Release 0シルフェニアRiverside Hole

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■217 / 8階層)   Irregular Engage 第一幕エピローグ及びに次回予告みたいなモノローグ
□投稿者/ カムナビ -(2005/06/06(Mon) 08:06:13)
    2005/06/06(Mon) 08:12:17 編集(投稿者)

    心地よい春の風が吹く・・・・。アイゼンブルグでも旧市街の高い丘の上にあるグレッグの家はそんな風をここちよく感じる程度で感じられる。立地条件はかなりよいので、家賃はかなり高いらしいが、一応は表でも結構な地位をもつ彼には、極めて安くこの宿舎たる家は提供されたらしい。とまぁ説明はこんなもので・・

    その日、彼の家の庭をテリトリーとしながらのほほんと春の陽気に戯れていた魔氷狼族の出身のべオウルフ君は、突如現れた莫大な魔力の波動を感じて飛び起きたが、いつもどおりのことだと思うと再び心地よい春の風を実感するために寝込むことにした。
    何故なら、この波動は彼の主をある意味もっともよく知る人物の波動だからだ。
    (コレデマタ騒ガシクナルナ・・・・。)
    だが、とりあえずは主の用意する食事があれば満足なべオ君であった。

    「どうして、グレッグさんは、いつもそうなんですかーー!!」
    「どうしてって・・・作者の都合だろ?」
    「それはNGです!!とりあえず、現状の説明を要求します!!」
    「見ての通り、お前さんが風呂はいっているようなので、俺も入ろうかなと」
    そう、彼らの会話はほとんど二人とも生まれたままの状況で行われていたのだ。
    「な、なんで、そんなことになるんですかーー!?普通は遠慮するのが・・。」
    「いまさら、その程度のことは気にするな。第一お互いもうすべて見た関係で・・・。」
    「わーーー!?二人しかいませんけど、何か衆人環境におかれてる感じですのでいわないでください!!あれは、間違いです。単なるお酒の勢いです!!誤解なんです!!最初が3人なんていやーーー!!」
    ふるふるとイヤイヤといった感じで顔を左右に激しく振るフェリス。それと同時にタオルの下でなにか顔に見合わず立派な二つのものも激しく自己主張しながら揺れていたが
    「そこまで言われると逆に傷つくよなぁ・・・。」
    数日前、ベヘモスとの決戦を終えた彼らは、上の状況把握に間違いがあったことから、その謝罪か、おごりで大宴会が催され、その席で龍族用の強い癖っ気のある酒を飲み干したフェリスは悪酔いし、グレッグに絡んでしまい、こちらも強い酒の入って気分がよくなっていたグレッグも売った喧嘩、買う喧嘩といった感じで、そのまま・・・・なんというかしてしまったのだ。
    普通にそれだったらよかったのだろうが、グレッグが出ておいくのをここぞとばかりに追いすがった、先に彼との夜を約束していた某整備班長のM・A嬢も交えたすえの大悶着となり、とりあえず、朝気づいてみたら二人が彼の腕を枕として寝ていたという状況になっていた。
    「確かに羽目ははずしすぎた気がするが、そこまで怒るなって・・・一応できたら責任は取る程度に大人だぞ?」
    「え?あ、そ、それはうれしいですけど・・ってとりあえず、こことは関係ないです!!出てってください!!」
    「へいへい・・・・・。というと思ったら大間違いさーー!!」
    「へ!?ちょ、ちょっと・・あ、そこは!!」
    かの異世界の大泥棒の三代目の名のついたダイブをかまして、彼は彼女の元へと殺到する。
    今日もグレッグ邸は多少桃色の空気をまといながらも平和のようだった。

    「報告書ですわ。」
    「すまんな・・・・。やはり、故障ではなかったかね?」
    ところ変わってアイゼンブルグの中心部にそびえる、リディスタのかの剣の公爵邸や王城すら上回るとも劣らない巨大な城塞である<フューラー城>の執務室の一つでその城の主たる『公爵』は浅蓬色の私服に40代と思われる女性から報告書を受け取っていた。
    「内部に工作の形跡も、故障の形跡もみられませんでした。プログラム上のバグと普通は見るところですけれども・・・・違うでしょうね。」
    「やはり、彼ら側の何者かが細工したと見るべきか・・・憂慮すべき事態だな。」
    「組織は巨大に成る程、末端までは管理が行き届かなくなりますわ。我々にはこの程度がいいほうでしょう。組織を大きくなったことに喜んで、それ以上のことをやらないのは所詮三流。もっとも大切なのは適材適所で徹底した相互監視を行わせることで離反者を即座に特定し、抑えることができるのが組織の内部からの崩壊を防ぐこと。もちろん外に対するパワーディレクションが有効に発動できる程度の見せ付ける力は必要ですけれども。」
    「まぁ、こちらが損害を被ったんだ。せいぜいこちらからの要求も厳しくするさ。」
    「交渉はよろしくお願いしますね。あなた♪」
    「・・・・公的な場でそれはやめて欲しいのだが?ミュリエル情報部統括部長殿?」
    「あら、つれませんこと。」
    おほほほと見かけは上品に振舞うその女性だが、こうみえても幾多のアイゼンブルグ内外の情報の中で必要なものを取捨選択し、処理できる有能な女性だ。なにせ笑顔で離反者の粛清を命じることもある。見た目では判断はできない。普段は単なるお茶目な女性なのだが。
    「あ、そうそう。この騒ぎの処分の間にユナ・アレイヤがこの街を訪れて騒ぎを起こしてましたわね?あの三流相手に。」
    「そうだったな・・・まぁ民間人に被害がでなかったらいいものの大したことをしてくれるな。行動力自体はまったくたいしたものだ。賞賛に値する。・・・一人でも民間人が殺されでもしたら生きてこのまちから出さなかったがな。うちの醜聞を消してくれたのはありがたかったが。」
    「手ごわいですわよ?」
    「手はいくらでもある。難攻不落の要塞なら内部からの崩壊を誘えばいいこと。」
    「兵法は奇なり・・・。常識ですわね。」
    「まぁ、とりあえずは彼らとの交渉に挑むことにしよう。このアイゼンブルグが高くつくことを再び教えるために。」
    「ええ・・・。」
    史上最強の独立都市国家、その誇りをもつからこそ彼らはこの地にはびこる敵対者の存在を許す気はない。それがかつて国土を踏みにじられたことのあるこの街の指導者達代々の思想であった。

    「ふぅ・・・・。いい運動になったな。」
    朝からあんなことをかましておいてずいぶんと余裕シャクシャクだね、主人公。
    「ふ・・・基本的にあんたの著作の主人公ってみんなこんな感じじゃないか?」
    ナレーションにツッコミいれんな!!と話を続けますと、彼は気絶した彼女を寝室に送った後、お茶でも入れようとリビングへと向かっているわけです。
    「へいへい・・・主人公は時間の暇にやる雑用が多くて困るね。」
    彼が何か目に見えない存在(笑)とボケツッコミをかましているうちにリビングについた彼はその中に誰かがいるのに気づいた。
    「・・・・・。」
    無意識に身構える彼。そしてドアノブに手をかけ、開け放とうとしたとき、それはあちら側から開かれた。
    「あら、お兄様。ご無沙汰振りです。お邪魔してますわ。」
    「・・・・・。」
    「あら、あにいとかの方が多少トレンドに乗っていて好きでしたかしら?」
    「・・・ってとりあえず、なんでお前がここにいる。リリス・E・ハインマン。」
    季節はまもなく春の風が止み、夏のすがすがしさを含んだ陽光が垣間見れる前の洗濯にとっては苦難の季節。大陸の短い梅雨を迎えようとする季節。
    それに応じているわけでもないが、彼を覆う状況もまた刻一刻と変化しつつあった。それがよい方向か悪い方向かは・・・・今はまだ断定できない。

    どうもー、今日はなぜか5時に起きてしまい、学校の講義も10時半からなのでせっかくだからエピローグかいちまおうということで異例の速さで執筆完了のかむなびです。
    はい、今回は前半お色気(内容は各自想像補完するように)、中盤は中年たちの策謀、後半は妹襲来(何)でお送りしましたー。
    途中でマークさまのユナ話を出演させていただきましたー。許可はとってないのでできれば事後承諾ですが。もし無理なら修正しますので、できれば感想と共にご連絡をー。黒い鳩さん以外の感想がつかなくて悲しいのですよー。私は。
    すいません、朝ですのでテンションが幾分高めです。調子に乗りすぎですね。
    ちなみにリリスはもっとあとに出てくることになってたんですが、新登校作家の詩葉さまのキャラの名称に影響され、さっさとださいないとという危機感に駆られ、登場です。そのためとある人物の登場が遅れることになりますが問題はないでしょう。誰も某福音のK・N氏っぽい病弱グレッグ兄なんてみたくないですしー。
    失礼またテンションが高く、とりあえずこれで終わりです。
    第二幕の展開をお楽しみに。では感想よろしくお願いします。
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