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■534 / 2階層)  ハンターのお仕事第二話
□投稿者/ ロボットもファンタジーも愛する者 -(2006/11/22(Wed) 12:12:12)
    ―――アルシオール市街地


    「兄さん、道具類とか常備薬、買わなくて良いの?」

    「常備薬はまだあるが――そうだな、仕事用の道具は在庫が厳しいな。
     ファルミアさんの店に買いに行くか。」

    「うん、そうした方が良いよ。」


    手に大きな荷物、食料から仕事用攻撃アイテム、様々な物が詰まった紙袋を手に兄妹は歩く。
    クレイルは何時もの標準顔、仏頂面で無愛想な表情で攻撃アイテムが詰まった紙袋を持つ。
    ファリルは兄の横顔を見ながら微笑み、笑顔で食料の詰め込まれた紙袋を持って歩く。
    右と左の温度が明らかに違うが、これが『何時もの』光景であり、変わる事は無い。
    そして、今度は仕事用のアイテム――攻撃用ではなく、回復用のアイテムを買い足しに行く
    ためにファルミアの店、普通の一般家庭で使う常備薬から傭兵御用達の回復アイテムまで幅
    広く扱う店に赴く。
    ――しばし歩いた後、目的の店には辿り着くのだが、中から話し声が聞こえて来たので、取
    り込み中かと思い、出直そうかと考えるのだが、速めに用を終わらせて帰れば良いか、と考
    えて中に入った。


    「こんにちわ。」

    「お邪魔する。」

    「あら、今日はお客さんが多いわね。いらっしゃい、二人とも。」


    にこり、と何時もと変わらない笑みを浮かべてクレイルとファリルを迎えるファルミア。
    そして二人はファルミアに挨拶した後、必要な物を探そうとして――顔なじみの人物。
    更に見慣れないし、見慣れない服装をした初見の人物。
    エルリスと見慣れない服装の男を発見し、ファリルはエルリスの友人だろうと思う。
    だがクレイルは少々警戒し、もしも、本当に『もしも』と言う時に備えて背中に背負った
    大剣、もしくは腰のガンホルダーに収まっている二挺の大型拳銃を何時でも引き抜ける体
    勢に移行した。


    「ファルミアさん、こちらは?」

    「ああ、その子は空腹 勇って言うの。エルリスの所で居候する事になったの。」

    「ファルミアさんや、紹介して貰えるのは有難いのですが、一文字思いっきり間違えてます。」

    「あら、ごめんなさい。でも、あながち間違いでは無いでしょう?」

    「ひ、否定出来ねぇぇぇぇぇ!!」


    ……とりあえず害意は無さそうだ、とクレイルは判断して半・戦闘態勢を解き、目的の物を探す。
    回復用のポーションを10個、メディテーション(毒消し)を同じく10個、そして武器浄化用の聖水
    を10個買い、後は携帯食料(スティックタイプ、リンゴ・桃・蜜柑の三つの味)を大量に買い物籠
    に放り込み、ふと――ファリルの方を見てみると、少し声は小さい物の、勇と話をしていた。
    どうやら悪い人間では無さそうだ、と認識を今一度改めつつ、買い物籠に放り込んだ品物をカウ
    ンターに持って行き、清算を済ませる。


    「……面白い子でしょう?」

    「まぁ、悪い人間では無さそうですが――」

    「大丈夫よ。あの子は悪い子じゃないわ、目と雰囲気で解るもの。」

    「何か強力な説得力がありますね、ファルミアさんが言うと。」

    「そりゃあね、長年お店の店主をやってるもの。人を見る目は鍛えられてるわ。」


    大振りの身振り手振りを交えた話をする勇、それを見て聞き、笑い、微笑むエルリスとファリル。
    そんな三人の様子を見てクレイルは完全に警戒態勢を解き、カウンター近くの椅子に座り、出さ
    れたお茶をズズズ、と飲みながら会話と三人の成り行きを見守っていた。


    「クレイル君、そのお茶――私が飲む筈だったんだけど?」

    「ぶっ!?す、済みません……。」

    「……まぁ、良いわ。今回は許してあげる。」

    「申し訳ない……気が緩んでしまって……。」


    ズズズ、とお茶を飲み干してティーカップを机の上に置いた後、クレイルは申し訳無さそうに眼を
    伏せ、対してファルミアはニコニコと終始笑顔を絶やさずに異世界の話に花を咲かせる三人。
    そして三人を見て仏頂面から少々軟化した表情になったクレイルを見続けていた――が、次の
    瞬間この場に居た全員の顔が驚愕の表情で固定される事になった。
    いきなり、地震にも匹敵しそうな地響きがしたかと思えば表から聞こえてくる悲鳴や怒号。
    ……何か『良くない事』が起こっているのだと全員は認識し、クレイルは表情を引き締めて装備を
    確認し、勇も話を中断し、そして両手の拳を握りこみ――仮にこの店に魔物が侵入してきた場合
    は自分がぶちのめすと心に誓い、身構えた。


    「……兄さん。」

    「解っている。十中八九、魔物の襲撃だな。規模からして中型から大型にかけてのサイズ。
     それに取り巻きが――かなり居る。……ファリル、解っていると思うが出てくるなよ?
     弱い魔物なら守ってやれん事は無いが、相手や能力が未知数でお前を連れて戦える程
     俺は強くない。」

    「うん、解ってる。……気をつけてね」


    背負った大剣の柄に手を掛けながらドアの開き、外に飛び出すと同時に店の周囲に群る魔物。
    狼の様な風貌の小型魔物、集団戦を得意とする者達との交戦に入り、クレイルは舌打ちすると
    共に背中に背負った得物、竜の頭を模した柄、竜の翼を模したガードを持った大剣を引き抜い
    て構えた。
    瞬間、一匹の魔物が咆哮ながら飛び掛ってくるがコレを一閃、返す刀で脚に噛み付こうとして
    きた二匹目を斬り飛ばし、体勢を崩したのを見計らって顎を開き、鋭い牙を見せながら襲い掛
    かってきた魔物を左腰のガンホルスターに収めた白銀の大型拳銃『クローム』を咄嗟に抜き放
    ち、発砲。頭を吹っ飛ばした。
    ……一分も経たない内に三匹の魔物を仕留めたクレイルは体勢と剣を構え、襲撃に備える。
    自分の後ろには妹や顔なじみが居る店があり、その人達をこの様な奴らの餌にする訳にはいか
    ない、そんな決意の元でクレイルは店のドアの前に立ちはだかり、剣を構えていた。
    ――だが


    (チィ……数が多いな……少しの集団ならば俺一人でもどうにか出来るが―――)


    そう、敵の数が圧倒的に多すぎるのだ。
    クレイル一人に対して敵は集団、10や20では無い位の数が集まってきている。
    ……門の警備兵は何を見ていたんだ、と悪態をつきながらもどう切り抜けるか、この防衛戦を勝
    つための算段を頭の中で立てようとした所、クレイルは咄嗟に剣を振るい、飛び掛って来た魔物
    を両断する。
    どうやら敵は思考する暇すら与えてくれない様であり、クレイルはとりあえず戦いに集中する事
    にする。余計な事を考えていたら――自分がやられる、と判断したからだ。
    思考を完全戦闘モードに切り替えた後、一匹一匹飛び掛ってはクレイルを倒せないと判断したの
    かは解らないが、三匹同時に多方向から魔物達は襲い掛かった。それぞれ違う方法で―。
    一匹は右から飛び掛り、一匹は左から脚に喰らい付こうと走りこみ、三匹目は真正面から喉を噛
    み千切ろうと喉元目掛けて飛び掛った。
    避け切れない、クレイルはそう思い――致命傷になるであろう真正面の魔物を斬ろうと大剣を振
    り上げた所、いきなり着ているコートの襟首を何者かに引っ張られ、後方に強制的に下げられた
    かと思えば……。そこに見慣れない服を着た男、先ほどファリルとエルリスと話していた男が三
    匹を前に背中を向け、脚を振りぬく――俗に言う、回し蹴りの体勢に入っていた。


    「ドラゴンキックで――星になれぃッ!!」


    何だそのネーミングは、と突っ込みを入れた所でクレイルは信じられない物を見た。
    彼が放った回し蹴りをモロに受けた三匹の魔物は文字通りに『吹っ飛んだ』のだ。見事に。
    情けない叫び声を上げながら彼方に吹っ飛んでいく魔物、蹴りを放った脚を元に戻し、構える男。


    「余計な世話だったかもしれませんが――助太刀させて頂いた。」

    「いや……助かった。済まない。」

    「なに、ファリル嬢からも頼まれたのでね。『兄を助けて』と。」

    「……おせっかいだな、アイツも。」

    「良いではありませんか、それだけ愛されてるって事だわな――!」


    男――勇が飛び掛って来た魔物に強烈な鉄拳、光り輝く右手の拳をぶち込んで殴り飛ばす。
    クレイルは同様に大剣を一閃させ、一匹斬り倒した後、素早く拳銃を抜いてもう一匹を撃ち抜く。


    「――俺はクレイル、クレイル=ウィンチェスター。
     クレイルと呼んで構わんし、そんな畏まった態度を取らないでくれ。」

    「了解。……俺は先ほどファルミアさんからも紹介されたが、空原 勇。
     勇、と呼んでくれて構わんよ。」


    二人は一瞬だけ互いの顔を見てニヤリ、と不敵な笑みを浮かべた後、手を強く叩き合った。




    ハンターのお仕事
    第二話「必然の偶然・2 〜運命の邂逅〜」




    店の入り口を守りながらクレイルが剣を振るい、銃を撃ち、そして勇が鉄拳で敵を吹っ飛ばす。
    逢ったばかりの二人なのに、そのコンビネーションは何故か取れており、互いが互いの穴を埋め
    て隙と言う隙を補い、次々に敵を打ち倒して数を減らしていく。
    クレイルは剣を絶え間なく振るい、銀の閃光が閃く度に闇の獣が一匹、また一匹と数を減らす。
    勇は腕を振り回し、脚を振るい、拳で敵を殴り倒し、蹴りで敵を蹴り飛ばし、吹き飛ばす。
    しばしの間、二人が暴れた後――店の前の敵は一掃され、残った最後の一匹はと言うと―。


    「ううぅぅおぉぉぉぉぉおぉぉおぉぉぉりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!」


    哀れにも素敵パワー全開発動中の勇に後ろ足を捕まれ、全力で振り回され、そのまま彼方に
    放り投げられ、その存在は空の星になってしまった。……何故だろう、一瞬だけ星の様な物
    が強く輝いた。
    そんな様子を見ていたクレイルは一瞬、汗を流すが…気にしない、気にしたら負けだと言う
    事を本能が語りかけてくるので意地でも気にしない事にした。


    「ふぃぃぃ……ここらの敵は一掃したな。」

    「そうだな。残るは地響きの元、親玉だが……」

    「探すと拙くないか?ここが手薄になるし、そこを襲われたら――」

    「その問題が付き纏う――が、どうやら相手から来てくれた様だ。」


    直後、店の前の広場に一匹の大きな魔物、どうやって巨体を支えているのか解らない細い両足。
    そして両足に不釣り合いなほど大きな両腕を持った魔物、俗称・大地喰いと称されるB級魔物。
    『アースイーター』が現れ、殺意の篭った目をギラつかせながらクレイルと勇を睨む。
    クレイルは無言で剣を構えて再び戦闘態勢に移行、勇も一瞬だけ口笛を吹いた後で構えを取る。


    「何、この激しく危険そうな御方は?」

    「アースイーターとか言うB級……結構な大物に当る魔物だ。
     何でこんな所に出て来るのかは不明だが、出てきた以上、始末するしかなかろう?」

    「ごもっともで」


    戦闘開始の合図はアースイーターの咆哮。
    クレイルは大剣を背中に収め、代わりに両手に白銀と漆黒の大型拳銃を構えて速射を行った。
    勇は援護射撃を受けつつ敵に突っ込み、アースイーターの懐に潜り光輝く拳の乱打を浴びせる。
    殴る、殴る、殴る、殴る、とにかくひたすらに敵を殴り続け、一頻りボコった後、右腕を引く。
    そして裂帛の気合と咆哮と共に一際強く輝く拳をアースイーターに叩きこんだ!


    「くたばれや!!」


    ドゴォンッ!!と言うありえない音が響いたかと思えば、アースイーターは―吹き飛ばなかった。
    しかし、轍を刻みながらも数m後ろに下がっている時点で勇の一撃がどれほどの物だったかを物
    語っているが、今回は――敵の方が強靭なタフネスを持っていたのだろう。
    勇は敵を倒せなかった事に舌打ちしつつ、敵の攻撃が来る事を悟り(※喧嘩の経験)、防御しな
    がら後ろに下がると、自分が居た場所をアースイーターの腕が通り過ぎ、横殴りの風を感じた。
    ……あれを喰らったらたまらん、と冷や汗を流しながら勇は素早く後方に下がり、クレイルと合
    流し、アースイーターを如何にして倒すかの算段を相談する。


    「ちぃ、素敵パワーを以ってしても倒せんか――難儀な奴だ。」

    「異様なまでの防御力を持っているが――魔法に対しての耐性が弱い。
     ……言っとくが俺は魔法等使えないぞ。」

    「無い物ねだりは見苦しい……か。地道に二人で撹乱しながら戦うか?」

    「それが今一番の最善策だな。」

    「オーライ、それじゃあ行きますか。化物退治に。」

    「こいつを倒せば街から御礼金が降りる。
     ――飯がグレードアップする事を楽しみに化物と踊り狂う……か。」


    振り下ろされたアースイーターの豪腕を飛び退く事で避け、クレイルは素早く銃を収め、代わりに
    大剣を引き抜きながら肉薄し、そのまま一閃、異常な防御力のためか、深手は与えれなかった物
    のダメージを負わせる事に成功し、更に剣を逆袈裟の形で振り抜いて再び切り裂く。
    勇は勇で振り下ろされたアースイーターの腕の上を走り抜け、そのまま頭上付近に到達すると脳
    天目掛けて光の纏った脚の『踵』、つまる所『踵落とし』を叩き込んで―この化物を怯ませた。
    化物が怯んだのを良い事に勇はニヤリ、と不敵かつ素敵な笑顔を浮かべ化物の頭を踏みまくる。
    ……コイツは怖い物が無いのか、とクレイルは心の中で突っ込みながら剣を振るい続けた。


    「うっるぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


    どぎゃっ!!と一際強くアースイーターの頭を踏みつけ、そして蹴飛ばした後で飛びのく勇。


    「おおおおおおぁあぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!」


    大剣の柄を両手で握りこみ、渾身の力を込めて振り下ろし、胸部を切り裂くクレイル。

    普通の魔物であればこれだけの、しかも一人は生粋の戦士、一人は素敵パワーの加護を受け
    た者であり、その二者による猛攻を受ければ絶命しかねないのだが、このアースイーターは
    耐え切っていた。
    大地、と言う名前を冠しているだけあって防御力は凄まじく、多少の攻撃ではビクともしない。
    ……ダメージは与えている様だが、敵の命に関わる様な致命傷を与えれないのが現状である。


    「ちぃ……このままじゃジリ貧だな……」

    「どうしたモンかねぇ……剣も拳もダメ。魔法は使えないから無――」


    直後、アースイーターに向かって光の剣と氷の矢、明らかな魔法攻撃が降り注ぎ、ここで初めて
    アースイーターの『ダメージによる咆哮』が木霊し、魔法を放った人物が二人の下に駆けつける。


    「!!、ファリルッ!!エルリスも……何を考えているッ!!」

    「援護、必要なんでしょう?」

    「だからと言って――何で出てきたんだ!?」

    「だ、だって兄さん達が苦戦してたから――私達に出来る事は無いかって……」

    「ふむ――ならば、先ほどの通り、魔法援護を頼みたい。
     ……って、何で俺は既にこっちの世界に馴染んでるの!?訳解んねぇ!?」

    「訳解らんのはお前だ!!勝手に話を進めて勝手に混乱するな!!」


    最早、場の雰囲気は滅茶苦茶であり、戦場である事を忘れている節すら見受けられる。
    二人を説得しようにも強烈な横槍のお陰で流されてしまい、しかもクレイルが律儀にも突っ込む
    モンだから更に加速的に雰囲気は流されてしまい、今の何とも言えない状況に至っている。


    「まぁ、纏めるなら――二人の申し出は受けるべきだぞ?」

    「勝手に話を纏めるな!?話を進めるな!!完結させるな!!」

    「……す、凄い。クレイルさんがやり込められるの初めて見た……。」

    「兄さんが口喧嘩で負けてる……。」

    「お前らはお前らで早くファルミアさんの店に行け!!」

    「そう怒るな。カルシウムが足りてないぞ?」

    「誰の性でそうなってるか理解して――どぉあっ!?」


    ズドォォォンッ!!と今まで無視された怒りか、魔法攻撃によるダメージの怒りかは不明。
    しかし、アースイーターは完全に怒りを顕にして拳と腕を振り回して四人に襲い掛かって来た。
    咄嗟に勇はエルリスを抱えて飛びのき、同時にクレイルはファリルを抱えて飛びのく。
    ……どうやら、二人もアースイーターの標的に認定されてしまったらしく、追加二名にも殺意
    の篭った眼が向けられていた。


    「……だぁッ!!もう良いッ!!俺と勇が前衛で引き付けるから、二人は魔法援護!!
     これが譲歩だからな!!」

    「素直に魔法援護してくれと頼めば早いのに。」

    「お前、絶対後で殴る!!マジで殴るからな!!」

    「はっはっは。逃げも隠れもするし嘘もつく男だ。逃げ足は速いぞ?」

    「最悪だお前!!」


    ギャーギャー騒ぎながらアースイーターに向かって行く二人――。


    「……あんなに生き生きしてる兄さん、初めて見ました。」

    「そうだね。何だか、勇さんと一緒に居ると『水を得た魚』って言うのかな?
     そんな雰囲気を感じない?」


    エルリスに微笑まれながらそう聞かれ、ファリルは微笑みながら『はい』と答えた。
    ……そして、ファリルは確信する。如何に敵が強かろうとも、今の自分達に『敵は無い』と
    言う事を、そして絶対に勝てると言う事を――。


    「エルリス、ファリル!!援護を頼む!!」

    「ほら、何だかんだで結局は援護を頼んでるじゃないか。」

    「お前は黙ってろ!!」

    「あーあ、怒られちった。嗚呼、俺の硝子細工の様に繊細な心は深く傷ついたよ。」

    「良いから黙れ!?」


    二人は顔を見合わせて微笑んだ後、凸凹コンビを援護する為に魔法の詠唱に入った――。








     
    <後半のグダグダっぷりに泣きつつ後書き>
     ……はい、今回のお話ですが、サブタイトルをつけるなら『空原 勇、大暴走』です。
    前半はマダマダ真面目なキャラだったのですが、後半になればなるほどネタキャラとして
    の頭角を現しだし、仕舞いには主人公すら手玉に取る破天荒っぷりを発揮しています。
    ……ええ、彼はこれからクレイルと共に凸凹コンビとして共に戦って貰おうと思ってます。
    そして、クールなイメージがぶっ壊れたクレイル、主人公の癖に動かしにくいキャラです
    が勇が絡むと彼に負けず劣らずのネタキャラと化してしまいます。

    次回は――4人……いえ『5人』での初めてのボス戦を描きたいと思います。
    まぁ、恐らく五人目が誰であるか、予想が付いていると思われますが…それでは、失礼します。
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Nomal ハンターのお仕事 <追記> / ロボットもファンタジーも愛する者 (06/11/19(Sun) 16:00) #526
Nomal ハンターのお仕事第一話 / ロボットもファンタジーも愛する者 (06/11/21(Tue) 08:32) #532
  └Nomal ハンターのお仕事第二話 / ロボットもファンタジーも愛する者 (06/11/22(Wed) 12:12) #534 ←Now
    └Nomal 作者自身が暴走した三話 / ロボットもファンタジーも愛する者 (06/11/24(Fri) 16:22) #536
      └Nomal 第四話です。 / ロボットもファンタジーも愛する者 (06/11/27(Mon) 17:34) #543
        └Nomal 少々暴走している5話 / ロボットもファンタジーも愛する者 (06/12/02(Sat) 20:15) #545
          └Nomal 大暴走六話 / ロボットもファンタジーも愛する者 (06/12/05(Tue) 11:47) #548

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