■一覧に戻る
■別話を閲覧する
■感想を見る・書く
彼方がいます―NARUTO暁― 
約束
(NARUTO)
天地橋に着いたリヨは夜の中一人で静かに人を待っていた。
来てくれるかな…
そんな不安を胸に抱いてリヨは待ち続けた。
すると、満月を背景に大きな鳥のようなものがこちらに向かって飛んできた。
その大きな鳥はリヨの前に降り立った。そしてその鳥の主人が降りてきた。
「待ったか?うん?」
まさか本当に来てくれるとは思わなかったリヨは驚きを隠せずにいた。
「……………ぇ、ぇ、ウソ…」
「久しぶりだな、うん。4年振りか…」
「……デ…イ…ダラ………デイダラ?」
「オイオイオイ、約束覚えててここに来たんだろ?約束した当本人を忘れるなんて、そりゃないぜ…うん。」
「…だって、本当に…デイダラ?」
「ああ…オイラだ。」
しかし今までの不安は消えたリヨの頭には疑問が浮かんできた。
何のために約束したのだろぅ……―――?
「じゃあ行くか、うん。」
「ぇ…何処に…?」
「『かぐやリヨ』を連れて来るってのが我が組織暁リーダーからオイラに下された今回のノルマだ!うん!!」
…え?!!ちょい待ち!こちとら全然了解というものをしてないんですけど…???
「え?え?ちょっと…??」
リヨはデイダラに強引に鳥の上に乗せられた。
大きなデイダラの芸術作品はリヨという名の少女を乗せて夜空に羽ばたいていった




「ぅわぁ……すごぃ……」
リヨの目に映っているのは里のあちこちの建物から漏れる明かりをそのまま映した海だった。それがあまりにも美しくてリヨは感激した。
「綺麗だろ?うん?…ま、オイラの芸術の方がずっと良いけどな…うん。」
「…あのさ、暁ってあちこちの里で騒がれてる『ヤバイ組織』だよ…ね…?;」
「うん? あぁ、うん。そうだけど。」
「やっぱ待ったァァ!!なんであたしがその組織まで行かなきゃならないの???」
「え?オイラだって詳しくは知らないからな…うん。リーダーに聞け。」
「イヤ!!今すぐ降ろして!!何で犯罪者の集まりと顔合わせなきゃいけないの!!?とにかく降ろして!!お願い降ろしてェェェェ!!!!」
リヨは必死にせがんだ。これで帰って来れなかったらどうしようと思ったからだ。

そんなことをしているうちに暁のアジトに着いてしまった……―−−
作者: 伊予 (ID:********)
投稿日:2008/09/29(月) 21:12
閲覧数:14542
BYTE数:1 KB (871字)

■作者からのメッセージ

<<前話  目次  次話>>

■感想を見る・書く
■別話を閲覧する
■一覧に戻る