Release 0シルフェニアRiverside Hole

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■154 / 1階層)  悪魔の進出
□投稿者/ 雷鳴 -(2005/02/17(Thu) 03:03:54)
    2005/04/23(Sat) 22:30:00 編集(投稿者)

    これは・・・何処だ?
    頭の中には『この世界ではお前はもう死ぬ。』という
    台詞が頭を回っている。
    『術者』
    なんだ?それは・・・ゲームの中の世界じゃあるまいし
    でもこの状態からして冗談とは思えない。
    「哀れだな。お前」
    後ろから低い声が聞こえてきた。
    だれだ!こんな所にいるやつは!といわんばかりに正平は目を見張った。
    そこにイるやつやつは何処をどう見てもセラの姿であった。
    「なんだ、お前か」
    ホッとため息をついた正平であったが・・・
    「バカヤロウ!誰に向かってくちきいてんだてめー!」
    気が遠くなるほど、大きい声で精一杯怒鳴りやがった。
    目を丸くしてみている正平だった。
    ぽかんとしている正平を見て妖精は少しトーンを下げて言った。
    「ぁまだ言ってなかったっけか?今日からお前を術者にするためにシゴク!俺はお前の師匠ってとこだ。因みに名前はソン。セラと同類の妖精だ」
    男の妖精も居たんですカー(汗)

    一時間後にはもう始まった。
    「違う!そこはそうじゃなくて・・・」
    (やめてくれよ・・・)
    正平はしみじみ思った。
    こんな野太い声で離す妖精なんかと一緒にいたくねー
    「バカヤロウ!今、他の事考えてたろ!」
    怒号が飛び交うこの場には二人しかいない。
    何でこんな時にかぎって俺の周りに人がいないんだよ。
    っていうかこの辺・・・人いねえよな・・・
    「よし、やればできるじゃないか。お前も後1年で半人前にはなれるな・・・きっと」
    ってことはこんなことを2年も続けるんですカー!?
    心の中ではこの声が木霊し何度も鳴り響いている。
    「今日の練習はここまでだ。きっちり復習して置くように・・・」
    本日の仕事終了ーこの気持ちが爽快感を与える。
    うつむき加減に道を歩いていくとそこには不思議な少女が立っていた。
    少女の持っているものは全て凍っている。

    ここは何処だー?
    そんな疑問をもちながら歩きつづける。
    少女の視線は正平へくぎ付け。

    目を見ただけで物を凍らせそうな目
    冷たい目。悲しそうな目。恐怖を知っている目。
    皆に嫌われる目をしていた。

    彼女のもっているものは全て色素を失い
    輝きをも失っていた。

    その目が正平を見つめそこから視線を外さない。
    こちらへ歩み寄ってくるではないか。
    (待てよ・・・俺狙われてるけい?)
    正平はあわてて駆け出した。
    (まさかな・・・)
    と思いつつ。狙われてるんだったらもっと怖い物が来るはずだ・・・
    ってか追われてないしと振り返ってみるといた
    そこには黒ずくめの男たちが。
    (関係ないか・・・からまれないように早めに帰ろう)
    と振り返って前を向くと今度こそいた。
    氷の少女が。
    「私たち、トモダチ。ダカライッショニアソブ」
    初対面でございませんかー!?
    心の中ではそんな悲鳴をあげながらも腰を抜かしてしまい
    動けない。否、逃げられない。
    後ろには黒ずくめの男が並んで立っている。
    通せんぼを行っているかのように。
    (この街では住んでいけねぇ)
    「ハヤク、コウエンヘイクノ」
    片言の日本語で彼女は尚も続ける。
    「ハヤクコイッツッテンダロウガ!!」
    怒号へと代わる。その途端道端は凍り、電灯の電球は割れ。辺りの町並みには冷たい風が吹いた。

    えっ?
    道端と同じく正平の背筋が凍った。
    何が起きたんでしょうか?
    キョロキョロと周りを見回す。
    回りのひとはなにも不思議には思ってないようだ。

    「ちょっと待て。俺はお前の事は知らない。お前も俺のことは知らないだろ?」
    尚も歩み寄りながら少女は言う。
    「ちがう。違う。チガウ。チガウ!!!」
    「違わないよなにも。」
    「アアアアアァァァァァァ!!!」
    (こんな時は致し方ない。アレを使うしか・・・)
    術式のポーズをとる。
    それは、まだ魔術を使った事のない新人魔術師そのものであった。
    「ハァァァァァァ!!」
    ボン!
    力の加減の出来ない正平の腕が轟音を鳴り響かせた
    (なっ・・・畜生・・・)
    同時に正平の腕からは炎が放たれ凍った町は蘇ってゆく。

    黒い煙を出した右腕
    あの先生のとこかなくちゃなんねいのー?
    と少し嫌気がさす。
    その時正平の目には少女が止まった。
    藍色のセーターに黒いスカート
    その姿は制服だとすぐに見て取れた。
    そう、少女は色素を取り戻していた。
    「だいじょうぶですか?」
    少女が駆け寄ってくる。

    え?ちゃんとした日本語になった?
    「あの・・・やっぱりこうなったのは、私のせいですよね?」
    少し困った表情で少女は尋ねる。
    「ええまぁ・・・」
    正平の頬が赤くなった。
    「じゃあ俺帰るからな」
    「ちょっとまって下さい。私がその腕治療します。」
    えぇー!?そんなことされてもメイワクなだけですが!?
    最初はずっと断っていた正平だがしつこい少女に治療してもらう事となった。
    「名前はなんていうんですか?」
    にっこりと微笑み正平に尋ねる。
    正平はポっと頬を赤らめそっぽを向く。
    「名前を聞くときは自分から名乗りな。」
    そっと呟いた。



    雷鳴です;;
    前回の宿題まだ出来てません。
    難しい^^;
    今回は昔からためてた物をかかせていただいたのですが、
    展開が早いですねー。原稿30枚ぐらいで終わってしまいそうです。
    ので(一休み(マテ
    これからすこしずつ余計な物を入れていこうかと。
    余計な事を入れるためには少し(実際にはかなり)勉強が必要な雷鳴です。
    でわでわ〜♪
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