Release 0シルフェニアRiverside Hole

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■131 / 1階層)  Irregular Engage 壱、従者ノ到着(T)
□投稿者/ カムナビ -(2005/01/22(Sat) 14:35:49)
    2005/03/30(Wed) 21:23:21 編集(投稿者)
    2005/01/22(Sat) 15:57:11 編集(投稿者)
    2005/01/22(Sat) 15:56:28 編集(投稿者)
    2005/01/22(Sat) 15:55:21 編集(投稿者)

    鉄都アイゼンブルグ

    古くから、背後にそびえるマルク山脈から取れる良質の鉄鉱石などを加工し、ゲルマン大運河を通して運搬することで栄え、現在では北はエインフェリア王国、東はアヴァロン帝国そして南ビフロスト連邦、ヴァルフダリス共和国、学園都市を結ぶ七大根幹鉄道の一大中継地として機能することで、物資などだけでなく、トレインレイダーや傭兵などの流浪の人々によりもたらされる情報なども集まることから大陸のへそと呼ばれることもある。

    そんな街にいつもどおり1つの列車が入ってくる・・・
    そこから降りてくる人々はさまざまな姿形をしているけれども、その中で一人だけ奇妙な格好をしている少女がいた。
    白銀色の髪、緑色の瞳、そして白い肌を持ち合わせ、顔から上は違いなく美少女といって間違いないだろう・・・・。まぁ、多少あっていないと思えるワンピースに思える服の上にローブのような服も組み合わせとしては変だが、別に似合わないというわけではないのだから。
    しかし、どう見てもその背中にまるでひきずるように背負っている彼女の身の丈の2倍近くもある布に包まれた棒状の物体ははっきりいって似合っていない。しかも、その先端部分を覆う布が多少裂けて刺さったら痛そうな槍先が見えていればなおさらだ。実際周りからは妙なものをみたような視線にさらされている。しかしだ、その胸に歩くたびにゆれながら現れる七つの円の中心に青い宝珠を置き、そこから十字が七つの円を貫いているペンダント見れば誰もが納得したように視線を元に戻していく。
    ウルザンブル教
    この世界、リバースゼロにおけるもっとも知名度のある宗教であり、事実上世界宗教といっても良いほどの宗教だ。そして本部つまり教皇庁に勤める職員すべてにはこのペンダントがそこに入ったときから渡され、身に着けることを義務ずけられる。人々の視線がはずされたのもそれが理由だろう。
    しかし彼女本人としては恥ずかしくてたまらない。
    「うう・・・・先輩がここ来るときは気をつけろよっていったのはこうゆうことですかぁ〜?」
    誰に話しかけれるのでもなく彼女は言う。それで視線の嵐がやむわけでもないが
    「うう・・・・迎えのデフォン司教は一体どこに・・・」
    「ふむ・・・・あなたが、使徒フェリス・ノーマンさまですかな?」
    突如、後ろから話しかけられ、彼女ことフェリスは驚いてばっと後ろを向くと・・・・そこにはやたら白くて大きくて立派なカイゼルひげの執事が立っていた。
    「あ、あの・・・あなたは?」
    「失礼。私はゼム・クライム。このアイゼンブルク領主に仕える一介の執事であります。デフォン司教よりの伝言を預かっております。お聞きになりますかな?」
    カイゼルひげをなでつつ、手紙を取り出すゼム。
    「あ、はい・・・。」
    「では、読み上げます・・・・使徒フェリス。すまん。俺より強い奴を求めて旅に出る。ちなみに教会の鍵はしめたから適当に下宿か借家を探して任務についてくれ。以上。」
    「はい?」
    自分の耳がおかしくなったかな?と思いつつ、聞き返すフェリス。
    「ではもう一度・・・・・・。」
    ゼムは再び先ほどの文章を読み返す。彼女は更にもう一度聞いた後自分でその手紙を何度も確認する。
    「あ、あはははは・・・・・・・」
    彼女は壊れたように地面に膝をつき笑いはじめる。
    「ふむ、可哀想に・・・・この年で、精神がイカレましたかな?」
    「イカレてません!!って私お金必要分しかもってきてませんし、知り合いもこの街いないんですよ!?」
    「ふむ・・・・・がんばれ?」
    「なんで、疑問系なんですか!?しかも、どうして係わり合いになりたくないように逃げていこうと!!」
    「ふむ・・・・・気のせいでありますよ。フェリスさま。しかし弱りましたな・・・私も一介の雇われの身、家は妻と子供たちで満杯です。この街も部屋を借りるとなると、連帯保証人が必要です。さすがに貴方一人では無理でしょうな。となると下宿ですが・・・・。」
    「こ、心当たりは・・・・?」
    「ふむ・・・・ありませんな。私は自立した執事でありますから。」
    「・・・・・・・うう、やはりここで朽ち果てるしか・・・。」
    「いや・・・・・一人だけ居りましたな。まぁ・・・あなた次第だと思いますが。」
    「へ・・・・。い、いいです。いいです!!紹介してください!!ここで朽ち果てるよりはましです!!」
    「ふむ・・・では、どうぞこちらへ。」
    ゼムはそういって、外の馬車を腕で指し示す。
    彼女にはそれがまるで地獄の門にも見えなくもなくなかった。


    まぁ、一話目です。主人公が出てきません。というか主人公次回さえ顔見せだけで終わる可能性も。
    なお、途中で出てきたテムジン大公国は件の遊牧民族国家名の一案です。
    あと七大根幹鉄道やらトレインレイダーとかもありえたら面白そうだなぁとおもった設定です。
    さらにウルザンブル教のエンブレムのペンダントも何も設定が決まっていないようなので勝手に作りました。
    もし、駄目のようなら消しますので、よろしくお願いします。
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