウスだった。
モニター左側には機体の詳細が。モニター右側には幾度も行われたA-01との模擬戦の映像が流れている。
「この機体はコイツがもたらしたまったく新しい技術の産物。機体名はシィカリウス。
この機体のブースターやあの瞬間的な加速、所謂クイック・ブーストの技術を組み込んだのが・・・」
再び画面が切り替わり不知火が映し出される。映像は先ほど見せられたもののクイックブーストを使っているシーンの繰り返しだ。
「この新・不知火よ。名前はそうね・・・プロトタイプ・ネクストとでも名乗っておきましょうか?」
「いや、その名前はやめたほうがいい」
「なんでよ?」
「向こうの世界で00-ARETHA《アレサ》ってのが居たんだが・・・確かに強いけど…乗ったら死ぬ、そんな最悪の遺物だった」
「そう・・・まぁいいわよ名前なんて」
「あの…話が読めないのですが…」
「ここまで話してまだ分からないなんて本当ににぶいわね、まりも」
「俺は何となく分かった気がするけど聞きたくない」
「数日後、これをA-01の不知火全機に導入する。そのとき全員に扱い方を教えるのはまりも、アンタよ!そしてその時の為にキャエーデ、やり方は問わないから扱い方をアンタが教えなさい」
「ちょ、待って夕呼…」
反論しようとするがそれを遮るように…
「あ、アンタのコールサインはヴァルキリー0よ。キャエーデが0《ヌル》でアンタが0《ゼロ》。これで想像付くと思うけど2機編隊《エレメント》も二人で組んでもらうからね」
「おい待て香月!俺は単機での戦闘がメインだから2機編隊での戦闘とかできんぞ!?」
「慣れなさい!」
「はぁ!?」
いつも以上に無茶を言う香月。しかし上官で依頼主である人物からの命令だ。
無視するわけにもいかない。
こうして数日間、キャエーデ=スペミンフィーメン中尉と神宮司まりも大尉の、地獄の様な特訓が始まるのだった。

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作者: 首輪付きジャッカル (ID:********)
投稿日:2012/12/17(月) 03:36
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