Release 0シルフェニアRiverside Hole

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■345 / 1階層)  ツクラレシセカイ(シーン3-1)
□投稿者/ パース -(2006/09/11(Mon) 20:15:03)
    前書き
    お久しぶりですこんにちわ、もしくわこんばんわ、最近ご無沙汰しっぱなしのパースです。
    2〜3ヶ月以上もさぼってましたが、久々に続編を書いてみました。
    なんか久々すぎて自分で書いた物の設定とかほとんど忘れてしまいました(汗
    惰性だ・・・・・怠惰だ・・・・・マズいなぁ・・・・・
    シルフェで書いてる方も全然進んでないし・・・・・・
    ナンダカナァ・・・・・・・・・・・orz
    本編を始める前にシーン3の登場人物だけ、書いておきます。

    登場人物:
    (説明不要)
    クライス
    エルリス
    セリス
    (オリジナル)
    アドレミシア(ギルドのNo.3)
    ルイスル(↑の片腕)
    バルデルロッド(魔法使い)
    エルテイ(弓矢使い)

    シーン3ではクライスが活躍します(予定だけどー)(ぉぃ





    ◆  ◇  ◆


    ――サンドリーズギルドアウルスエリア本部 最上階の一室――



    サンドリーズギルドの最上階には、サンドリーズギルドの関係者、特に組織の運営などを担当する者達が使っている部屋が並んでいる。
    今、その中のある一室に、4人の人間がいた。
    正面の机で、数枚の報告書を読んでいる人物、
    大陸中で4ヶ所あるサンドリーズギルド本部の中で3番目のアウルスエリア本部長、要するにサンドリーズギルドのナンバースリー、
    アドレミシア・サンドリーズ。
    穏和な顔にメガネを掛け、アッシュブロンドの髪を後ろで一つにまとめている、どちらかと言えば秘書のような見た目である。

    そして、アドレミシアの横に立つ、一見すると学者のようにしか見えない人物、
    マッドロウ・ルイスル。
    白衣に眼鏡、禿頭と来ればもはや学者にしか見えないのだが、彼はそのずば抜けた知能、特に策謀能力から、アドレミシアの片腕として重宝されている。

    それから、部屋の壁に背を預けて、中空を見つめている男、
    アウルスエリアでは・・一番の魔法使い、
    バルデルロッド。
    彼はやたらと装飾の激しい、派手で華美な杖を傍らに置いている。

    最後に、部屋の中央でアドレミシアの正面に立つ男、青髪に青い瞳の剣士、
    クライス・クライン。
    それがこの部屋に集う4人である。



    「ふむ、それじゃあこの間の盗賊攻略戦についてはとりあえずこれでお終いって事ね?」
    書類を読み終えたアドレミシアが口を開く。
    「ああ、事後処理も含めて全ての作業は終えてきた」
    クライスは特に感情を込めずに事実だけを報告する。
    「予想外に大きな被害を受けたものの盗賊達はちゃんと壊滅したみたいだから、ひとまずは良しとしましょうか、ルイ、ロッド問題はないわね?」
    「ああ」
    「はい」
    ルイスルとバルデルロッドが同意する。

    「さてと、それじゃあここに書かれていない事・・・・・・・・・・・を話してもらおうかしら」
    クライスは少し顔をしかめる。
    「今回の仕事に参加したグレアムの配下達何人かから話は聞いてるわ、この盗賊団の頭領チカブムという男一人にかなりの被害を受けた、とね、彼についての話を聞かせてちょうだい」
    一瞬、クライスは考えるような仕草をしたあと言った、
    「盗賊の頭、チカブムという男はもともとからかなりの強者だったようだが、こいつが持っていた謎の武器、というよりあれはもはや兵器か、それによってかなりの被害を受けた」
    「謎の、兵器?」
    「ああ、兵器としか言いようのないとんでもない威力を誇る武器だった、残念ながらそいつは戦闘中に壊れていたらしく回収は出来なかったが」
    「ふむ、まぁいいわ、続けて」
    「それから、その兵器によって奴をしばらく見失った直後、謎の、謎のとしか言いようがない黒い物体にチカブムは包まれ、普通では考えられない筋肉の硬質化、異常再生能力、理性の喪失、といったわけのわからない状態になり、こいつにかなり苦戦させられたな、そして、それらから考えられることは」
    クライスは一拍おいてから言った。
    「おそらく、これらの件にはダークマターが関係している」
    クライスは断言した。
    クライスの言葉にバルデルロッドはあからさまに嫌そうな顔をし、ルイスルとアドレミシアはまたか、という顔をした。
    「チカブム本人の異常な肉体強化に関しては謎だが、奴の持っていた数々の強力な武装は明らかに正規のルートを通したものじゃない、確実に奴ら・・が関与している」

    「そう・・・・・・・」
    アドレミシアはクライスの言葉に納得したようなしてないような呟きを漏らした。
    「ダークマター、ここ最近急速に勢力を拡大している異常者集団ですな」
    ルイスルが補足説明を始める。
    「彼らの活動は誘拐、暗殺、諜報に略奪行為、破壊工作等々と、何でも有りの外道集団、犯罪組織が動けば裏にダークマターがいると言われるほどに最近の彼らの動向は目に余るものがあります」
    「俺が聞いた噂じゃ、村一つが奴らによって一人残さず消されたって話を聞いたことがあるぜ、はっ、あながち嘘じゃあ無いのかもな」
    バルデルロッドが感想を述べる
    二人の話を聞いた後、アドレミシアは真剣な表情で話し始めた。
    「ここ最近、奴ら、ダークマターは以前にも増してかなり頻繁に活動しているわ、いままでは我々に依頼があれば傭兵を派遣してその先で何度か戦闘になったことがある程度だったからいいものを・・・・・・・・・・」
    アドレミシアは少し言いづらそうな顔をしたあと、言った。
    「実は彼らについてよくない話がもう一つあるの」
    アドレミシアの言葉に他の三人は困惑の表情を浮かべる。
    「よくない話・・・・・ですか」
    「ええ、この間、といってもつい先月、西の町サハグラスにあるサンドリーズギルドの本部長が彼らによって暗殺されたわ」
    この言葉にアドレミシア以外の三人は驚愕の表情になる。
    「ついに彼らは私達に対して本気で攻撃を仕掛けてきたってわけ」
    「それは、間違いない話なのですか?」
    「ええ、私なりに調べてみたけど、間違いないみたい。」
    少し間を開けてアドレミシアは続ける。
    「サハグラスの本部長は町の商工会と何かの会談中に侵入した何者かによって殺されていたわ、護衛のギルド員が、それもかなりの上級メンバーが10人以上いたようだけれど、全員仲良く体をバラバラにされて殺されていたわ、もちろん商工会のメンバーは言うまでもなく、ね」
    アドレミシアの言葉に、クライスは引っかかりを覚えた。
    (全員仲良く、バラバラに・・・・・・?)
    「その、バラバラにってのは、どのくらいバラバラだったんだ?」
    興味本位からか、バルデルロッドが聞く。
    「完膚無きまで、完全に・・・・・一人分の肉体が3〜40個の肉片に別れていたわ」
    まさかそこまでとは思っていなかったらしいバルデルロッドはウッと顔を引きつらせる。
    (まさか・・・・・・あの時の砦の紫ローブ・・・・・・・・奴が・・・・・・?)
    クライスはコルクス砦で共に戦った紫ローブの事を考える。
    (だが奴はチカブムの一撃で死んだはず・・・・・・・・・・・だがアイツの殺し方は簡単に真似できるものでは・・・・・・・)
    いくら考えてみたところで、結論は出ない。

    「さてと、今日ここに集まってもらったのは他でもないわ、このダークマターに関する件よ」
    アドレミシアは、ようやく本題に入った、クライスはバルデルロッドがいる時点でただの事後報告が目的ではないだろうと思っていたので、それほど驚きはない。
    「このままダークマターの好きにさせていたら、大陸中が大変なことになるのは目に見えているわ、だからそうなる前に手を打っておく必要があるわ」
    その場の全員が頷く。
    「それであなた達3人にはそれぞれに別の任務を与えるわ、これは普通の一般任務とは重要度が違うから、失敗は許されない、だからあなた達にお願いするの」
    「おーけーおーけー」
    「わかりました」
    「ああ」
    三者三様の受け答えで意志を表明する。
    「まずはルイスル、あなたには一番楽な仕事、東の大都市ホーリィライトのギルドに行って、この手紙を渡してきてちょうだい」
    アドレミシアは一枚の封筒をルイスルに手渡した。
    「中身は現在こちらでわかっている限りのダークマターの実態、対抗策を練る必要があること、とか色々よ、確実にお願いね」
    「了解しました」
    ルイスルが丁寧に礼をし、部屋を退室していった。

    「次、バルデルロッド」
    「へーい」
    「あなたには一番難度の高い任務にあたってもらうわ」
    「ほっほー一番難度の高い任務ですとな、それは俺に対する信頼の証と受け取ってもよろしいでしょうか?」
    「残念ながら違うわ」
    バルデルロッドは軽く落ち込んだようだ。
    「あなたをこの任務にあてるわけは、あなたが一番この任務を楽に完遂できるから、向き不向きの問題よ」
    「わかりましたよ、それで内容は?」
    「西の港町、サハグラスに行ってちょうだい、現在この町とは音信不通な状態になっているわ」
    「あれ?さっき先月起こった暗殺のことを調べに行ったようなことを言ってませんでしたか?」
    「ええ、その後の話よ、状況がどう動くか調べるために何度か使いの者をやっているのだけれど、先週から使いと連絡が取れなくなってるの」
    「なるほど、それで俺様の出番、というわけですね」
    「ええ、お願い、サハグラスが今どうなっているか、調べてきて」
    「わっかりましたー、それでは不肖このバルデルロッド、敬愛するアドレミシア様のために行って参りますー」
    そして、バルデルロッドも姿を消し、残るはクライスとアドレミシアのみになった。

    「それで、俺には一体どんな任務を与える気なんだ?」
    「あなたには一番危険度の高い任務を与えるわ」
    「危険度の高い、ね」
    「ええ、あなたには北部、オルトナエリアにある小さな村、カトレアに向かってもらうわ」
    「なぜそれが一番危険度の高い任務だと?」
    「今、そこではダークマターと関係がある集団が暗躍しているらしいわ」
    「・・・・・・なるほど」
    「でもひとつ安心材料があるわ」
    「?」
    「今、その任務には他にも一人参加者がいるわ」
    「誰だ?」
    「エルテイ・ステンバック、チーム「ノーザンライト」所属、あなたの仲間ね」







    あとがき

    どうも、ここまで読んでくれた人、ありがとう
    久々だったせいか、かなりいい加減になってるところがあったりするような気がします(汗
    今回はシーン3序章ということで、短いのは許して下さいorz
    ま、まぁとにかく、シーン3、舞台は一路北方の村カトレアへと移ります。
    たぶん次回から出てくる新キャラとか、敵キャラとか、暗躍する敵組織とか、色々含めて
    時々さぼったりすると思いますが、この不甲斐ない作者共々、よろしくお願いします。


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