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■269 / 4階層)   『魔』なりし者 第二話C
□投稿者/ RX -(2006/05/13(Sat) 23:25:39)
    教会の中に入ると外見どおり中は寂れていた。
    古ぼけた机やオルガン
    ところどころ破けている絨毯
    しかし、そんな状態なのに一種の爽快感がある空間だった。

    その中央、大きな十字架の下で神父服を着た大柄な男性がひざまずいている。
    時折彼のつぶやく言葉が聞こえる。

    「偉大なる神々よ。われら許されざる子らに大いなる祝福を・・・」

    近づくと神に熱心に祈っているようだ。
    邪魔するのも悪いと思い終わるまで待つことにする。

    「おお、偉大なる母よ。
       恵まれぬ我等に祝福を。
        特に孤児たちに、いや主に孤児たちに、っていうか孤児たちに。
         金持ちには神の怒りを!!
          ついでに我が教会にもっと祝福を!!」

    (は?)

    思わず口が開いて目を大きく開いてしまう。
    ・・・こいつほんとに神父か?

    「おお、全能なる神よ!!
      私に髪とお金と嫁を下され!!」

    最後の方は涙ながらに絶叫している。

    (・・・どうやら入る場所を間違えたようだ。)

    くるりと反転しナナシを引き連れて出口めざしてGO!!

    「おや?なにかごようですか?」

    反転した俺の眼前にさっきの神父の分厚い胸板が飛び込み、

    「のわぁ!!いつの間に回りこみやがった!?」

    と、思わず大声で叫んでしまった。
    その俺の質問に神父はやけに高い笑い声で

    「HAHAHA、神への愛と歳の功かな?」

    と、のたまいやがった。

    (・・・いけないこいつは変人だ、
             それもとてつもなく!!)

    さっさと依頼を片付けてナナシとともにここから去ろうと思った
    (流石にこの変人にナナシを預ける気にはなれなかった。)

    「いやぁ、ここにカスター神父が居られると聞いて来たのですが・・・、
             どうやら不在のヨウデスネ?。」

    一縷の望みにかけてこの変人が神父ではないことに賭けて聞いてみる。
    が、

    「おや?カスターは私ですが?」

    にこにこ笑いながらそう問いかけてくる自称カスター、

    「神は死んだ・・・。」

    俺は思わずそうつぶやいてがっくりとひざを落とした。



    「失敬な!!髪は死んでませんぞ!!」


    ・・・・・・馬鹿め。



    〜後書きという名の文章〜
    今回から後書きを取り付けてみることにしました♪

    ようやくここまで書き上げれました。
    書き上げたといってもすごく短いです・・・(汗
    しかもまだ二話の途中・・・(汗汗
    ・・・とりあえず、待ってくれていた人有難う(居るのか?)

    まだまだ、仕事や新生活に慣れていないので更新が
    不定期でしかも遅くなってしまいます。
    ほんとに申し訳ないです。
    しかし、これからもがんばって逝きたいのでがんばらせてもらいます。

    以上RXでした。

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